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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ その歌は、いまも ~

2021-06-22 22:39:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じつぶつゥ、みてみたいィ~でス!」
「がるる!ぐるるるるがるる?」(←訳:虎です!触り心地はどんな?)

 こんにちは、ネーさです。
 ライカ初となるスマートフォン、
 その名も『Leitz Phone(ライツフォン)1』!
 お値段18万円ってスゴいわあ♪
 でもライカのレンズを搭載すると重いのかしら?
 なぁんて想像しつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
     ―― 表紙はうたう 完全版 ――



 著者は和田誠(わだ・まこと)さん、
 2020年10月に発行されました。
 『《週刊文春》のカヴァー・イラストレーション』
 と副題が付されています。

「どどどォ~んッ!とォ」
「ぐるるる!」(←訳:40年分!)

 活字マニアの皆さまなら、
 和田誠さん(1936~2019)の業績を
 よく御存知ですよね。

 イラストレーターさんであり、
 グラフィックデザイナーさんであり、
 エッセイストさんであり、
 映画監督さんで。
 
 絵本作家さんだったし、
 書籍の装幀家や映画評論も……と、
 さまざまなジャンルで大活躍した和田さんの、
 最も”目につきやすい“お仕事は、というと。

「やぱりィ、これッ!」
「がるぐる~!」(←訳:あの雑誌~!)

 文藝春秋社さんから発行されている
 『週刊文春』。

 和田さんは、その表紙画を、
 40年間も描き続けたのでした。

 この御本は、
 2008年に『週刊文春』の
 創刊50周年を記念して刊行された
 『表紙はうたう』に、
 2008年以降の表紙画も収録した《完全版》として、
 600点もの作品が収録されています。

「どうぶつゥ、ちずゥ~♫」
「ぐるるるがる!」(←訳:食べ物に楽器!)
「しょくぶつゥ!」

 映画、スポーツ、星座……と、
 本文は和田さんが御自身で
 カテゴリに分けた表紙画たちの中で、
 いちばん印象的なのは……

 記念すべき表紙画第1回目の
 エアメールをくわえた小鳥の画
 『エアメール・スペシャル』と、
 第600回目の
 エアメールをくわえて飛んでいる小鳥の画、
 でしょうか。

 2017年7月20日号の表紙を飾った
 600回目の小鳥くんは、
 題名こそ『無題』となっていますが、
 星たちが瞬き、
 細い月の光に照らされた夜の世界を、
 小鳥くんは今も
 悠々と飛んでいるのか――

「まだまだァ、もッとォ!」
「がるるぅるる!」(←訳:飛んじゃおう!)

 画に添えられた
 和田さんの解説文は、
 やさしく、あたたかく、
 読む者のこころに
 水のようにするすると
 染み込んでゆきます。

 今週はどんな絵かな?
 来週は?

 と、本屋さんの雑誌コーナーを覗くのが
 毎週の楽しみになってしまう
 《表紙画》大博覧会を、
 和田さんのファンの方々も
 『文春』好きな方々も、
 ぜひ、堪能してくださいね。
 全活字マニア諸氏に
 おすすめの一冊ですよ~♪