テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

これが驚異の内幕!

2014-01-12 21:35:25 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 れんきゅうはァ、ばーげんしーずんッ!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!SALEの季節!)

 こんにちは、ネーさです。
 SALEの広告が目につく休日ですね。
 本日の読書タイムは、
 連休中といえどお仕事してます!な御方に敬意を表し、
 こちらのビジネス書を、さあ、どうぞ~!

  



  ―― ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ わがソニー・ピクチャーズ再生記 ――



 著者は野副正行(のぞえ・まさゆき)さん、2013年10月に発行されました。
 『Challenges I Faced in Hollywood』と英語題名が付されています。

「むゥ? びじねすのォごほんッ、でスかァ??」
「ぐるるるがるぅるるる?」(←訳:蜘蛛男の話じゃないの?)

 御本の表紙には
 スパイダーマンらしき思わせぶりなイラストがあって、
 映画評論書のように見えなくもありませんが、
 実はね、違うんです。

 映画制作の現場……ではなく、
 映画製作のトップたちの奮闘の記録。

 経営者たちがどうやって製品つまり映画作品を
 世界に送り出してゆくのか、
 興行収益に一喜一憂して、
 ヒットの予測にハラハラそわそわするのか、
 私たち観客は
 この御本からようやっと知ることが出来ました。

 いやー、スゴいのね、ハリウッドって!

「びッぐびじねすゥ、だもんッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:大産業ですから!)

 大産業の内側は、こんな具合です。

 クリスマスシーズンに封切予定の大作が
 どうもいまひとつ。
 広告宣伝はきっちりやったのに、
 一般の観客に認知されていない、という調査結果が出ました。

 著者・野副さんは
 急ぎソニー・ピクチャーズの社長たちと協議します。
 結果は……

     予告編を作り直そう!

 ええ、それはいいんですけれど……

     新たな宣伝広告にはあと五ミリオンドル必要です!

「ごみりおんッ??」
「ぐるる??」(←訳:五億超??)

 ……ハリウッドなんですねえ、これが。

 日本でなら映画の一本二本は作れちゃいそうな大金が
 ハリウッドでは宣伝費の一部。
 それを、金銭感覚がおかしいと非難するのは簡単ですが、
 実際には、新たな五ミリオンドルの宣伝費投入で
 ヒットを不安視されていた映画は大逆転!
 米国の年間興収で4位に入り、
 全世界での興収は270ミリオンドルを超えました!

 ……ええ、これがハリウッドです。

「ふァ~…はりうッどォ~…」
「がるるる~…」(←訳:驚きです~…)

 当たれば利益は大きく、
 しかしハズせば莫大な損失が。

 予測がまったく読めない映画業界の、
 それも当時は“どん底”だったソニー・ピクチャーズの社長職に
 著者・野副さんは就任します。

 業績をどう好転させるか?
 ビジネスと芸術性のバランスは?
 優良企業への道のりは、
 そして、
 いまこの会社に何より必要なのは……

「ほしいィのはァ、れんぞくゥほーむらんッ!」
「ぐるーるるがるるぐっるる!」(←訳:シリーズ化できるヒット作!)

 喉から手が出るほど欲しい《シリーズ化できる企画》は、どこに?

 ビジネス書ではありますが、
 《映画本》として
 ぜひ映画&映像マニアさんに読んでいただきたい一冊です♪
 本屋さんで、図書館で、
 探してみてくださいね!


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黒馬と、黒いお菓子♪ | トップ | ~ 緑の窓辺に憩いつつ ~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事