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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 大西洋を渡れば ~

2024-11-27 22:03:38 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぱふゥ! いまがァみごろォ、なのでェ~スゥ!」

「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!紅葉のピーク!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 多摩地域の紅葉は、例年よりちょっと遅れて、

 今週末あたりがいちばんの見頃、になりそうです。

 色とりどりの~♪とJUDY&MARYの名曲を口遊みながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

            ―― アメリカ印象派 ――

 

 

 監修は坂上桂子(さかがみ・けいこ)さん、

 著者は大橋菜都子(おおはし・なつこ)さん、

 2024年1月に発行されました。

 『American Impressionism』と英語題名が、

 『摩天楼・大自然・新しい女性』と日本語副題が付されています。

 

「ふァいッ! いんしょうはァ~といえばッ!」

「ぐるが~る!」(←訳:モネさ~ん!)

 

 現在、国立西洋美術館で開催されている『モネ展』

 (2024年10月5日~2025年2月11日)は、

 午前中は入館待ちになるほど

 (午後の方が待ち時間なしで入館できるそうです)、

 ミュージアムショップでは

 コラボ商品は品切れや予約販売が続出……と

 たいへんな人気ぶりです。

 

 人気の理由として、

 昔から日本人は印象派の画家さんが大好きだから、

 などと言われていますが、

 印象派好きなのは日本人に限りません。

 

 米国人も、印象派が大好き。

 

「びじゅつかんにィ~どッさりィ!」

「ぐるるるるがるる!」(←訳:買いまくりました!)

 

 19世紀末から20世紀初頭は、

 米国が最も富み栄えた時代でした。

 当時の米国経済は、

 大英帝国に集まっていた富を陵駕する勢いで、

 巨大な財産を有する個人資産家を

 産み出してゆきました。

 

 そして、

 彼ら――カーネギー氏、メロン氏といった

 大資産家さんたちが、

 人生の後半に行き着いたのは、

 福祉事業と、

 芸術品の収集でした。

 

「こだいのォ、ちょうこくゥ!」

「がるるるるるぐる!」(←訳:ルネサンスの名画!)

 

 大資産家さんは、

 人類の宝、と呼ばれるような

 古典的名作が大好き♪

 ではありましたが、

 同時代の人気作家/作品の購入も

 せっせと行ったのです。

 

 かくして、

 大資産家さんたちの邸宅、

 資産家さんが出資後援する公共施設には

 欧州の人気画家さんの傑作が

 静かに増えてゆくことに。

 

 ドガさん、ルノアールさん、

 モネさん、スーラさん……

 そこに、

 欧州で活動する米国人画家さんの作品も加われば、

 米国のアート好きさんや市民さんにも

 《波》は確実に押し寄せます。

 

「あめりかにもォ、たんじょうゥ!」

「ぐるるがぅるるー!」(←訳:印象派フォロワー!)

 

 この御本で紹介されているのは、

 パリやロンドンで画家生活を送った

 ホイッスラーさん、サージェントさんの他、

 NYの摩天楼を描いたクーパーさん、

 広大な西部の光景を描いたパーシャルさんなど、

 米国にルーツを持つ画家さんたちの作品です。

 

 私ネーさのおすすめは、

 フィラデルフィア出身の画家セシリア・ポーさん!

 小粋でシックな肖像作品

 『アーネスタ』は

 89ページに掲載されていますよ。

 

「これはァすてきィでスゥ!」

「がるるるるるるぐるるがる!」(←訳:メトロポリタン美術館収蔵!)

 

 印象派の影響を受けつつ、

 やがて、その先へ。

 

 モネさんたちの生んだ《波》が描く潮流と文様を、

 アート好きな活字マニアさんは

 ぜひ、ご覧になってくださいね~♪

 

 

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