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「くま、くす、さん?
くまちゃんの、たんていさん、でスか? ネーさ?」
違います!
熊楠(くまぐす)さんは人間さんです。
それはもう飛びきりの!人間さんなのです。
「なァんだ、テディちゃ、ざんねんでスよ。
くまちゃんだったら、よかったのにィ……」
南方熊楠さんは博物学の泰斗、偉大な学者さまです。
本日は、その熊楠さんが活躍するこちらの御本を御紹介しましょう。
―― 異界 ――
著者は鳥飼否宇(とりかい・ひう)さん、
’07年6月発行の新刊です。
「ひょうし、こわいでスよ。おどろ、でスよゥ」
おどろおどろしい装丁ですが、恐怖の大怪談ではありません。
ミステリ、なのです。
しかも、『本格』といってもいいのではないでしょうか。
舞台がとても凝っています。
熊楠さんが標本採集に駆け巡っていた頃の、那智、勝浦。
神々のおわす深い森を背景に、
人の世ににじみ出てくる謎と不思議。
《事件》が見えてくるまで、
少々時間がかかるかもしれません。
けれど、苛立ちや焦燥は無いのですね。
底流には、ワトスン医師がホームズに抱いたような、
探偵=熊楠への圧倒的な信頼感があります。
熊楠さんなら、任せられる。
きっと謎を解き明かしてくれる、と。
大船に乗った心地です。
この際は、那智の森と水に身を任せ、
ゆったりと終章まで運ばれてゆきましょう。
「どんぶらこォ?」
どんぶらこの行き着いた先は、
……ミステリですから、内緒です。
でも、これだけは言っておきましょう。
信頼は裏切られません。
やっぱり熊楠さん、さすがなのですね!
お任せして間違いはなかった、と。
思うに、この一作だけで終わってしまうには勿体無いです。
続編、ぜひ読みたいですね。
もっと若かりし頃の熊楠さんや、
外国での熊楠さんもいいし、
熊楠さんの許を訪れる有名な学者さんたちも登場したり、
楽しくなりそうな予感がします♪
「つぎは、くま、
わすれずに、だしてほしいでスゥ」
くまちゃんの、たんていさん、でスか? ネーさ?」
違います!
熊楠(くまぐす)さんは人間さんです。
それはもう飛びきりの!人間さんなのです。
「なァんだ、テディちゃ、ざんねんでスよ。
くまちゃんだったら、よかったのにィ……」
南方熊楠さんは博物学の泰斗、偉大な学者さまです。
本日は、その熊楠さんが活躍するこちらの御本を御紹介しましょう。
―― 異界 ――
著者は鳥飼否宇(とりかい・ひう)さん、
’07年6月発行の新刊です。
「ひょうし、こわいでスよ。おどろ、でスよゥ」
おどろおどろしい装丁ですが、恐怖の大怪談ではありません。
ミステリ、なのです。
しかも、『本格』といってもいいのではないでしょうか。
舞台がとても凝っています。
熊楠さんが標本採集に駆け巡っていた頃の、那智、勝浦。
神々のおわす深い森を背景に、
人の世ににじみ出てくる謎と不思議。
《事件》が見えてくるまで、
少々時間がかかるかもしれません。
けれど、苛立ちや焦燥は無いのですね。
底流には、ワトスン医師がホームズに抱いたような、
探偵=熊楠への圧倒的な信頼感があります。
熊楠さんなら、任せられる。
きっと謎を解き明かしてくれる、と。
大船に乗った心地です。
この際は、那智の森と水に身を任せ、
ゆったりと終章まで運ばれてゆきましょう。
「どんぶらこォ?」
どんぶらこの行き着いた先は、
……ミステリですから、内緒です。
でも、これだけは言っておきましょう。
信頼は裏切られません。
やっぱり熊楠さん、さすがなのですね!
お任せして間違いはなかった、と。
思うに、この一作だけで終わってしまうには勿体無いです。
続編、ぜひ読みたいですね。
もっと若かりし頃の熊楠さんや、
外国での熊楠さんもいいし、
熊楠さんの許を訪れる有名な学者さんたちも登場したり、
楽しくなりそうな予感がします♪
「つぎは、くま、
わすれずに、だしてほしいでスゥ」
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