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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~《美味しさ》の源流へ ~

2021-02-19 23:40:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 なおみィおねえさんッ、つよいィ~でス!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!剛返球~!)

 こんにちは、ネーさです。
 大坂なおみさん、全豪オープンテニスの決勝へ!
 リターンエースに強烈なバックハンド!
 そして、ラリーの後でも
 呼吸がまったく乱れていない……!
 日本時間20日17時30分からの決勝戦を待ちながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 阿闍梨さまの料理番 ――



 著者は鳥居本幸代(とりいもと・ゆきよ)さん、
 2020年12月に発行されました。
 『もっと知りたい精進料理』と
 副題が付されています。

「やさいのォ、おりょうりィ!」
「ぐるがる!」(←訳:お肉なし!)

 そうですね、

 《精進料理(しょうじんりょうり)》のイメージは?

 と訊かれたら、
 私ネーさが思い浮かべるのは、
 お野菜を主材として
 お肉やお魚は使わない料理で……
 というところなんですけど。

 この御本では、
 ”もっと、その先“へ踏み込みますよ。

「るゥーつゥ!」
「がる!」(←訳:歴史!)

 本文では、

 Ⅰ『お米に感謝する』
 Ⅱ『音まで味わう多彩な麺類』
 Ⅲ『野菜の旨味を知る』
 Ⅳ『根菜の恩恵にあずかる』
 Ⅴ『不可欠な大豆の滋養』
 Ⅵ『先人の知恵、保存食品』
 Ⅶ『精進料理の大革命』

 と7つのパートに分けて、
 精進料理で使われる食材や、
 調理の方法、
 精進料理発展の歴史などが
 紹介・解説されています。

「おやくそくもォ、あるのでスゥ!」
「ぐるるがーる!」(←訳:守ろうルール!)

 66ページの『使ってはならない野菜』からは、
 精進料理の基本原則が読み取れます。

 鳥獣魚貝の類は、食材としてNO。

 では、穀類・豆類・海藻類・野菜類だったら
 何でもいいか、というと、
 やっぱり部分的にはNOなものもあって。

 ニンニク、ラッキョウ、
 ネギ、ニラ、ヒル(野蒜=和名ではノビル)が
 ダメ!というのは有名ですけれど、
 現在ではさらに、
 タマネギ、アサツキ、エシャロットなども
 精進料理では、使用不可。

「でもォ、きびしいィだけじゃないィのでス!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ユルさもあるんだ!)

 お寺でのお食事は、
 修行の一環でもあります。

 なので、
 静かにいただくのが
 マナーとされていますが。

 これは別!っていうのも、あるんですねえ。

「おそばッ!」
「ぐるるる!」(←訳:うどんも!)

 そう、麺類は例外です。

 ズズ~っと
 音を立てて麺を食べるのは、
 問題なし、なんですって。

 41ページの
 『全国各地に名物の蕎麦あり』では、
 おそばに関するエピソードが
 語られています。

「れきしをォ、ふまえつつゥ~」
「がるぐっるるーる!」(←訳:常にアップデート!)

 さまざまな調理方法、
 大根(原産地は地中海から中東)、
 薩摩芋(原産地はメキシコを中心とする熱帯アメリカ)、
 といった具合に、
 海外からの食材も取り込みながら
 現代へとつながる
 《精進料理》の世界。

 レシピも掲載されていますので、
 お料理好きな活字マニアさんは、
 ぜひ、一読してみてくださいね。
 歴史好きな方々にも
 おすすめ!ですよ~♪