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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 夢も希望も、春だから? ~

2021-06-14 23:46:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひまわりィ~きましたでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!黄色がいいよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 週が明け、花屋さん店頭の主役は、
 シャクヤクからヒマワリへと一変しました。
 周囲がパッ♫と華やぐ
 明るい色合いに圧倒されながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
    ―― 青矢先輩と私の探偵部活動 ――



 著者は喜多喜久(きた・よしひさ)さん、
 2020年12月に発行されました。
 前回記事ではどっしりヘヴィな
 北欧ミステリをご紹介いたしましたが、
 こちらはライトで凸凹な
 ジャパニーズミステリ作品です。

「きせつはァ、さくらッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:入学式です!)

 春。

 夢と希望を胸に抱き、
 晴れて桜永(さくらなが)市立
 桜永第二中学校の一年生となった
 森崎美玖(もりさき・みく)さんは、
 けれども。
 
 入学式の直後に、
 夢も希望も
 打ち砕かれることとなりました。

「なッ、ないィ~ッ!」
「がるるぅ!」(←訳:嘘だあぁ!)

 先生が配ったプリントの束の中には、
 部活動への入部届があって、
 運動系、文化系、
 いろ~んな部の一覧表も添えられています。

 美玖さんは、
 吹奏楽部や合唱部、
 書道部、美術部など
 文科系のリストに見入り……見入り……
 あれれっ?

 ない!

「ふァ? どッ、どうしましたかッ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何がないの?)

 探偵部が、ない……。

 ええ、実は美玖さん、
 探偵部に入りたくて、
 この桜永第二中学校に入学したんです。

 それが、ない……!

 先生に訊ねてみれば、
 3年前に部員不足で
 廃部になったんだ、と
 あっさりした答えが。

「むゥ~んッ! かわいそうゥ!」
「がるる……」(←訳:悲劇だ……)

 あまりの事実に、
 もう、ぺしゃんこ。
 へこみまくっていた美玖さんでしたが、
 叔母・令奈(れいな)さんと話すうち、
 やる気を取り戻してゆきます。

 そう!
 無いなら作ろう!
 復活させよう探偵部!

「だよねッ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:そう来なくちゃ!)

 ただ問題は。

 部員をかき集め、
 探偵部再興に成功したとしても。

 名探偵は、どこ?

「それはァだいじィでス!」
「がるるぅ!」(←訳:肝でしょ!)

 名探偵なしの探偵部なんて、
 有り得ない。

 でも、名探偵って、
 そこらへんにゴロゴロ転がって……
 ないわよね?

「ないィでスゥ!」
「ぐるっるるるるがる!」(←訳:転がってる方がヘン!)

 その難問は、
 ひょんなことから解決されます。

 部員集めの活動中、
 美玖さんが知合ったのは、
 高校一年生の
 青矢理生斗(あおや・りおと)さん。

 頭脳は天才的!
 武道も出来ちゃう!
 性格は狷介(けんかい)!

 と、どこをとっても
 名探偵にはうってつけ?

「くすくすッ!」
「がっるぅぐる~!」(←訳:笑っちゃダメ~!)

 美玖さんの夢と希望は、
 はたして完全復活する、んでしょうか?

 美玖さんと、
 “名探偵”青矢先輩が織りなす
 5話から成る学園ミステリは、
 ミステリ好きさんに、
 青春モノを楽しみたい方々にも
 おすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね♪