「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふァいッ! らじおォたいそうゥ~だいいちィ!」
「がるる!ぐるがるぐるるる~!」(←訳:虎です!手を前に伸ばして~!)
こんにちは、ネーさです。
運動不足になりがちな梅雨シーズン、
筋力を維持すべく室内で軽いストレッチや体操をした後は、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、目に麗しいこちらの御本を、どうぞ~♪
―― はじめてのバラ ――
著者は松尾祐樹(まつお・ゆうき)さん、
2024年4月に発行されました。
『気軽に 楽しく 満開に!』と副題が付されています。
6月も下旬になると、
花屋さんの主役は
湿度たっぷりなアジサイから、
パァっと明るいヒマワリが中心になってきました。
色とりどりのバラに陶然と見惚れるばかり……な時季は
残念ながら過ぎてしまったようですが――
「いいえッ、つゆどきォ~だいじィでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:お手入れに注力!)
著者・松尾さんは、
NHK『趣味の園芸』でもお馴染みの園芸家さんです。
この御本もNHKテキスト『趣味の園芸』に連載された
《教えて松尾さん!はじめてのバラ》
をもとに編まれたムック本なのですが、
花のお手入れ方法の分かりやすさ以上に
感心を超えて感動すら覚えるのは、
バラという花が作り出す
色彩の可能性でしょうか。
「じゅうまんしょくッ? ひゃくまんしょくッ?」
「がるぐるるるる~!」(←訳:数え切れないよ~!)
私ネーさ、
《バラの画家》《花の画家》と讃えられる
ピエール=ジョセフ・ルドゥーテさん(1759~1840)
の花の画がもう大好きで♫
以前に展覧会情報でお伝えしたこともありましたね。
ルドゥーテさんが王妃マリー・アントワネットの知己を得て
宮廷画家となったのは30代はじめの頃、
その後、
ナポレオン妃ジョゼフィーヌのマルメゾン館に咲く花を写し取り、
『バラ図譜』(1817年)を刊行した、
というのは有名なお話ですが。
ルドゥーテさんが、
この御本のバラの写真を見たら、
引っくり返るわね。
「ふァいッ、まちがいないィでスゥ!」
「ぐるがっるぅるる!」(←訳:目を疑っちゃうよ!)
なぜって、紫のバラ、ですよ?
本文6ページの『レイニー・ブルー』(2012年作出)、
同じく20ページの『コフレ』(2019年作出)、
23ページの『カミーユ』(2021年作出)、
29ページの『爽(そう)』(2016年作出)
と、ページを捲ってパッと目についただけでも
4種類の紫のバラが掲載されていて、
しかも、花屋さんや園芸店にゆけば
ごく簡単に手に入ってしまう。
それどころか、
もっと青みがかった紫のブルー系のバラも存在する、
ブラウン系の花もある、なんて
ルドゥーテさんが知ったら……
いえ、これは知らない方がいいかもしれませんね。
「ひみつにィ~しましょうゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:心の平穏のために!)
おっと、申し訳ありません、
話がだいぶ逸れました。
ルドゥーテさんの時代には
夢か幻だろうと思われた色合いの花、
四季咲き、繰り返し咲き、
つる性、半つる性、木立ち性など、
花それぞれの特長、性格、
手入れ法・剪定・健康チェックといった育て方など、
花まわりの最新知識をやさしく教えてくれる一冊は
バラ初心者さんにおすすめです。
お花を育てる予定はないんだけど?という御方も、
”花の女王”さんたちの麗しい写真を眺めて、
ちょっと肩の力を抜いてみてくださいね。
ちなみに、私たちがLOVE!なバラは、
伝説のチェロ奏者さんの名を戴く
『ジャクリーヌ・デュ・プレ』です
(本文23ページ)。
皆さまも、ぜひ、お気に入りのバラを探してみてくださいな♪
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