LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

FROM MY SCRAP BOOK (23)

2006-07-28 | THE BRILLIANT PHOTOS
『友よ静かに死ね』のスティール写真です。

"HACHETTE COLLECTIONS"より。
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D'URBAN (17)

2006-07-27 | CM FILMS
D'URBAN (16)と同じCMのスティール写真です。

ロードショー誌より。
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D'URBAN (16)

2006-07-22 | CM FILMS
1975年ダーバンCMより。

ドライブ途中に立ち寄ったカフェでコーヒーを飲んで休憩しているアラン・ドロン。
同じく休憩で立ち寄っていた見ず知らずのトラックの運転手のおじさんから
「こんばんは。ドロンさん。」と声を掛けられます。
振り返ったドロンはおじさんに挨拶し、カウンターで煙草を吸いながら談笑します。
やがて一緒に店を出た二人。
おじさんのトラックが出発する際、ドロンは車の外に立ってお別れの挨拶をします。
トラックが立ち去ったのを確認した後、自分も車に乗り込み、お店を後にします。

ドロンの年長者への礼儀正しさや、細やかな気配りが画面から感じ取れる、
静かで気品に満ちたダーバンCMの名作です。

先日Tomo様がご自身のサイトの掲示板で、
ドイツのあるファンが偶然に遭遇したドロンとのエピソードをご紹介して下さいましたが、
このCMでの二人のやり取りが目に浮かびました。
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『JEFF』

2006-07-20 | THE SOUNDTRACKS
『ジェフ』の音楽が聴けるアルバムです。

アルバム・タイトルは左上から順番に

①Les Plus Belles Musiques de Films de François de Roubaix VOL2
②François de Roubaix 10 ans de musique de film
③François de Roubaix Collection 2
④François de Roubaix アンソロジーVol.2

収録曲は

(1)Le canal gele
(2)Poursuite a anvers
(3)Laurent et Eva
(4)le canal gele・poursuite a anvers   (1)(2)(3)を組曲風にまとめた曲
(5)Jeff (chante par Nicoletta)      ニコレッタのボーカルによるテーマ曲
(6)Theme                 (5)のボーカルのないカラオケ・バージョン

そして上記アルバムと曲の組み合わせは

①---(4)
②---(6)
③---(4)&(5)
④---(1)&(2)&(3)

となります。

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1987 KIMONO DINNER PARTY (4)

2006-07-18 | ON STAGE
着物パーティー秋田県編の最終回です。

このあとはまじめな?質問が続きます。

質問者1(以下Q)「今までのドロンさんの出演した映画はアクション物が多かったように思いますが、これからはどのような映画に出演したいですか?」
ドロンさん(以下AD)「私はこれまで78本もの映画に出ましたので、これからはもっと人生を楽しみたいですね。
こうやって世界中を旅してファンの方と接するのが楽しくて仕方ないです。」

Q2「秋田県の印象はいかがですか?」
AD「私は今まで秋田を訪れたことはなく、生まれて初めて来ましたが、こんなにファンの皆様がとてもあたたかく迎えてくれたのでびっくりしています。」

Q3「女性の理想像をお聞かせ下さい。」
AD「女性に理想というのはありません。その人のことを好きになれるかかどうか、ただそれだけです。
ですので人種や国籍、肌の色などは私にとって全く関係ありませんよ。」

これで質問コーナーは終わり、ファンの間を通りながらドロンさんは退場していきます。

ステージを終えたドロンさんはここでももみくちゃにされながらホテルを後にします。
秋田空港に到着してもファンにサインをせがまれ、快く応じる姿が見られました。

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この映像を観て感じることは、アラン・ドロンさんのサービス精神旺盛な芸達者ぶりです。
また舞台上での立ち居振る舞いの見事さ、発声の完璧さは、ドロンさんが単なる映画俳優という枠に収まりきることができない器の持ち主であることを証明するものです。
さらに日本人と同じ、あるいはそれ以上にきっちりとお辞儀をしてお礼を述べる姿も、決して外国人だからできなくても仕方ない、というような甘えを一切観客に感じさせません。
何回も発する「ドウモアリガトウ」という言葉の発音もまるで日本人がしゃべっているように聞こえます。

たとえ自分のビジネスの宣伝の為とは言え、いったい外国人のスターでこれほどのパーフォーマンスを日本の地方都市で行う人が他にいるでしょうか?
ベルモンド、イーストウッド、レッドフォード、あるいはトム・クルーズでもありえない話です。
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1987 KIMONO DINNER PARTY (3)

2006-07-17 | ON STAGE
今度の質問者はわき目も振らず一直線に壇上のドロンさんに向かって歩き出しました。
彼女のただならぬ?気配を感じたドロンさんは両手を前に掲げて防戦態勢をとっています。

そして彼女はドロンさんのマイクをつかんで通訳の方に話し始めます。
「私は今日入れ歯をはめれてないのでしゃべりにくいの。
なぜかっていうと、今日ここで着る為の着物を買ってしまったので新しい入れ歯を買うお金がなくなっちゃったのよ~!」
と言い、それを聞いたドロンさんは
「おお~かわいそうに~」と大笑いで言葉を掛けます。
そして
「私の歯を代わりにあなたに差し上げたい所ですが、あいにく私のは入れ歯ではないので外すことができないです。ほらね。」
と彼女の指を自分の歯のところに持ってきて噛んでしまいます。

彼女はさらにしゃべり続けます。
「今日はお願いがあるんです。ドロンさんの住んでるパリの家の近くに京●西陣(今回のパーティを主催した呉服販売会社)の支店を作ってください。」
この「支店」という言葉が「すてん」と通訳の方には聞こえたようで、なかなか正確に訳することができません。

何度か彼女は繰り返すのですが、やはりフランス語に訳せず、通訳の方も困っていると、間で聞いていたドロンさんはいきなり質問者に向かって、
「じゃあダンスでもしましょうか?」と切り出します。
彼女が答える暇もなくドロンさんは彼女の手をすかさず取って、音楽もないのに優雅にワルツを踊りだし、彼女も足を上げてノリノリに対応します。

まるで吉本の夫婦漫才のような画像に見えますが、相方の男性はまさしく世界の大スター、アラン・ドロンさんなのです。
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PARIS MATCH (19)

2006-07-14 | THE MAGAZINES
PARIS MATCH (18)
に引き続きパリマッチ誌、アラン・ドロンの新作特集号より。

共演のブノワ・ポールヴールドとの衣装合わせの楽屋での様子や、
古代ローマの広場を再現した広大なセットが紹介されています。

またアラン・ドロンのロング・インタビューもあります。
ドロンにとっては久々のコスチューム物ですが、
意外とシーザーの出で立ちがよく似合っているのに驚きました。
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1987 KIMONO DINNER PARTY (2)

2006-07-12 | ON STAGE
パーティーはまず主催者である地元の呉服会社の社長さんに対してアラン・ドロンさんが謝辞を述べるところから始まりました。
そして壇上にその社長さんを呼び寄せて、「この方は秋田のアラン・ドロンです。」と紹介して二人でおどけて見せます。

その後ドロン・ブランドの着物のお披露目があり、カトリーヌさんも登場して商品の解説があります。

それが終わるとドロンさんとの撮影会が別室で行われ、一通り終了すると、いよいよ終盤のドロンさんへの質問コーナーが始まります。

最初の質問者が「一番お気に入りの作品は何ですか?」と尋ねるとドロンさんは「『太陽がいっぱい』です。」と答え、会場が拍手に包まれます。
「あなたはまだ生まれてなかったんじゃないですか?」と逆にドロンさんが質問で返すと、
「テレビで見ました。」と質問者の女性が答え、ドロンさんはにっこりと微笑みます。

次の質問者に答える為にステージ下まで降りたドロンさんが壇上に戻ろうとすると、その途中で水色の着物を御召しになった元気そうなご婦人に呼び止められます。
ドロンさんとハイタッチしたそのご婦人はドロンさんの持つマイクを握り締めて
「あのね~」と話し始めます。
するとドロンさんは彼女の声色のまねをして同じように「アノネ~」と切替して場内は大爆笑。
その後ご婦人はドロンさんを見ずに壇上の通訳の方に向かって昔話をとくとくと語り始めます。
ドロンさんは舞台に向かって夢中にしゃべっているそのご婦人に自分のマイクを手渡し、彼女が座っていた座席に腰掛けて後ろ側に隠れます。
ドロンさんが隣にいないことに気づいたご婦人があわてて振り向くとそこにドロンさんが座っており、二人は大笑い。
場内の観衆も終始笑いっぱなしで、ドロンさんのコメディ・センスが100%発揮された見事な場面でした。

次回はさらにキョーレツな質問者が登場します。
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1987 KIMONO DINNER PARTY (1)

2006-07-10 | ON STAGE
1987年、日本がバブル経済に突入しようとする直前であったこの年に、アラン・ドロンさんは当時の実生活でのパートナーであったカトリーヌさんと共に、彼女がデザインした着物を販売する事業を手がけます。

当然のことながら知名度のない彼女を強くアピールする為にドロンさんは自身のブランド名を使って販売する戦略を立て、自らがその広告塔となって営業活動を行いました。

この販促キャンペーンの一環として日本各地で開催されたのが今回ご紹介する「KIMONO DINNER PARTY」です。

今回は秋田県編第1回目です。

ヘリで秋田空港に降り立ったドロンさんご一行は、地元のファンに囲まれながらパーティー会場であるホテルに向かいます。

空港の中で後ろ向きにドロンを撮影するキャメラマンに向かって「後ろにエスカレーターがあるから気をつけて。」と
やさしく声を掛けるドロンの自然体の姿が見られます。

パーティーが始まって、入り口からもみくちゃになりながら入場し、ようやく舞台の壇上に上がってきたドロンさんは、汗だくになって喉が渇いたのか、いきなり下のテーブル席に降りて水を飲みます。

アラン・ドロンさんの超一流のエンターテイナーとしての魅力が炸裂するこのパーティのやりとりは次回に続きます。
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PARIS MATCH (18)

2006-07-09 | THE MAGAZINES
6日発売のパリ・マッチ誌の表紙です。
いよいよアラン・ドロンの新作映画が動き出したようです。

Astrix aux jeux olympiques (2008)

キャストの顔ぶれには
ジェラール・ドパルデュー、クラウディア・カルディナーレ、
ジャンクロード・ヴァンダムなどの有名スターたちの他に
サッカー界からジダンやベッカムの名前も見られます。
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FROM MY NEW SCRAP BOOK (12)

2006-07-08 | THE BRILLIANT PHOTOS
『プレステージ』のスティール写真です。

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【告知】

夏になりましたので、恒例のオフ会を開催しようと思っています。
昨年ははるまき様に旗を振っていただき7月3日に開催されました。
今年もADID社様が事務所を会場として開放して下さいます。
現在日程の調整をお願いしておりますので、
詳細決まりましたらここでお知らせいたします。
オフ会についてご意見ご希望等ありましたら、下記までメールを下さい。
お待ちしております。

chaser34@mail.goo.ne.jp
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JEFF (2)

2006-07-05 | THE 60'S CINEMA
この作品でのアラン・ドロンの役どころは、
彼が得意とするいつもの「表と裏の二つの顔を持つ男」で、かつ「いつも忙しく動き回る男」ですが、
『冒険者たち』や『さらば友よ』『仁義』などでの義理人情や友情を重んじる主人公とは大いに異なり、
冷徹で、孤独で、かつ貪欲な男として描かれています。

これはあの金持ちの友人フィリップから財産の全てと恋人のマルジュを奪い取ろうとした
『太陽がいっぱい』のトム・リプレイを髣髴とさせる人物であり、
ある意味ドロンの原点とも言える役柄です。

『ジェフ』においてドロン扮する主人公ロランは、
ミレイユ・ダルク扮するヒロインのエヴァを愛してしまったがために
彼女の恋人であるジェフを殺害し、強奪した金と共にエヴァを連れて逃げようとします。
しかしその企みが皮肉にもエヴァの決意により打ち砕かれるラストは、
冬のアントワープの海岸を遠景で捕らえた映像と相俟って、
誠に切ない余韻を残します。

この映画で、ドロンは相手役にミレイユを自ら指名し、
この共演をきっかけとして二人の15年間に渡る共同生活が始まるわけですが、
この作品でのミレイユは、外見はボーイッシュでありながら、
内面は情熱的で知的かつ誠実なヒロイン像を作り上げており、
ドロンとの他の共演作品(『栗色のマッドレー』は未見ですので、除外します。)の中でも
最も魅力的に私は感じます。

映画の撮影はちょうどドロンがマルコヴィッチ事件の疑惑の渦中に行われており、
この人生最大の危機であった時期にこの作品でミレイユ・ダルクと共演し、
公私にわたって信頼関係を築けた事は
ドロンにとって幸運であったに違いありません。

マルコヴィッチ事件について書かれたいろいろな文献を読みますと
当時のドロンの交友関係のグレーさは否定のしようがありませんが、
そのような中でもミレイユがドロンを信じて影でしっかりと支え続けていたという事実こそが、
ドロンが潔白であることを客観的に証明する最大のものであると私は思っています。
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JEFF (1)

2006-07-02 | THE 60'S CINEMA
アラン・ドロンの隠れた一品、1968年作品の『ジェフ』をご紹介します。

この作品はこれまでビデオ化もDVD化もされておらず、
『栗色のマッドレー』同様、現時点では幻の作品となっています。
『さすらいの狼』に続いてドロンのセルフプロデュース作品の2本目となる本作ですが、
残念ながら公開当時、批評家や観客からほとんど評価を得られなかった作品のようです。

私自身正直言ってあまりこれまで注目したことがなく、記憶に残っていない作品でした。
ところが先日ビデオの棚からふと何気なく取り出して、よく観てみたところ、
80年代以降のドロンのあまり出来のよくない作品群と比べると、
ひとつひとつのシーンがしっかりと作りこまれており、
水準以上に楽しめる娯楽作品であったことを改めて確認することができました。

監督は『さらば友よ』のジャン・エルマン、
脚本は『ボルサリーノ』も手がけたジャン・コー、
撮影は『さらば友よ』のジャン・ジャック・タルベ、
音楽はもちろんフランソワ・ド・ルーベ、
という当時のドロンが信頼するスタッフが集められています。

物語はドロン扮する主人公ロランが父親のように付き従うジェフがリーダーとなり、
仲間を集めて宝石店強盗を巧みに成功させるシーンからいきなり始まります。
ところが数日後、盗んだ宝石を現金化して仲間たちに報酬を渡す段になって
ジェフがその場に現れなかったことから、
ジェフを信頼するロランと、他の仲間たちとの対立が発生します。
そしてジェフの愛人であったエヴァ(演じるのはミレーユ・ダルク)を連れて
再びジェフを探し出すまでが、ロランと仲間たちとの銃撃戦を交えながら
ロードームービー的に描かれていきます。

ジャン・エルマン監督の演出は『さらば友よ』の時もそうでしたが、
フランス映画というよりむしろアメリカン・ハードボイルド・タッチを目指したような
思わずはっとするようなアングルや画面のつなぎが観られ、
また随所に挿入されるベルギーの港町アントワープの街の佇まいの美しさにも息を呑みます。

特に印象に残るのは、物語前半、ボクシング・ジムで行われる仲間の一人とロランとの格闘シーンです。
拳銃を使わず、いろいろな小道具を武器にお互いが死闘を尽くすこのアクション場面は、
ドロンのフィルモ・グラフィーの中でも屈指の出来栄えであると言えます。

さらにジェフの旧友が営んでいる蜂蜜農場でのロランと敵との銃撃戦も、
その舞台設定の旨さや、撃たれた旧友が「籠を撃て」とつぶやく顔のクローズ・アップ、
敵が蜂の大群に襲われる残酷な描写などなど見ごたえ十分なシーンです。
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