テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お江戸の先端メンズファッション、拝見!

2009-02-25 12:44:30 | ブックス
 テディちゃ! わたしたちお勉強しなくちゃいけないわ!

「ふァッ? お、おべんきょッ?!」 (←ぎょぎょっ!としています)

 このところ、
 お江戸の頃の物語を幾作品か御紹介しておりますけれど、
 お江戸について、どれほど知っているでしょう?
 知らないことがいっぱい! 勉強しなくちゃ!
 という訳で、はい、本日の一冊はこちら~!



            ―― 江戸のダンディズム ――



 著者は河上繁樹さん、’07年5月に発行されました。
 副題に『男の美学』とあります。

「ふあァ~……はーどぼいるどォ、みたいィでスゥ……」

 では、さっそくお江戸のファッションを学び、
 と思いましたら……あらら?
 意外です。
 幕開けは、鎌倉時代、戦国時代の武将さんたちの
 ファッション哲学から、ですね。
 ふぅむ、江戸期に於ける《粋》の基盤は、
 身体を張って乱世を生きた武将さんたちの理念と
 深く結びついているようです。

「おとこごころォはァ、ふくざつゥ、なのでスよッ」

 『伝 頼朝像』のシックな束帯(そくたい)姿、
 ワイルドさをアピールする武田信玄像、
 いさぎよいほど非実用的な兜(かぶと)……

「こんなのォ、あたまにィのッけてたらァ、
 くびがァいたくゥなっちゃうゥ!」

 そこを我慢するのが、格好よい、のでしょう。
 でもね、月代(さかやき)……あれを広めたのは
 織田信長さんだと聞いたことがありますが、うーん、
 現代の私たちには、やっぱり、そのぅ……

「だからァ、ふくざつゥなのでスよゥ、
 せんさいなァ、おとこごころはッ」

 乱世の終焉とともに、
 ああ、良かった、
 兜や鎧は日常着ではなくなってゆきます。
 武士、町人、
 みなさんの装いに、戦争のない時代ならではの
 余裕が生じてきたかのようです。

 着る物だけではなく、
 持ち物にも《美》が求められるようになりました。
 印籠の図柄には花鳥風月、
 根付にはラブリーな動物たち、
 凝った彫りの煙草入れや、矢立て。

「うむむッ!
 かちょいいィでス! しぶいィでス!」

 御本の最終章は、
 『火事と喧嘩は江戸の華』。
 江戸男伊達の到達した形のひとつが、
 火消(ひけし)さんだったのでしょうか――

 時代ごとのファッションプレートが
 とっても豪華な、
 ビジュアル本が大好きな御方にお薦めの一冊です!
 歴史を学ぶ、などと堅苦しく考えずに、
 変遷する日本男子のモード&スタイルを
 明日の着こなしの参考に!

「ええッ?
 かぶとをォかぶッてェ、つうきんつうがくはァ、
 できないィのでスよゥ~!」 
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