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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

それは、冷や汗と戦慄の……?

2014-05-25 21:29:53 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ツアーオブ・ジャパン最終日の東京ステージを制したのは
 ニッコーロ・ボニファジオさん(イタリア、ランプレ・メリダ所属)!
 総合優勝を遂げたのは
 ミルサマ・ポルセイエディゴラコールさん(イラン、ダブリーズペトロケミカル所属)!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうございまス!」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!拍手~!)

 選手&スタッフの皆さんを拍手で称えつつ、
 さあ、今日も読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



             ―― 二歩前を歩く ――



 著者は石持浅海さん、2014年3月に発行されました。
 『He walks along a two-step ahead』と英語題名が付されたこの作品は……

「ふァいッ? どうしたでスかァ?」
「ぐるるがるる~?」(←訳:顔色が悪いよ~?)

 ええ、この作品は……
 『温かな手』『三階に止まる』『カード・ウォッチャー』等で知られる著者・石持さんの
 新作ミステリ!
 だとばかり思って読み始めたんですけれど……

 やられたわ~……
 油断してたわ~……
 これってミステリじゃなくて……

 ホラーじゃありませんか!

「ひいいいッィ~ッ!」
「がるるる~っ!」

 う~んと、いえ、そのぅ、
 ホラー、と言い切ってしまっていいものか、
 若干の迷いはあるのです。
 でも、御本の本文中で登場人物さんも
 次のように述べています。

   ――研究者だから超常現象を信じないって、ことはありません――

 理系の研究者だからこそ、
 現代科学ではわかっていないことが
 山ほどあることを知っている、と
 その人は主張するのです。

「あわわわわッ、だめでスよゥ!」
「ぐるるぅがるぅ!」(←訳:認めちゃだめぇ!)

 その人の名は、小泉さん。

 東証一部上場、
 一流企業の研究所で責任ある役職に在るとおぼしき
 優れた研究者さんです。

 同僚さんたちは、
 奇妙な出来事に遭遇すると、
 どうしてか、小泉さんに相談したくなってしまうんですね。

 誰もいない廊下で
 スリッパが動くのは、なぜ?

 道行く人が
 僕を避けるようにして歩くのは、なぜ?

 消したはずの浴室の照明がついているのは、なぜ?

 車のガソリンがいつの間にか増えているのは――

「ぎゃああああッ!」
「がるぅぅ~!!」(←訳:怖いぃぃ~!)

 小泉さんが示唆する《答え》とは?
 奇妙な現象の、底に隠れていたもの、とは?

 
 表題作品『二歩前を歩く』にゾッとさせられ、
 『九尾のキツネ』にはハラハラさせられ、
 でも私ネーさのおすすめは
 『四方八方』。
 これは……泉鏡花さんばりの怖さだったわ~!!

「もうやだァ~ッ!」
「ぐるる~!」(←訳:助けて~!)

 ミステリでありホラー、
 ホラーでありミステリ。
 両方の良さを取り込んだ短編6作品から成る連作集は
 ただの“怖い!”に留まらぬ傑作揃いです。
 活字マニアさんは、ぜひチャレンジを♪

「おまもりをォ、にぎりしめてェ~」
「がるる!」(←訳:読もう!)



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