テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

冒険、詰め放題で!

2015-06-21 21:44:36 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 おかいものォぱわーでェ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!梅雨を乗り切れ!)

 こんにちは、ネーさです。
 お店によっては、もう始まってますね夏物のSALE♪
 さあ、気分も上向くワクワクお買い物……の前に、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― レオナルドの扉 ――



 著者は真保裕一(しんぽ・ゆういち)さん、2015年2月に発行されました。
 『Door of Leonardo』と英語題名が付されています。

「れおなるどォ、というとォ~…」
「ぐるがるるぐる?」(←訳:あの御方のこと?)

 ええ、そうですね、
 日本では、ダ・ヴィンチさん、と呼ぶ例が多いようですが、
 西洋世界で、レオナルド、といえば、
 唯一無二のあの御方、と考えてまず間違いはありません。

 フィレンツェ郊外出身の、
 レオナルド・ダ・ヴィンチさん(1452~1519)。

「ばんおうのォ、てんさいィさんッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:イタリアの誇り!)

 この御本は、しかし、
 レオナルドさんを主人公としたルネサンス期の物語……ではなく、
 その後の世界、が中心となっています。

 冒頭の『序章』では、
 おお、なんと!
 嵐と夜陰に乗じての墓場泥棒がいきなり登場しますよ。

「えェッ? どろぼうゥ?」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:通報しなくちゃ!)

 通報しようにも、
 泥棒たちが侵入したのは、
 フランス中部の町アンボアーズの
 サン・フロランタン教会、ですからねえ。
 電話はもちろん電報もない1529年の秋、のことでした。

 そのサン・フロランタン教会には
 レオナルドさんのお墓がある、のですが……。

「ならばァ、どろぼうのォもくてきはッ!」
「がるぐるるるるがる??」(←訳:レオおじさんのお墓??)

 異変に気付き、墓地にかけつけた神父さんは
 一瞬の雷光が照らし出した
 泥棒男の顔を目にして
 ハッと息を呑みました。

 見覚えが確かにある、その男の名は――

「ゆうめいィじんッ??」
「ぐるるるっ?」(←訳:まさかのっ?)

 波乱を暗示する序章から時は過ぎ、
 第一章の舞台はイタリアへ飛びます。

 ここでも、なんだかおどろおどろしい展開ですよ。
 平和な村へ突如押しかけてきたのは
 イタリアへ侵攻してきたフランス軍の兵士!
 それも、ナポレオン直属の部隊の者たちらしい?

「わうゥ! せんそうゥ、いやでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:武力反対!)

 兵士たちが狙うのは、
 時計修理職人のおじいさんとその孫。
 いったい彼らが
 ナポレオンに目をつけられるような
 何をしたというのでしょうか?

「ふつうゥのォおじィちゃんッ、みたいだけどォ??」
「ぐるるるるがるるるぐる?」(←訳:お金持ちでもなさそうだし?)

 ヨーロッパ全土を征服さんとする勢いの
 皇帝ナポレオン。
 その強欲に対抗する手段はあるのか――
 
 もはや中世やルネサンス期ではない、
 科学技術が発達した近代世界に繰り広げられる物語は
 アレクサンドル・デュマさんの名作を彷彿とさせる
 元気一杯な大冒険譚です。
 歴史好きな御方、
 デュマさんファンの方々は、ぜひ一読を♪

「えいがかァしたらァ、たのしそうッ!」
「がるるるぐるるっ!」(←訳:アニメもいいなっ!)

 ですので、映像好きさんにも、おすすめです~♪♪
 


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