「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゥ~、きょうはァ、あめふりィでェ~」
「がるる!ぐるるるるがるるる!」(←訳:虎です!道路工事もひと休み!)
こんにちは、ネーさです。
いやー、近所でやっている大規模な道路工事作業も
雨の日はお休みらしくて、
つかの間ですが、騒音から解放されました。
一方、本日の読書タイムは、
日本史上“最重要級”工事の現場からの実況中継をお送りいたします。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 家康、江戸を建てる ――
著者は門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、2016年2月に発行されました。
はい、中継のテディちゃさん、虎くん、
現場の様子はいかがですか~?
「ふァいッ、こちらァげんばァでスッ!
ぷはッ! どろどろのォぬかるみィ~でスッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:足場最悪だよ~!)
ええ、そうなんです。
むか~し昔、その昔、広大な関東平野は
湿地帯やら、頻繁に氾濫する河川や、
ほったらかしの野っ原やら、
ひと言でいうなら、ド田舎でした。
住む人があまりいないから、
産業がなくて、経済力がない。
金鉱があるわけでもないから、
鉱業・工業的価値も高くない。
こんなド田舎への左遷を受け入れちゃって、
家臣とその家族一同を泣かせているのが、
徳川家の、家康さんだそうですが……?
「むゥ~、だいじょうぶゥかなァ~?」
「がるるぐるるぅ!」(←訳:大事業ですよぉ!)
天正18年(1590年)、
太閤秀吉さんは小田原城を落とし、
北条家を滅亡させました。
その、北条家の旧領である関東八か国――
相模・武蔵・上野(こうずけ)・下総(しもうさ)・安房(あわ)・常陸(ひたち)を
家康さんは秀吉さんから拝領することになったものの。
どうすんだ、こんな荒れ野?
というのが、
家康さんの本音だったでしょうねえ。
「ふァいッ! みんなァ、ためいきィ~でス!」
「ぐっるるる~!」(←訳:困ってます~!)
しかし、この難所を乗り越えなければなりません。
名将とは、
戦に強いだけではダメなのです。
戦に負けないのは、基礎の基礎。
その上に、建築センスを持っておらねば。
ここだ!という戦略・交易・商業上の要所を見定める。
そこに、構造的に優れているのはもちろん、
見目もうるわしいお城を築く。
お城の周りには、賑やかな城下町を。
城下町をより繁栄させるためには
インフラ整備も手ぬかりなく。
と、↑これらはすべて、
織田信長公がやってきたことでした。
信長公の後継者を自負する秀吉さんは、
ほぼそっくり信長公のやり方に乗っかって、
大阪や伏見のお城を造り、
商都・大阪の発展と拡大をも目論みます。
こういう、超大事業をやってのけてこそ、
万人が認める天下人!
「あうゥ、かたがァ、こりそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:アタマ痛い~!)
家康さんに、それが出来るか。
出来なければ――
つまり、ド田舎の荒れ野に
見事なお城を建て、
湿地を埋め立て、
上水道(飲み水)を確保して、
大勢が行き来できる道路も整備し、
数万の人を集めて
経済を動かし、
家々が並ぶ町を完成させる度量とセンスがなければ、
天下人として失格。
皆が、アイツは失格だ、と感じたら、
関ヶ原の戦いで勝とうと負けようと、
自然に、いずれじわじわと、
政権は崩壊する……。
「それッてェ、せんそうゥいじょうにィ~」
「ぐるるる!」(←訳:シビアだ!)
ド田舎・江戸を
いかにして変貌させるか。
この御本は、小説作品ではありますけれど、
家康さん&家康さんが集めたスタッフさんたちの
江戸建築プロジェクト物語でもあります。
「まるでェ、おりんぴッくゥ??」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:荒地改造計画発動!)
建てられるか、江戸。
家康さんは、ビルドの王たり得るか。
スタッフさんたちの苦労に貰い涙する
“プロジェクト江戸”レポートは、
時代小説好きなおかたにおすすめですよ。
『ブラタモリ』的な町歴史ファンさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
ふゥ~、きょうはァ、あめふりィでェ~」
「がるる!ぐるるるるがるるる!」(←訳:虎です!道路工事もひと休み!)
こんにちは、ネーさです。
いやー、近所でやっている大規模な道路工事作業も
雨の日はお休みらしくて、
つかの間ですが、騒音から解放されました。
一方、本日の読書タイムは、
日本史上“最重要級”工事の現場からの実況中継をお送りいたします。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 家康、江戸を建てる ――
著者は門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、2016年2月に発行されました。
はい、中継のテディちゃさん、虎くん、
現場の様子はいかがですか~?
「ふァいッ、こちらァげんばァでスッ!
ぷはッ! どろどろのォぬかるみィ~でスッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:足場最悪だよ~!)
ええ、そうなんです。
むか~し昔、その昔、広大な関東平野は
湿地帯やら、頻繁に氾濫する河川や、
ほったらかしの野っ原やら、
ひと言でいうなら、ド田舎でした。
住む人があまりいないから、
産業がなくて、経済力がない。
金鉱があるわけでもないから、
鉱業・工業的価値も高くない。
こんなド田舎への左遷を受け入れちゃって、
家臣とその家族一同を泣かせているのが、
徳川家の、家康さんだそうですが……?
「むゥ~、だいじょうぶゥかなァ~?」
「がるるぐるるぅ!」(←訳:大事業ですよぉ!)
天正18年(1590年)、
太閤秀吉さんは小田原城を落とし、
北条家を滅亡させました。
その、北条家の旧領である関東八か国――
相模・武蔵・上野(こうずけ)・下総(しもうさ)・安房(あわ)・常陸(ひたち)を
家康さんは秀吉さんから拝領することになったものの。
どうすんだ、こんな荒れ野?
というのが、
家康さんの本音だったでしょうねえ。
「ふァいッ! みんなァ、ためいきィ~でス!」
「ぐっるるる~!」(←訳:困ってます~!)
しかし、この難所を乗り越えなければなりません。
名将とは、
戦に強いだけではダメなのです。
戦に負けないのは、基礎の基礎。
その上に、建築センスを持っておらねば。
ここだ!という戦略・交易・商業上の要所を見定める。
そこに、構造的に優れているのはもちろん、
見目もうるわしいお城を築く。
お城の周りには、賑やかな城下町を。
城下町をより繁栄させるためには
インフラ整備も手ぬかりなく。
と、↑これらはすべて、
織田信長公がやってきたことでした。
信長公の後継者を自負する秀吉さんは、
ほぼそっくり信長公のやり方に乗っかって、
大阪や伏見のお城を造り、
商都・大阪の発展と拡大をも目論みます。
こういう、超大事業をやってのけてこそ、
万人が認める天下人!
「あうゥ、かたがァ、こりそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:アタマ痛い~!)
家康さんに、それが出来るか。
出来なければ――
つまり、ド田舎の荒れ野に
見事なお城を建て、
湿地を埋め立て、
上水道(飲み水)を確保して、
大勢が行き来できる道路も整備し、
数万の人を集めて
経済を動かし、
家々が並ぶ町を完成させる度量とセンスがなければ、
天下人として失格。
皆が、アイツは失格だ、と感じたら、
関ヶ原の戦いで勝とうと負けようと、
自然に、いずれじわじわと、
政権は崩壊する……。
「それッてェ、せんそうゥいじょうにィ~」
「ぐるるる!」(←訳:シビアだ!)
ド田舎・江戸を
いかにして変貌させるか。
この御本は、小説作品ではありますけれど、
家康さん&家康さんが集めたスタッフさんたちの
江戸建築プロジェクト物語でもあります。
「まるでェ、おりんぴッくゥ??」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:荒地改造計画発動!)
建てられるか、江戸。
家康さんは、ビルドの王たり得るか。
スタッフさんたちの苦労に貰い涙する
“プロジェクト江戸”レポートは、
時代小説好きなおかたにおすすめですよ。
『ブラタモリ』的な町歴史ファンさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
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