「こんにちわッ、テディちゃでス!
わおゥ? しろいィ~けむりィ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!新教皇決定だよ!)
こんにちは、ネーさです。
バチカンの屋根の上をヨチヨチ歩くカモメのヒナを眺めていたら、
突然、煙突から白い煙が!
歴史の転換点に立ち会うってこういうこと?と驚きつつも、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 列をなす棺 ――
著者はエドマンド・クリスピンさん、
原著は1950年に、画像の日本語版は2024年6月に発行されました。
英語原題は『Frequent Hearses』、
第二次世界大戦後の英国を舞台とする
ミステリ作品です。
「きょうじゅゥ、とうじょうゥでス!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:とびきり変人~!)
著者・クリスピンさんの数々の作品で
“探偵役”を務めるのは、
ジャーヴァス・フェン教授。
オックスフォード大学の
英文学の教授職に在るフェンさん、
その学識を見込まれて
映画制作の文学アドバイザーのお仕事を
依頼されました。
かくして、
大学都市オックスフォードから
撮影所があるロンドン北西の村ロング・フルトンへ
毎週のように通い、
企画会議に出席しています。
が、或る日。
「おややッ?」
「がるぐる!」(←訳:警部さん!)
スタジオ近くの村で出会ったのは、
旧知の人物――
スコットランドヤードのハンブルビー警部でした。
警部が現在捜査しているのは、
ウォータルー橋で起こった“自殺“事件。
事件そのものに不審な点はないのです。
ひとりの娘さんが橋の欄干を乗り越え、
テムズ川に飛び込むのを、
タクシーの運転手さんと
パトロール中の警官さんが目撃していました。
警官さんは彼女を救おうと、
後を追って飛び込みさえしたのですが、
それでも救命は叶わず……。
ええ、そうです、
“自殺“であることに疑いはない、
ないけれども。
彼女は、何者なのか?
「うゥ~んッ?? てがかりィはァ?」
「ぐぅっるがる!」(←訳:ちょっとだけ!)
彼女の名はグロリア・スコット、と警察に告げたのは
撮影所からの1本の電話でした。
ならば、事情を知る者が撮影所にいる?
「そうはいッてもォ、ひろいィのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:広くてカオス!)
出入りする者が多く、
人間関係も複雑な映画の撮影所。
おまけに、会社のオーナーが代替わりして、
フェン教授のような”珍客“さんも珍しくない?
また、戦後のことですから、
電話もなかなか通じない?
混沌とする映画制作の現場で、
フェン教授は何を見出すのか。
「ふるきィよきィ~みすてりィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:クラシカルです!)
フェン教授、なにしろ英文学の教授さんですので、
文学絡みのネタやお喋りが
随所に出没いたしますよ。
英文学好きな活字マニアさんがニヤリ♬とする
ヒネリの効いた名作ミステリを、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪
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