テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ゴロン♪ゴロロン♪と喉が鳴る。

2014-06-17 21:29:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 およよッ! ぽるとがるゥがッ!」
「がるる!ぐーるる!」(←訳:虎です!ガーナが!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日もW杯の報道がすごくて、つい見たり読んだりしちゃいましたけれど、
 ハーフタイムは、さあ、読書タイムで!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



          ―― 猫は神さまの贈り物 《小説編》 ――



 編者は山本容朗(やまもと・ようろう)さん、2014年5月に発行されました。
 1982年に刊行された『猫は神さまの贈り物』を改訂改題したこの御本は、
 題名から分かってしまいますよね……
 愛猫家さんのための、アンソロジー!

「にゃんこォ、でスかァ~」
「ぐぅーるぅーがっるるるる~…」(←訳:ミャーミャー言ってますか~…)

 ええ、表紙を捲れば、
 ミーミーニャーニャーと、
 鳴き声が聞こえてくる御本、なのですが。

 名編集者であったという、編者・山本さんの選球眼ならぬ選猫眼は、
 ちょこっと変わりダネのニャンコ・アンソロジーを
 誕生せしめました。

「かわりだねッ??」
「がるる?」(←訳:どこが?)

 御本に収録されている作品の飼い主、
 じゃなくて書き手さんたちは(収録順に)、

   森茉莉さん、吉行理恵さん、
   室生犀星さん、佐藤春夫さん、
   小松左京さん、梅崎春生さん、
   宮沢賢治さん、金井美恵子さん、
   星新一さん。

 宮沢賢治さんの『どんぐりと山猫』は有名ですよね。
 でも、他の作品は……けっこうマニアック!

「あッ、こまつさんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:星新一さんも!)

 ええ、小松さんと星さん、
 お二人の作品がこの御本の“異色”度合いを
 ググッと高めています。

 小松左京さん著『猫の首』は
 おそらく近未来を舞台にした物語――

 生まれてまだ一ヶ月の、可愛い仔猫。
 飼い主さん一家は仔猫を、
 近隣の目に触れぬよう、
 ミーという声も聞きつけられぬよう、
 大事に大事に……
 というより秘密裡に、こっそりと育てています。

「なぜェ、ひみつゥ?」
「がるぐっるる?」(←訳:なぜこっそり?)

 その理由が明かされるラストは、
 まさに小松さんらしさ全開!

 星新一さんの作品『ネコ』も、
 いかにも星さん!な極上の掌編です♪
 きっと、いえ、絶対、
 ニャンコ好きさんはこの作品にうっとりしちゃうと思うのよね~♪

「ますますゥ、にゃんこォ、すきになるゥ~!」
「ぐるるるがぅるるるぐるる!」(←訳:我が家のニャンコに頬擦り!)

 揺れるシッポのようにヒネくれた?変わりダネ系の猫アンソロジー、
 ニャンコを愛する活字マニアさんは必読ですよ♪

 なお、『猫は神さまの贈り物 エッセイ編』も刊行されていますので、
 そちらもぜひ一読を!



 
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