LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

PAROLE DE FLIC

2015-04-10 | Dossiers de Presse
『復讐のビッグ・ガン』フランス公開時の劇場用パンフレットをご紹介します。

総ページ数24ページに亘ってこの作品のスタッフ、キャスト、さらにはドロンさんのインタビューからフィルモグラフィーまで、
1985年にこのようなドロンさんのファンにとって価値あるパンフが作成されていたとは、
当時の日本にいる私たちには全く知る由もなく、30年後の現代になってようやくたどり着くことができました。

サントラファンにとって特に注目すべきはドロンさんがフィリス・ネルソンとデュエットした主題歌の歌詞と、
映画で使われた既成音楽のリストが収録されていることでしょう。(添付画像をご参照ください。)

印象的な写真を配しながら、文章の部分は白地に黒の文字、赤いラインというシンプルで印象的なデザインも素晴らしく、
当時のドロンさんのアデルプロがかなり力を入れた作品であったことが見ている方にもよく伝わってくるパンフレットです。
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LES ARMES D'ALAIN DELON

2014-12-26 | Dossiers de Presse
今回ご紹介するのは今年12月にパリのホテルで開催されたドロンさんの銃のコレクションのオークション・カタログです。

ここには主に1800年代に製造されたクラシックな銃のコレクションがすべて美しいカラー写真で掲載されており、
こういった銃器類についての詳しい知識は全くない私でさえ、
これらの写真の数々を観ていると価値の高さをうかがい知ることができます。

なかでもスティーヴ・マックウィーンから贈られたというテレビ『拳銃無宿』で使用していたライフル銃が高値で落札された、
というニュースが日本でも取り上げられていたのが記憶に新しいところですが、
それだけでなく、『レッド・サン』で使用していたコルト銃、
あるいは『ゾロ』で使われていた馬具や『エアポート’80』の衣装、『カサノヴァ最後の恋』で着用していた帽子などなど、
ドロンさんの映画にゆかりのある品々も同時に出品されているのにも大変驚かされました。

このドロンさんの究極の断捨離、私のような庶民のファンにとってはいささか複雑な気分にさせられますが、
これらを落札することができた人々にとってはこれ以上ない宝物になることでしょう。



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UNE JOURNEE ORDINAIRE 2013-2014

2013-10-19 | Dossiers de Presse
10月5日からスタートしたドロンさんの舞台"UNE JOURNEE ORDINAIRE"ですが、早速おばさん2号様たちがスイスのジュネーヴまで観戦に行かれ先日帰国されました。

あらかじめ「もしパンフレットが2年前のものから刷新されているようでしたら購入してきてください。」とお願いしておりましたところ、やはり大幅に変わっていたということで、昨日我が家宛てにお送りいただきました。
おばさん2号様、誠にありがとうございました。

中身を見て大変驚きました。
添付の画像にありますように、これまでの舞台のパンフレットに比べてリハーサル時に撮影されたと思われる写真がこれでもかと言わんばかりに数多く収められています。

写真のクオリティーも高く、今後ここに収められた写真が多数のメディアで取り上げられることになるでしょう。

なおこの舞台の情報は以下のfacebookページに随時更新されています。
Alain Delon Tournée 2013-2014

今後のツアー・スケジュールは以下のサイトに掲載されています。
ArtsLive-Entertainment - UNE JOURNEE ORDINAIRE

ちなみに11月12日から16日まではパリの近郊都市で上演されます。
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Livret édité à l'occasion du Festival de Cannes 2O13.

2013-06-15 | Dossiers de Presse
本日ご紹介するのは、今年のカンヌ映画祭で上映された『太陽がいっぱい』レストア版のパンフレットです。

これまでこの作品のポスターでは、ヨットを操縦するドロンさんのバックに抜けるような青い空と青い海が描かれていましたが、
             ↓
私たちが好きなドロン作品 - LE REGARD D'ALAIN DELON

今回の修復版の公開に当たって新たに作成されたポスターでは、空と海の青色がやや緑がかった青色へと大幅に変更が施されています。
(7月にフランスで発売されるDVDのジャケットもこれと同じものが採用されています。)

そしてその空をバックに書かれる映画の題名や、パンフレットの中に出てくる文章の色も白で統一されており、50年以上前に制作されたこの古典的作品に、現代的な洗練さを加えることに見事に成功しています。

amazonのフランスで予約したDVDの到着が今から待ち遠しいです。
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LES MONTRES D'ALAIN DELON

2012-05-23 | Dossiers de Presse
今年の3月にドロンさんはご自身が永年所有してきた腕時計をいっせいにオークションで販売すると発表されました。
パリと中国で開催されたこのオークションは盛況のうちに終了したようですが、
今回ご紹介するのはそのときの公式カタログです。

出品された腕時計が一部を除いて全てカラー写真で掲載されている大変美しいカタログで、
またドロンさんの時計に関する嗜好を確認することのできる資料としての価値も十分にあります。

2007年にSMSPXSMAPにご出演されたときに勝者にプレゼントした商品も出品されていますが、
ドロンさん自身もこれを大事にされてきていたのが確認できて少し嬉しくなりました。
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SOLEIL ROUGE

2012-04-06 | Dossiers de Presse
日本のサムライが西部劇に登場して大暴れする、
という私たち日本人の夢をかなえてくれた作品「レッド・サン」のパンフレットです。

三船敏郎演ずる侍を迎え撃つのが「さらば友よ」の名コンビ、
フランスの「サムライ」ことアラン・ドロンさんと盟友チャールズ・ブロンスン。
リアルタイムで映画館で観ることはありませんでしたが、
本作は恐らく当時大変な熱狂で迎えられたことだろうと推察されます。

人気絶頂の3大スター共演作とあって、このパンフレットの充実度は際立ってます。
カラー、白黒含めた数多くのスチール写真とともに
双葉十三郎氏、田山力哉氏の解説文、撮影までの詳しい経緯、撮影こぼれ話など記事の数々、
とりわけ三船敏郎氏の手記は映画史的に見ても大変貴重なものではないかと思います。
このなかで三船氏はスペインの撮影所にスタッフ・キャストが全世界から集まったこの撮影の様子を
「映画のオリンピック」と表現されています。

この作品でドロンさんと三船敏郎が初めて共演したことがきっかけとなって、
その後のダーバンCM出演など日本とドロンさんとの絆がより深まっていったことも
私たち日本人にとって忘れてはならない事実です。
そしてその絆は今も形を変えて受け継がれてきており、
昨年のテレビ特集番組内で紹介された東日本大震災被災者へのドロンさんのメッセージへとつながっていきます。

昨日ドロンさん入院のニュースがテレビでかけめぐりましたが、
私たちファンがいるかぎりドロンさんと日本の絆が失われることは決してないでしょう。

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MORT D'UN POURRI

2011-06-08 | Dossiers de Presse
「チェイサー」日本公開時のパンフレットをご紹介します。

高校生のときに映画館で初めて観たドロンさんの残像を追いかけて、
このパンフレットを何回見返したことかと、今となっては懐かしい思い出のパンフです。

当時のドロンさんの人気は正直言ってかなり下降局面にあったのは事実で、
そのためかどうかわかりませんが、パンフの紙質は往時のものと比べると落ちたものとなっています。

それでも中に掲載されている写真はいずれも魅力あるものばかりで、
特に画像にもありますように見開きいっぱいに広がるドロンさんの表情はすばらしいです。

今日の放映の余韻をどうぞお楽しみください。
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UNE JOURNEE ORDINAIRE

2011-04-23 | Dossiers de Presse
"UNE JOURNEE ORDINAIRE"の舞台パンフレットです。

これは劇場のロビー内でスタッフの方が何人かで手分けして直接観客たちに売っています。

私は3日連続で何冊かを同じ人から買いましたので、
販売していたその初老のご婦人とはすっかり顔なじみになり、
最後の日は互いに別れを惜しみながら「どうもありがとう。」と日本語であいさつをしてくださいました。
あの方は今日も劇場で働いていらっしゃるのだろうなと、これを見ると懐かしく思います。

本題に入りますが、
さすがに今回のパンフレットは力が入っていて素晴らしい出来栄えになっています。

薄いベージュの基本色の上にエンジ色の題字の配色が極めて上品で
このカラーデザインは舞台セットの色彩にもそのまま引き継がれています。

いつも通りロミーさんと二人並んだ「太陽が知っている」のスチール写真、
そしてZegnaの広告がお約束ごとのように掲載されていますが、
今回は昨年話題になったDiorの"EAU SAUVAGE"の写真も裏表紙に大々的に掲載されています。

またドロンさん自身のブランドを象徴するブルーのシャツを着た写真も
ここではパスカル・ジャルダンのコメントを添えて掲載されています。

最終日の劇場の外でもらったアヌーシュカのサインにご注目ください。
今回の少しばかりの戦利品(?)でした。

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Le Gitan (1975)

2011-03-04 | Dossiers de Presse
「ル・ジタン」のパンフレットです。

この映画は確かドロンさんの映画出演50本目の記念作品として当時宣伝されていたものと思いますが、
そのせいかこのパンフレットにはほかの作品以上にカラー写真が満載で、かなりぜいたくな内容となっています。
その代わり予算オーバーを防ぐためか、紙の質が少々弱いため、大切に扱わないとすぐに痛んでしまいます。

「ショック療法」からわずか2年しか経っていないにもかかわらず、
本作品でのアニー・ジラルドは実年齢よりもかなり上の年齢の女性に見えました。
おそらく彼女の演技力がなせる技なのでしょう。

当時のご主人のレナート・サルバトーリと再共演していることもあり、
「若者のずべて」の主要な出演者たちが再結集した記念碑的な作品ともいえます。

また「ル・ジタン」の題字のデザインもかなり力が入っていてとても印象的です。
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Traitement de choc (1973)

2011-03-03 | Dossiers de Presse
「ショック療法」のパンフレットです。

本国のポスターではドロンさんと先日お亡くなりになったアニー・ジラルドの2大スター共演が強調されていますが、
日本ではさすがにドロンさん一人が強調されたような表紙のデザインとなっています。

原題のなかの「CHOC」の文字が壊れかけたような形にデザインされていますが、
日本語のタイトルもこの「ショック」にひびが入っています。

どちらかというと日本ではポルノ映画まがいの扱いを受けがちな作品ですが、
舞台となるフランスの田舎町の雰囲気や、ミスマッチにも思える美しい音楽はとても魅力的です。

またこの作品でのドロンさん演じたドビレーヌ博士の「表と裏の顔を持つ男」の役柄はまさに彼にぴったりで、
それに対峙するヒロインを演じるアニー・ジラルドの迫真の演技も見ごたえのあるものでした。

パンフレットはとてもオーソドックスなつくりでいいのですが、
画像にありますように、なぜか二人のスターの写真が黄色に装飾されているのが少し残念です。

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LE JOUR ET LA NUIT

2010-10-05 | Dossiers de Presse
1997年の日本未公開作品LE JOUR ET LA NUITのフランス版パンフレットです。

A4サイズより少し小さい正方形の珍しい形ですが、
白をベースとして監督のインタビューとスチール写真がセンス良く配置された
フランスらしいお洒落なパンフレットです。

映画自体がもう少ししっかりしていればなおのことよかったのになあと悔やまれる作品です。

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JEFF

2010-03-25 | Dossiers de Presse
『ジェフ』日本公開時のパンフレットです。
前回の『シシリアン』のそれとは大きく異なり、
カラフルな色遣いや、数多くのスチールの組み合わせが特徴的で、
だからといって雑多な印象はなく統一感を保っているというかなり洗練されたデザインです。

解説文を書いているのは最近お亡くなりになった双葉十三郎さんですが、
アメリカやイタリアの犯罪映画と違ったフランス映画独特のムードを讃え、
ドル―べの音楽や、同じエルマン監督の『さらば友よ』との比較にまで言及した
ボリュームたっぷりの文章を楽しむことができます。

もう一度ゆっくりとこの映画を観てみたくなりました。

以前の関連記事はこちらです。
  ↓
JEFF (1)
JEFF (2)
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LE CLAN DES SICILIENS

2010-03-24 | Dossiers de Presse
『シシリアン』の日本公開時のパンフレットです。

パンフレットのデザインは様々なスチール写真をいかにバランスよく配置するかが
その見栄えの良さのポイントになると従来から思っていましたが、
このパンフレットはご覧いただいて分かりますように、
写真の数は極力抑え目にして、1ページに1枚のスチールを配したものが多いです。

映画での豪華なスターたちの配役を考えますと派手なパンフレットにしたいところでしょうが、
そこを押さえてこのようなシンプルな構成をあえて採用した
当時の宣伝製作スタッフのセンスの良さを感じ取ることができます。
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LES AVENTURIERS

2010-02-07 | Dossiers de Presse
『冒険者たち』のパンフレットです。
ただしこれは1977年にリバイバル公開された際のものです。

解説と出演者たちの紹介のほかに目を引くのが「ロケの話題」のコラムです。
ここではロケ撮影の地とそこでのドロンさんの撮影の様子として、
「何事にも徹底するロベール・アンリコ監督の演技指導の厳しさは定評のあるところだが、
それにもましてアラン・ドロンの意気込みは大変なもので、
髪はボサボサ、ヒゲは伸び放題にし、
ウェット・スーツのかわく暇もないほどのテストの繰り返しも進んでやる。」
と書かれてます。

唯一の解説文は故小森和子様の寄稿によるもので、
当時の映画雑誌でもよく目にしてきたような、映画のストーリーを忠実に紹介しながら、
そこにご自身の思いをはさみ入れるという独特の文章を楽しむことができます。

最後のページはどういうわけか英語でストーリー紹介文が書かれています。
映画の結末のところまで書かれたネタばれの文章なので、
あえて日本語にしなかったのでしょうか?謎です・・・
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1 CHANCE SUR 2

2009-10-01 | Dossiers de Presse
『パリは燃えているか』『ボルサリーノ』とくれば最後はこの『ハーフ・ア・チャンス』のパンフレットです。

このパンフはA4サイズよりも一回り大きく、
表紙の真中から左右に開くとヴァネッサ・パラディが登場するという何とも凝った作りとなっています。

映画の内容を簡潔に紹介したイントロダクションに続いて
(『ボルサリーノ』とは違って)まずはドロンさんがトップに登場し、
続いてベルモンド、パラディ、ルコント監督と続いていきます。

記事の中身も一人づつのインタビューが詳しく紹介され、
その他のスタッフについてもバイオグラフィーからフィルモグラフィーが詳しく掲載され
資料的な価値も十分に有しています。

最後に「アラン・ドロン引退宣言の真相」という当時としてはいささか寂しい見出しの記事もありますが
2009年の今現在も精力的に活動を続けているドロンさんのことを思えば、今となってはほほえましくも感じることができます。

全体としては黒を基調とした重厚でシャープなデザインが素晴らしいパンフレットです。


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