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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 生涯、わんこLOVE! ~

2021-02-04 22:36:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うごかないィけどォ、うごきそうゥ??」
「がるる!ぐるるるがるるぅ!」(←訳:虎です!ハウルのお城だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 愛知県にオープン予定の《ジブリ・パーク》、
 新たな完成イメージが発表されましたね♪
 首を長~くして来年秋の開園を待ちながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
  
  


 
   ―― ダーウィンが愛した犬たち ――



 著者はエマ・タウンゼンドさん、
 原著は2009年に、
 画像の日本語版は2020年12月に発行されました。
 英語原題は『Darwin's Dogs』、
 『進化論を支えた陰の主役』と
 日本語副題が付されています。

「あはァ! しんかろんのォ、おじさんッでスねッ!」
「ぐーるるるるがる!」(←訳:ビーグル号の冒険!)

 チャールズ・ロバート・ダーウインさん(1809~1882)。

 ダーウインさんの業績の中で
 最も知られているのは、
 ええ、やはり、
 生物の進化についての論文『種の起源』を
 著したことでしょうか。

 イギリス海軍の測量船ビーグル号の一員として、
 ダーウィンさんが訪ねた南米の各地、
 ニュージーランド、オーストラリア、
 モーリシャス諸島……

 中でも、ガラパゴス諸島の島ごとに
 異なる特徴を持つフィンチたち、
 ゾウガメたちは、
 『種の起源』執筆のヒントになった、と
 言われていますが。

 著者・タウンゼンドさんは、
 英国人らしいユニークな視点から
 従来の説とは別の、
 新たな『種の起源』の陰の主役たちの存在を
 探ってゆきます。

「それがァ、わんこッ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:底なしのワンコ愛!(

 ビーグル号の航海は、
 1831年の12月にプリマスを出発し、
 1836年10月のファルマス帰港までの、
 およそ5年間。

 けれども、
 ダーウィンさんの身辺には、
 5年では到底足りないほどの、
 長い月日をともに過ごした或る生きものが
 居たんです。

 シェラハ、スパーク、
 ツァー、ピンチャー、
 ニーナ、ブラン、クイズ、
 ターター、ペパー、
 バタートン、
 そして、ポリー。

 ダーウインさんの、愛犬たちです。

「わんこォだけじゃないィのでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:他にもいたよ!)

 ダーウインさんの生家は
 地主階級の出身でしたから、
 街中にお屋敷を、
 郊外には農場を持っていたようです。

 馬、牛、豚、鶏など、
 農場で飼育される多様な動物たちと接しながら
 チャールズ少年は成長したのでした。

「もしかしたらァ、そのォころからァ?」
「がるるぐるっるるるるる!」(←訳:観察が始まってたのかも!)

 犬たちへの虐待禁止!

 そんな思想が行き渡ったヴィクトリア朝の英国で、
 愛犬たちの表情や仕種に、
 ダーウインさんが見出したものとは――

「せいめいのォ、れきしィ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:いや地球の歴史!)

 著者・タウンゼンドさんは、
 お父さんがロックバンド『ザ・フー』の
 ピート・タウンゼンドさん、
 自身も音楽活動をした経験あり、という
 異色の経歴を持つサイエンスライターさんです。

 タウンゼンドさんが描く
 ダーウインさんと
 最後の愛犬ポリーとのエピソードには
 ほろりとさせられますよ。
 ワンコ愛あふれる一冊を、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪