「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぽわろォさんッ、ありがとうゥなのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるっる~!」(←訳:虎です!面白かった~!)
こんにちは、ネーさです。
先週9月11日、BSプレミアムの
《名探偵ポワロ》シリーズは
最終回を迎えました……
そこで本日の読書タイムは、
およそ1年と3か月の間、
数多の名推理を披露してくれたポワロさんに
感謝の気持ちをこめて、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― オリエント急行 ――
著者は櫻井寛(さくらい・かん)さん、
2021年7月に発行されました。
『究極の豪華寝台列車のすべて』と
副題が付されています。
「めいさくのォ、ぶたいィ!」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:ポワロさんの独壇場!)
《オリエント急行》は、
1883年に誕生しました。
その頃、日本は明治16年。
著者・櫻井さんによれば、
東海道本線さえ全線開業していなかった、
とのことですが。
ヨーロッパからアジアへ直通する
初めての列車、
しかも超豪華な内装を施した
国際寝台列車でしたから、
《オリエント急行》が
世の注目を集めない訳はありませんよね。
「おきゃくさまもォ、ごうかァでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:王様に大富豪!)
ルーマニアやギリシャ、ブルガリアなど
各国の王族、
大富豪、外交官、官僚、芸術家が常連となった
《オリエント急行》の黄金時代は、
第一次世界大戦後でした。
アガサ・クリスティーさん著
『オリエント急行の殺人』が刊行されたのも
1934年――
まさに《オリエント急行》全盛期にあたります。
「ではァ、そろそろォ!」
「ぐるるるるるぅる!」(←訳:乗り込みましょう!)
この御本では、
『箱根ラリック美術館』の
《オリエント急行》車両の紹介に始まり、
第1章『VSOE』では
ロンドン~ベニス間の《オリエント急行》の旅、
第2章『プルマン』では
英国のロンドン~バース間の旅、
第3章『F&O』では
バンコク~シンガポール間の
《イースタン&オリエンタル・エクスプレス》の旅、
と、3つの旅が語られています。
その中でも、
最も華やかで、
貴重でもあるのが、
第1章のロンドン~ベニス路線でしょう。
「きちょうゥ?」
「がるるるぐるがる?」(←訳:どうして貴重なの?)
なぜ貴重なのかというと、
著者・櫻井さんが旅をした時と、
2021年現在では、
路線は同じでも内容が違っているのです。
ヴィクトリア駅発→
フォークストン駅で高速船に乗り換え→
ドーバー海峡を渡り→
フランスのブローニュ・マリティム駅で寝台列車に→
パリを経由→ベニス着
という櫻井さんの旅程に対し、
旅行会社のHPに掲載されている
現在の旅程は、
フォークストンでVIPバスに乗り換え→
ドーバートンネルを通って→
パリで寝台列車に乗り込み→ベニス着。
「むむむゥ! とんねるゥよりもォ~」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:船で海峡を渡りたい!)
また、
旅程の差もさりながら、
この御本で読み逃せない点は、
一度は消滅した《オリエント急行》復活の立役者、
ジェームズ・B・シャーウッドさんについての
記述です。
チビッ子時代から乗り物が大好きな
シャーウッドさん(1933~2020)は、
大金持ちの海運王。
古い寝台列車車両を買ったことを機に、
散逸していた車両を買い集め、
30億円の私財を投じて
往時の内装を復元!
あげく、
廃止されていた
《オリエント急行》そのものを
復活させちゃった……!
「まにあァでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:鉄ヲタだ!)
真の鉄道マニアって
こういう人なんだわ……と
震撼し感激もさせられる
”鉄道の夢”と”夢の鉄道”。
名探偵ポワロ&クリスティーさんの
ファンの方々に、
鉄道大好き!な方々に、
おすすめの一冊です。
ぜひ手に取って、
夢の世界を望見してみてくださいね~♪
ぽわろォさんッ、ありがとうゥなのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるっる~!」(←訳:虎です!面白かった~!)
こんにちは、ネーさです。
先週9月11日、BSプレミアムの
《名探偵ポワロ》シリーズは
最終回を迎えました……
そこで本日の読書タイムは、
およそ1年と3か月の間、
数多の名推理を披露してくれたポワロさんに
感謝の気持ちをこめて、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― オリエント急行 ――
著者は櫻井寛(さくらい・かん)さん、
2021年7月に発行されました。
『究極の豪華寝台列車のすべて』と
副題が付されています。
「めいさくのォ、ぶたいィ!」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:ポワロさんの独壇場!)
《オリエント急行》は、
1883年に誕生しました。
その頃、日本は明治16年。
著者・櫻井さんによれば、
東海道本線さえ全線開業していなかった、
とのことですが。
ヨーロッパからアジアへ直通する
初めての列車、
しかも超豪華な内装を施した
国際寝台列車でしたから、
《オリエント急行》が
世の注目を集めない訳はありませんよね。
「おきゃくさまもォ、ごうかァでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:王様に大富豪!)
ルーマニアやギリシャ、ブルガリアなど
各国の王族、
大富豪、外交官、官僚、芸術家が常連となった
《オリエント急行》の黄金時代は、
第一次世界大戦後でした。
アガサ・クリスティーさん著
『オリエント急行の殺人』が刊行されたのも
1934年――
まさに《オリエント急行》全盛期にあたります。
「ではァ、そろそろォ!」
「ぐるるるるるぅる!」(←訳:乗り込みましょう!)
この御本では、
『箱根ラリック美術館』の
《オリエント急行》車両の紹介に始まり、
第1章『VSOE』では
ロンドン~ベニス間の《オリエント急行》の旅、
第2章『プルマン』では
英国のロンドン~バース間の旅、
第3章『F&O』では
バンコク~シンガポール間の
《イースタン&オリエンタル・エクスプレス》の旅、
と、3つの旅が語られています。
その中でも、
最も華やかで、
貴重でもあるのが、
第1章のロンドン~ベニス路線でしょう。
「きちょうゥ?」
「がるるるぐるがる?」(←訳:どうして貴重なの?)
なぜ貴重なのかというと、
著者・櫻井さんが旅をした時と、
2021年現在では、
路線は同じでも内容が違っているのです。
ヴィクトリア駅発→
フォークストン駅で高速船に乗り換え→
ドーバー海峡を渡り→
フランスのブローニュ・マリティム駅で寝台列車に→
パリを経由→ベニス着
という櫻井さんの旅程に対し、
旅行会社のHPに掲載されている
現在の旅程は、
フォークストンでVIPバスに乗り換え→
ドーバートンネルを通って→
パリで寝台列車に乗り込み→ベニス着。
「むむむゥ! とんねるゥよりもォ~」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:船で海峡を渡りたい!)
また、
旅程の差もさりながら、
この御本で読み逃せない点は、
一度は消滅した《オリエント急行》復活の立役者、
ジェームズ・B・シャーウッドさんについての
記述です。
チビッ子時代から乗り物が大好きな
シャーウッドさん(1933~2020)は、
大金持ちの海運王。
古い寝台列車車両を買ったことを機に、
散逸していた車両を買い集め、
30億円の私財を投じて
往時の内装を復元!
あげく、
廃止されていた
《オリエント急行》そのものを
復活させちゃった……!
「まにあァでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:鉄ヲタだ!)
真の鉄道マニアって
こういう人なんだわ……と
震撼し感激もさせられる
”鉄道の夢”と”夢の鉄道”。
名探偵ポワロ&クリスティーさんの
ファンの方々に、
鉄道大好き!な方々に、
おすすめの一冊です。
ぜひ手に取って、
夢の世界を望見してみてくださいね~♪