「こんにちわッ、テディちゃでス!
はらはらァ、そわそわッ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!若干ドキドキ!)
こんにちは、ネーさです。
今日は3回目のワクチン接種を予約していますので、
早めに記事を書いて予約投稿の設定をして……と、
そわそわバタバタしておりますよ。
副反応が軽く済むようにと祈りつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 鷹狩の日本史 ――
編者は福田千鶴(ふくだ・ちづる)さん、
武井弘一(たけい・こういち)さん、
2021年2月に発行されました。
日本に於ける《鷹狩》の歴史を俯瞰する
ノンフィクション作品は、
いやー凄いわ! 歴史好きさん必読の快作ですよ!
「れきしのォ、ふしぎィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:いろいろ氷解!)
《鷹狩》の原点――
“猛禽類を手なずけて猟に使う“という技法は、
約4000年前、
中央ユーラシア山岳地帯の人びとによって考案された、
とされています。
日本では、
五世紀の古墳時代から
徳川幕府が政権を返上する19世紀の後半まで、
長く伝承されてきました。
「だいにんきィ、だッたのでス!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:公家にも武家にも!)
第一部『古代から近世までの通史的展開』では、
古代、中世、近世の日本での《鷹狩》を、
そして
第二部『鷹と人との関係史』では、
鷹の種類、
《鷹狩》の獲物としてのツル、
保護される対象となったツル、
《鷹狩》の絵画、
鷹書と出版文化、
……と、《鷹狩》変遷の流れを追う中で、
私ネーさが最も驚かされたのは、
鷹たちにヒエラルキーがあること。
《鷹狩》で最高位の鷹といえば、
問答無用で、
大鷹(オオタカ)。
鷂(ハイタカ)、雀鷂(ツミ)、隼(ハヤブサ)よりも、
大鷹。
特に、ツルを仕留めることができる大鷹なら、
大いにウェルカム!
「もうひとつゥ、びッくりィしたのはァ~」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:カワイイのは駄目!)
そうなんです、ルックスも無視できません。
くりっとした、
つぶらな瞳が愛らしい隼(ハヤブサ)。
しかし。
武家社会では愛らしさよりも、
ギロッと眼光鋭い方が好まれたのです。
三白眼っていうのかしら、
瞳が小さくて、目線が険しいタイプ、ですね。
この点でも、大鷹に軍配が上がりました。
こうして、
さまざまな作法やルール、
育成の方法、技術の継承などなど、
武将たち大名たちの世に
すっかり根付いていた《鷹狩》。
ですが――
「とつぜんッ、でしたでス!」
「がるぐるるるる~…」(←訳:維新なんだよね~…)
明治維新によって武家階級が消失し、
現代は、《鷹狩》受難の時代、となってしまいました。
はたして、日本の《鷹狩》の未来は……?
歴史好きな活字マニアさんはもちろんのこと、
動物好きな方々にもおすすめの一冊です。
とりわけ、兼平賢治さんによるコラム
『鷹・馬・犬から見た生類憐みの令』は
鋭い視点で先入観を破壊してくれますよ。
なので、江戸文化好きな方々も、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫