「こんにちわッ、テディちゃでス!
かむかむッ! かむかむかむゥ!」
「がるる!ぐるがるぅ~!」(←訳:虎です!ガム噛むぅ~!)
こんにちは、ネーさです。
歯の健康を保つためには、ガムが有効らしい?
と小耳に挟んだので、ここ数日せっせとガム噛みしています。
今日もキシリトール入りのガムを噛みながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのエッセイ集を、どうぞ~♪
―― 忘れないでおくこと ――
編者は『暮しの手帖』編集部の皆さん、
2023年3月に発行されました。
『随筆集 あなたの暮らしを教えてください 2』と副題が付されています。
随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
雑誌『暮しの手帖』と
別冊『暮しの手帖 評判料理』『暮しの手帖の傑作レシピ』
などに掲載された随筆の中から、
テーマごとに編成した全4冊のシリーズです。
第2集となる『忘れないでおくこと』では、
《日々の気付き》
にまつわるエッセイ67作品が収録されていますよ。
「むむゥ! たさいなァ~かおぶれッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:プロもアマも?)
執筆者さんは、プロのエッセイストさんや、
作家さん、詩人さん、絵本作家さんがいて、
俳優さん、ミュージシャンさんもいれば、
プロボクサーさんも!と、
幅広~い顔触れです。
1篇のエッセイが3ページほど、という短さですので、
はい、気負わず、気軽に、読み進んでいってみましょう♪
「さいしょのォ、おすすめェはァ~…」
「がるる!」(←訳:こちら!)
酒井駒子(さかい・こまこ)さん著『余所の猫』。
(本文18ページ)
絵本作家・酒井さんのお家のドアを、
コトンコトンと鳴らすのは、
“余所(よそ)の猫“ちゃんです。
或る日、ひどい生傷だらけでウロウロしていたニャンコを、
酒井さんのご家族さんが見かねて、
病院に連れていったことから縁がつき、
ニャンコは酒井さんのお家を訪ねてくるようになりました。
……首輪はしている、けれども、
あんまりドロドロな姿だったため、
酒井さんは首を傾げます。
きみのお家は、どこにあるの?
「ふふッ、それはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:ヒミツかも!)
画家・山口晃(やまぐち・あきら)さん著『旅と功徳』。
(本文18ページ)
絵描きのお仕事は、
家にこもって、絵筆を握ること。
でも。そうして毎日描き続けていると、
思いがどんどん募ってゆく――
ああ何処かへ行きたい……!
「ゆこうッゆこうッ!」
「がるる~!」(←訳:旅だあ~!)
奥さまへの感謝の意も込めて、
山口さんは《功徳の旅》に出立いたします。
目指すはイタリア!
美味しいもの食べてやるぞ~!
「あのゥ、それはァ~…」
「ぐるるるるるがるるぅ~」(←訳:食いしん坊の旅だよぅ~)
脚本家・放送作家の小山薫堂(こやま・くんどう)さん著
『令和を待っていた日』。(本文174ページ)
平成31年4月1日、
それは、新元号が閣議決定される日でした。
早く知りたい、新元号を!
TVで発表が中継される場面を見たい!
録画じゃなくて、リアルタイムで、
その瞬間に立ち会いたいんだ!
と薫堂さんが手に汗握っているのは、
そう、車の中。
道路は渋滞していて、ああ……もう間に合いそうもないと
ガッカリしているところに、
おお!
いつもお世話になっているクリーニング店さんの看板が、
薫堂さんの視界に。
「おねがいィ~でスゥ!」
「がるぐるるがるる~る!」(←訳:TV見せてくださ~い!)
高らかに発表される新元号……
それを見詰める薫堂さんの胸に去来した思いとは。
小さいこと、大きいこと。
ささやかなこと、重たいこと。
忘れないでいたいこと。
エッセイ好きな活字マニアさんに
ぜひ、手に取っていただきたい1冊です。
特に、御本の最後に収められている
中島京子さん著『忘れないでおくこと』は
必読ですよ~♪