Вечерний Ургант (эфир 19.12.2012) Ален Делон
1974年にアラン・ドロンさんが客演という形で出演された「愛人関係」をご紹介します。
1955年にアメリカの推理作家リチャード・マシスンが発表してほぼ20年後に、
製作者のレイモン・ダノンが原作の映画化権を取得し、彼は友人のドロンさんに出演をオファーします。
依頼を受けたドロンさんは
「OK、ただしこの作品はミレイユとの共演じゃないと駄目だ。」
と回答するものの、ミレイユには一切の相談はなく、
それを聞いた彼女はプレッシャーを感じながらも
「きっとアランは二人の共演の機会を探していたんだと思いました。」
と後に取材に答えています。
製作者のダノンはこれを承諾し、
それまでのイメージとは正反対のこの役柄にミレイユは挑んでいくことになりました。
そして彼女と13作品の演出を手がけていたジョルジュ・ロートネルにダノンは監督を依頼します。
「1973年12月1日に全てが決まりました。
私は原作を読んでいませんでした。一晩で原作を読み上げ、次の日には脚本の台詞を覚えていきました。」
ジョルジュ・ロートネルはそれまでコメディーの監督として知られていたが、
興行的に成功した作品に恵まれておらず、今回のようなスリラー作品を監督することは挑戦でした。
ミレイユはこう語っています。
「彼は長い間ためらっていました。人間ドラマは彼の得意分野ではなかったのです。
しかし私がこのようなファム・ファタールな役柄を演じるなら彼に演出をまかせたいと希望していることを彼は知っていました。
だからこのリスクから逃げる、などということは私が許しませんでした。
それで彼はようやく撮影に飛び込んで、ホリデー・シーズンを休むことなく取り組んでくれたのです。」
一方の監督のジョルジュ・ロートネルはこの原作本が嫌いで、
弟と一緒にかなりの部分を変更してしまった、と告白しています。
舞台がカリフォルニアからリビエラに変わったことや、作品に人間ドラマの色合いを付け足したと語っています。
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これまでこの作品については上記の通りミレイユ・ダルクが主演でドロンさんは脇役、
という固定観念を持っていた為、私自身あまり重きをおいていなかったのですが、
改めてこの作品を見返しますと、脇に回っていながらも、ドロンさんの演技は完全に場をさらっています。
当時38歳という弁護士の役にしては若年齢であったにも関わらず、これが実に様になっていますし、
時折見せるダークな表情も印象的。
ミレイユ演じる女主人公に見せる異常ともいえるほどの愛情の注ぎ方も
当時の二人の実生活のことをよく知る観客たちにとってあまり不自然に写らないから不思議です。
ラストシーンは後の北野武監督作品『Hana-bi』のラストシーンにも受け継がれているように感じますが、
本作は銃声が1発だけなので、その後ドロンさんは自首していったのか、という見方もできないではありません。
何はともあれ、70年代のドロンさんの良さを味わえる作品としてもっともっと評価してもらいたい、これは至極の一品です。
1955年にアメリカの推理作家リチャード・マシスンが発表してほぼ20年後に、
製作者のレイモン・ダノンが原作の映画化権を取得し、彼は友人のドロンさんに出演をオファーします。
依頼を受けたドロンさんは
「OK、ただしこの作品はミレイユとの共演じゃないと駄目だ。」
と回答するものの、ミレイユには一切の相談はなく、
それを聞いた彼女はプレッシャーを感じながらも
「きっとアランは二人の共演の機会を探していたんだと思いました。」
と後に取材に答えています。
製作者のダノンはこれを承諾し、
それまでのイメージとは正反対のこの役柄にミレイユは挑んでいくことになりました。
そして彼女と13作品の演出を手がけていたジョルジュ・ロートネルにダノンは監督を依頼します。
「1973年12月1日に全てが決まりました。
私は原作を読んでいませんでした。一晩で原作を読み上げ、次の日には脚本の台詞を覚えていきました。」
ジョルジュ・ロートネルはそれまでコメディーの監督として知られていたが、
興行的に成功した作品に恵まれておらず、今回のようなスリラー作品を監督することは挑戦でした。
ミレイユはこう語っています。
「彼は長い間ためらっていました。人間ドラマは彼の得意分野ではなかったのです。
しかし私がこのようなファム・ファタールな役柄を演じるなら彼に演出をまかせたいと希望していることを彼は知っていました。
だからこのリスクから逃げる、などということは私が許しませんでした。
それで彼はようやく撮影に飛び込んで、ホリデー・シーズンを休むことなく取り組んでくれたのです。」
一方の監督のジョルジュ・ロートネルはこの原作本が嫌いで、
弟と一緒にかなりの部分を変更してしまった、と告白しています。
舞台がカリフォルニアからリビエラに変わったことや、作品に人間ドラマの色合いを付け足したと語っています。
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これまでこの作品については上記の通りミレイユ・ダルクが主演でドロンさんは脇役、
という固定観念を持っていた為、私自身あまり重きをおいていなかったのですが、
改めてこの作品を見返しますと、脇に回っていながらも、ドロンさんの演技は完全に場をさらっています。
当時38歳という弁護士の役にしては若年齢であったにも関わらず、これが実に様になっていますし、
時折見せるダークな表情も印象的。
ミレイユ演じる女主人公に見せる異常ともいえるほどの愛情の注ぎ方も
当時の二人の実生活のことをよく知る観客たちにとってあまり不自然に写らないから不思議です。
ラストシーンは後の北野武監督作品『Hana-bi』のラストシーンにも受け継がれているように感じますが、
本作は銃声が1発だけなので、その後ドロンさんは自首していったのか、という見方もできないではありません。
何はともあれ、70年代のドロンさんの良さを味わえる作品としてもっともっと評価してもらいたい、これは至極の一品です。
ATTENTION, LES ENFANTS REGARDENT (500 EDITION /-- SCREEN ARCHIVES ENTERTAINMENT
突然のニュースですが、
『ナイトヒート』のサウンドトラック盤が発売されることになりました。
これまで音楽を担当した『仁義』のエリック・ドマルサンのコンピュレーション・アルバムに
一曲だけこの作品からの曲が収録されていましたが、
今回はその他の劇伴も含めた完全版としての世界初CD化です。
映画の内容はかなり忘れてしまいましたが、音楽はかなりの力作です。
今から到着が楽しみな一枚です。
突然のニュースですが、
『ナイトヒート』のサウンドトラック盤が発売されることになりました。
これまで音楽を担当した『仁義』のエリック・ドマルサンのコンピュレーション・アルバムに
一曲だけこの作品からの曲が収録されていましたが、
今回はその他の劇伴も含めた完全版としての世界初CD化です。
映画の内容はかなり忘れてしまいましたが、音楽はかなりの力作です。
今から到着が楽しみな一枚です。
『暗殺者のメロディ』をメキシコで撮影中のドロンさんのスチール写真です。
この作品でのドロンさんは最初から最後まで常に髪をポマードで塗りつけた“タモリ”ヘアーだったと思いますので、
この写真のような無造作な髪型の写真は大変珍しいですね。
もしかすると撮影当初の主人公の外見はこういう姿だったのでしょうか。
この作品でのドロンさんは最初から最後まで常に髪をポマードで塗りつけた“タモリ”ヘアーだったと思いますので、
この写真のような無造作な髪型の写真は大変珍しいですね。
もしかすると撮影当初の主人公の外見はこういう姿だったのでしょうか。