LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

LA PISCINE Edition Prestige

2008-05-31 | THE INFORMATIONS
今年の3月にフランスで発売された
『太陽が知っている』プレステージエディション盤をご紹介します。

添付の画像にありますように、
これまで発売されていたDVD(私が所有していたのはドイツ盤です。)よりも
画質が格段に向上しているのがよくわかります。
少しばかり画面の縦横の比率も変化しているようで、
今回のバージョンの方が原盤に近いものなのでしょう。

またこのDVDは2枚組で1枚目はフランス語バージョン、
2枚目は英語バージョンとなっており、英語は本人による吹き替えのようです。
ただし場面によっては口の動きと英語の音声がぴったり一致しているようにも見えます。

特典映像には公開されなかったもうひとつのエンディングとして
○○が□に△△しにやってくる場面が観れます。

せっかくのきれいな画像ですので
以前にアップしたこの作品についての記事の画像をリニューアルしました。

LA PISCINE (1)
LA PISCINE (2)
LA PISCINE (3)
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『BORSALINO & CO.』

2008-05-18 | THE SOUNDTRACKS
クロード・ボランの音楽がついた「ボルサリーノ1」を数十年ぶりに観た直後に、
この「ボルサリーノ2」を改めて鑑賞してみたところ、
高校生時代に私が抱いた「2」の鮮やかな記憶が一気に呼び覚ませられました。
すり替えられた「1」の音楽によって「1」ばかりでなく「2」までもが
私の頭の中では今日まで違った印象の映画になってしまっていたのです。
それほどまでに映画音楽というものは映画作品全体に影響を及ぼしているものなのだと
再認識するに至った次第です。

今回は前回「ボルサリーノ1」から引き続いて、
それぞれの曲の使用箇所で判別できたものを記載していきます。
曲順は前回通りCDアルバムからのものです。

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(14)Borsalino and Co.: Roch Attaque
マルセイユに帰還したロックが警部の車に乗り込み、ボルポーネとの会談を依頼する

(15)Arts Deco 1935
ロックが経営するクラブでバンドが演奏する曲。 

(16)Folie Czardas 
ローラの誕生日のお祝いのセレモニーの後クラブの中でかかる曲

(17)Borsalino Swing 
エンディングの場面、ローラと客船の中でダンスを踊るシーンからエンド・クレジットにかけて流れる。
テーマ曲の躍動感あふれるビッグ・バンド・アレンジが素晴らしいです。

(18)Fernand 
行方不明のロックを部下のFernandが捜し歩くシーンと
精神病院からロックを救出し港から船に乗って逃亡する場面。

(19)Rose Night 
ボルポーネ一家が経営するクラブで流れている曲。

(20)Le Retour de Roch 
前半は前作のテーマ曲(1)のアレンジをそのまま受け継いだスロー・バージョン、
後半は(8)のオーケストラ・バージョン。
当時発売されたLPには収録されていなかった曲で使用箇所は確認できませんでしたが、大変印象に残る曲です。

(21)Delice Viennois 
ボルポーネ一家が客船の中で繰り広げるパーティーの中で演奏されている曲。

(22)Select Society 
同じくボルポーネ一家が経営するクラブで流れている曲。

(23)Le Retour de Borsalino 
警察署内でボルポーネと直接対面して宣戦布告したロックたちの行動のバックに流れる曲。

(24)Alcazar Parade 
ロックの経営する演劇場でコメディアンが登場する際の入場曲。

(25)Prends-Moi Matelot [Instrumental] 
ロックが経営するクラブで演奏される曲で(8)のバリエーション曲。

(26)Borsalino Medley [Inedit] 
「1」と「2」からの様々な代表曲が数小節ずつメドレー形式でつなぎあわされた未発表曲。
この曲がいったいいつ録音されたのかは不明ですが、
音から推察すると「1」「2」と同じバンドのメンバーが演奏しているのは間違いないようです。
この曲だけ聞いても「ボルサリーノ・サーガ」のエッセンスを全て感じ取ることができる名曲です。
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D'URBAN (22)

2008-05-15 | CM FILMS
1973年春のダーバンCMより。

愛馬に話しかけながら世話をしたり、
海岸で子供たちとサッカーで戯れるドロンさんの姿が収められています。

この当時は本国、日本ともに人気絶頂の頃ですが
映画でのアウトローな役柄とは違った、
こういう日常風景の中での自然体な姿が映像として残っていることは
非常に貴重なことだと言えるのではないでしょうか。
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FROM MY NEW SCRAP BOOK (50)

2008-05-14 | THE BRILLIANT PHOTOS
『太陽が知っている』のスティール写真です。
(“スクリーン”誌付録ポスターより。)

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以下のサイトを見ておりますと
アラン・ドロン・ブランドはヨーロッパ圏での展開に
かなり力を入れているようです。

http://www.alaindelon-europ.com/

私は特に腕時計の作品ごとの限定バージョンの
デザインの美しさに目が行ってしまいました。
各作品の動画付きでサイトを見ているだけでも楽しめます。
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『BORSALINO』

2008-05-09 | THE SOUNDTRACKS
先日私のBBSにお越しくださったブロンディーりおな様のおかげで
とうとう念願の『ボルサリーノ』日本語吹替盤を見ることができました。
ブロンディーりおな様、誠にありがとうございました。

野沢那智と山田康雄コンビの絶妙な吹替演技の素晴らしさもることながら、
私にとっての最大の喜びはあのクロード・ボランの音楽付きで
この作品を数十年ぶりに観ることができたことです。

本国フランスでも未だDVD化されない本作のあのオリジナル・テーマ音楽の素晴らしさは
フランス映画史の中でも最も耳になじんだ映画音楽のひとつと言っても
過言ではありません。

今回はそのサウンドトラックにつきまして、
曲ごとに映画で使用されたシーンが確認できたものについて書いていきたいと思います。
(ただし日本語吹替盤での曲の使用場面は、時にオリジナル盤のそれとは異なることがありますが
ここではそのことはないとの前提で書いていきます。)

またここでの曲順は市販されているCDアルバムと同じものです。

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(1)Borsalino: Theme
言わずと知れた本作の代表曲ですが、
映画の中ではこのバージョンが何回も繰り返し登場します。
前半でボクシング選手をスカウトしに波止場にカペラたちがやってくるシーン、
ライバルの魚市場に仲間たちで押しかけ騒ぎを起こす場面、
成功した二人が仲間と共に車2台で池に泳ぎに出かける場面。
その後二人が大物になるにつれて少し鳴りを潜めますが、
いったん仲違いした二人の誤解が解けて仲直りする場面に
再びこの曲が鳴ったときの感動はこの作品のハイライトといってもいいでしょう。
そして悲しいラスト・シーンの後のエンド・クレジットでこの曲が流れてくると
そのバックに展開される二人の映像とも相まって映画の感動が増幅されます。

(2)Arts Deco 1925
ラスト・シーン間近、ロックの邸宅で記念パーティが開かれたとき
バックでディキシー・バンドが演奏する曲

(3)La Planque
使用箇所不明です。

(4)La Reussite
この曲も一度聴いたら耳から離れないとびきりの名曲で、
映画の主要な場面で何回も流れ(1)を補完するような第2テーマ音楽です。
具体的には先の魚市場でカペラが車の荷台から猫を出して混乱をさらに増長させる場面、
マルセイユの片方のボス、ポーリーを撃退して
大物の仲間入りを果たした二人が坂道を下りながら街中を闊歩する場面、
もう片方のボス、マレーロも駆逐し、
とうとうマルセイユの大親分となった二人がまるでスターのように民衆から迎え入れられる場面、
など主に二人の成功を描写する音楽です。

(5)Escalade
「1」のアルバムの中では唯一のサスペンス曲で、
カルファンとボート漕ぎから帰ってきたベルモンドがポーリーの手下たちにいためつけられるシーン、
ダンサーの復讐のためにマレーロの一味に襲撃された二人が街頭に出て銃で応戦するシーン
の計2回流れます。

(6)Tango Marseillais
ミシェル・ブーケ演じる弁護士リナルディの邸宅で開かれるパーティーのシーンで
ベルモンド演ずるカペラがリナルディの妹と踊るタンゴの曲。

(7)Les Roses
ニコール・カルファンとベルモンドが花屋の前でやりとりする場面に流れるユーモラスな曲

(8)Prends-Moi Matelot
カペラに疑われて去って行かれたロックが孤独にさいなまれながら
自分の経営するバーで耳を傾けるオデット・ピケが歌うシャンソン曲。
ただしCDには「1」ではなく「2」からのミッシェル・バックの歌うバージョンが収録されています。

(9)Generique
映画のオープニング、刑務所から出所してきたロックが歩きながら仲間に出迎えられて
自分が逮捕される情報をたれ込んだダンサーの店にやってくるまでを
フルバージョンで聞くことができます。
ビデオ化された映像には音楽担当のクロード・ボランの字幕がものの見事にカットされています。

(10)Lola Tango
(6)と同じくパーティーのシーンのバックに流れるタンゴの曲。

(11)Les Annees Folles
使用箇所不明です。

(12)Exoticana
使用箇所不明です。

(13)Borsalino Blues
(2)に続きラスト・シーン間近、ニースに向けて旅立ち宣言をするカペラと
その言葉に困惑するロックとの会話のバックに流れるテーマ曲(1)のスローバージョン。
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La piscine et Un flic

2008-05-02 | THE INFORMATIONS
ジュリアン様のサイトで書かれていた情報です。

6月2日にユニバーサル・フランスから発売される2枚のアルバムの中に、
待望の『太陽が知っている』と『リスボン特急』の音源が収録されます。

①ミシェル・ルグランとジャック・ドレーのコラボ作品集(写真左側)
収録作品『太陽が知っている』、『パリから来た殺し屋』、『水の中の小さな太陽』
http://musique.fnac.com/a2260168/Michel-Legrand-La-piscine-Un-homme-est-mort-Un-peu-de-soleil-dans-l-eau-froide-CD-album?Mn=-1&Ra=-28&To=0&Nu=1&Fr=0

②ジャン・ピエール・メルヴィル作品集(写真右側)
収録作品『賭博師ボブ』『マンハッタンの二人の男』『牧師レオン・モラン』
『いぬ』『影の軍隊』『サムライ』『仁義』『リスボン特急』
http://musique.fnac.com/a2260189/Martial-Solal-Jean-Pierre-Melville-serie-noire-CD-album?PID=2

『リスボン特急』からの音源は今まで2曲CD化されていますが、
果たしてそれら以外の曲が陽の目を見ることになるのかどうか
今から期待したいところです。
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