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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ フェン教授、明察す。 ~

2025-05-09 22:03:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わおゥ? しろいィ~けむりィ!」

「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!新教皇決定だよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 バチカンの屋根の上をヨチヨチ歩くカモメのヒナを眺めていたら、

 突然、煙突から白い煙が!

 歴史の転換点に立ち会うってこういうこと?と驚きつつも、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

              ―― 列をなす棺 ――

 

 

 著者はエドマンド・クリスピンさん、

 原著は1950年に、画像の日本語版は2024年6月に発行されました。

 英語原題は『Frequent Hearses』、

 第二次世界大戦後の英国を舞台とする

 ミステリ作品です。

 

「きょうじゅゥ、とうじょうゥでス!」

「ぐるるるがる~!」(←訳:とびきり変人~!)

 

 著者・クリスピンさんの数々の作品で

 “探偵役”を務めるのは、

 ジャーヴァス・フェン教授。

 

 オックスフォード大学の

 英文学の教授職に在るフェンさん、

 その学識を見込まれて

 映画制作の文学アドバイザーのお仕事を

 依頼されました。

 

 かくして、

 大学都市オックスフォードから

 撮影所があるロンドン北西の村ロング・フルトンへ

 毎週のように通い、

 企画会議に出席しています。

 

 が、或る日。

 

「おややッ?」

「がるぐる!」(←訳:警部さん!)

 

 スタジオ近くの村で出会ったのは、

 旧知の人物――

 スコットランドヤードのハンブルビー警部でした。

 

 警部が現在捜査しているのは、

 ウォータルー橋で起こった“自殺“事件。

 

 事件そのものに不審な点はないのです。

 ひとりの娘さんが橋の欄干を乗り越え、

 テムズ川に飛び込むのを、

 タクシーの運転手さんと

 パトロール中の警官さんが目撃していました。

 警官さんは彼女を救おうと、

 後を追って飛び込みさえしたのですが、

 それでも救命は叶わず……。

 

 ええ、そうです、

 “自殺“であることに疑いはない、

 ないけれども。

 

 彼女は、何者なのか?

 

「うゥ~んッ?? てがかりィはァ?」

「ぐぅっるがる!」(←訳:ちょっとだけ!)

 

 彼女の名はグロリア・スコット、と警察に告げたのは

 撮影所からの1本の電話でした。

 ならば、事情を知る者が撮影所にいる?

 

「そうはいッてもォ、ひろいィのでス!」

「がるるぐるる!」(←訳:広くてカオス!)

 

 出入りする者が多く、

 人間関係も複雑な映画の撮影所。

 おまけに、会社のオーナーが代替わりして、

 フェン教授のような”珍客“さんも珍しくない?

 また、戦後のことですから、

 電話もなかなか通じない?

 

 混沌とする映画制作の現場で、

 フェン教授は何を見出すのか。

 

「ふるきィよきィ~みすてりィ!」

「ぐるるるるがる!」(←訳:クラシカルです!)

 

 フェン教授、なにしろ英文学の教授さんですので、

 文学絡みのネタやお喋りが

 随所に出没いたしますよ。

 英文学好きな活字マニアさんがニヤリ♬とする

 ヒネリの効いた名作ミステリを、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪ 


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