「こんにちわァ、テディちゃでッス!
とべッ、げんきィだまァ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!トリノへ届け!)
こんにちは、ネーさです。
さあ飛んでゆけ、元気玉よ、
バルセロナを迎え打つユヴェントスのもとへ!
CL準々決勝での必勝を祈願しながらの本日の読書タイムは、
こちらの御本を、どうぞ~!

―― マリー・アントワネットの髪結い ――
著者はウィル・バショアさん、原著は2013年に、
日本語版は2017年2月に発行されました。英語原題は
『Marie Antoinette's Head:
The Royal Hairdresser,The Queen and the Revolution』、
『素顔の王妃を見た男』と日本語副題が付されています。
前回記事では、
織田信長さんに仕えた異人の侍・弥助さんの評伝作品を御紹介しました。
そして今回もまた歴史ノンフィクションジャンルから
伝記作品の登場です♪
「かみゆいィさんッ?」
「ぐるるがる?」(←訳:美容師さん?)
フランス王妃、というより、
ここ日本では『ベルサイユのバラ』でお馴染みの、
マリー・アントワネットさんは、
現代風にいうなら
“スタイリスト・スタッフ”を抱えていました。
よく知られているのが、
王妃さまの帽子&服飾デザイナーの
ローズ・ベルタンさん。
そしてもう一人のメイン・スタッフが、
レオナール・オーティエさん(1746~1820)――
王妃さまのヘアドレッサーさんです。
「きゅうでんがァ、しごとばしょォ?」
「がるるぐるう!」(←訳:華やかです!)
華美極まるヴェルサイユ宮殿の女主人の
すなわち一国のファーストレディのヘアデザインを
一手に担う人物、と聞けば、
きっと家柄保証付き・学歴優秀・性格も良し!な
エリートさんなのだろうと思ってしまいます。
服飾デザイナーもヘアドレッサーも、
王妃さまのプライヴェートに接するお仕事ですからね。
ところが、
このレオナールさんときたら!
「えりーとさんじゃァ、なくてェ??」
「ぐるるがるる!」(←訳:本物の出世頭!)
それはまさに、太閤・秀吉さんが
一介の草履持ち係から
織田家きっての武将にのし上がったかのように。
レオナールさんも驚異の出世を遂げた人物でした。
故郷を出てボルドーで髪結いの修業をし、
ボルドーから首都・パリへ。
このとき、お財布には僅かな現金のみ。
確たるコネも、成功のアテもなく、
おのれの才能をただただ信じて
パリの美容界に殴り込み!
「なぐりこみィじゃないィでス!」
「がぅるるるぐる!」(←訳:チャレンジだね!)
特筆すべきは、
レオナールさんの才能が真物(ホンモノ)だった、
という点でしょうか。
パリに到着するや、
レオナールさんは好機をつかみます。
或る女優さんと知り合って髪を結ったら、
その新奇な美しさが演劇界で大評判に……!
「ふゥ! どらまァよりもォ、どらまちッくゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:怒涛の展開!)
田舎からパリに出てきた無名の髪結いさんが
王妃さまのヘアドレッサーになる。
そして、革命に巻き込まれるまで――
「またまたしてもッ?」
「がるる!」(←訳:大波乱!)
異人の侍・弥助さんが本能寺の変に遭遇したのと同じく、
ヴェルサイユに襲い来る革命という嵐。
嵐の中で、レオナールさんの運命は?
「のんふぃくしょんッなのにィ~!」
「ぐぅるるぅるがる!」(←訳:フィクション以上!)
ああタカラヅカの劇団関係者さんに
この御本を読んでいただきたい!
舞台化を真剣に検討していただきたいわ!
と、私ネーさは空想してしまいました。
野心に燃え、
才能豊かな美青年(←事実美青年だったらしい!)。
宮廷の名花たちと、王妃と、その恋人。
革命の狼煙と業火。
これで、もう――
「やくしゃはァ、そろいィましたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:あとは拍手を!)
巨星――歴史の主役さんたちの輝きの強さに
つい見落としてしまいがちだけれど、
小さく、鋭く輝く星たちもいるのだと
読み手に痛感させるこの御本、
歴史好きな活字マニアさんに
とびっきりのおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね♪
とべッ、げんきィだまァ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!トリノへ届け!)
こんにちは、ネーさです。
さあ飛んでゆけ、元気玉よ、
バルセロナを迎え打つユヴェントスのもとへ!
CL準々決勝での必勝を祈願しながらの本日の読書タイムは、
こちらの御本を、どうぞ~!

―― マリー・アントワネットの髪結い ――
著者はウィル・バショアさん、原著は2013年に、
日本語版は2017年2月に発行されました。英語原題は
『Marie Antoinette's Head:
The Royal Hairdresser,The Queen and the Revolution』、
『素顔の王妃を見た男』と日本語副題が付されています。
前回記事では、
織田信長さんに仕えた異人の侍・弥助さんの評伝作品を御紹介しました。
そして今回もまた歴史ノンフィクションジャンルから
伝記作品の登場です♪
「かみゆいィさんッ?」
「ぐるるがる?」(←訳:美容師さん?)
フランス王妃、というより、
ここ日本では『ベルサイユのバラ』でお馴染みの、
マリー・アントワネットさんは、
現代風にいうなら
“スタイリスト・スタッフ”を抱えていました。
よく知られているのが、
王妃さまの帽子&服飾デザイナーの
ローズ・ベルタンさん。
そしてもう一人のメイン・スタッフが、
レオナール・オーティエさん(1746~1820)――
王妃さまのヘアドレッサーさんです。
「きゅうでんがァ、しごとばしょォ?」
「がるるぐるう!」(←訳:華やかです!)
華美極まるヴェルサイユ宮殿の女主人の
すなわち一国のファーストレディのヘアデザインを
一手に担う人物、と聞けば、
きっと家柄保証付き・学歴優秀・性格も良し!な
エリートさんなのだろうと思ってしまいます。
服飾デザイナーもヘアドレッサーも、
王妃さまのプライヴェートに接するお仕事ですからね。
ところが、
このレオナールさんときたら!
「えりーとさんじゃァ、なくてェ??」
「ぐるるがるる!」(←訳:本物の出世頭!)
それはまさに、太閤・秀吉さんが
一介の草履持ち係から
織田家きっての武将にのし上がったかのように。
レオナールさんも驚異の出世を遂げた人物でした。
故郷を出てボルドーで髪結いの修業をし、
ボルドーから首都・パリへ。
このとき、お財布には僅かな現金のみ。
確たるコネも、成功のアテもなく、
おのれの才能をただただ信じて
パリの美容界に殴り込み!
「なぐりこみィじゃないィでス!」
「がぅるるるぐる!」(←訳:チャレンジだね!)
特筆すべきは、
レオナールさんの才能が真物(ホンモノ)だった、
という点でしょうか。
パリに到着するや、
レオナールさんは好機をつかみます。
或る女優さんと知り合って髪を結ったら、
その新奇な美しさが演劇界で大評判に……!
「ふゥ! どらまァよりもォ、どらまちッくゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:怒涛の展開!)
田舎からパリに出てきた無名の髪結いさんが
王妃さまのヘアドレッサーになる。
そして、革命に巻き込まれるまで――
「またまたしてもッ?」
「がるる!」(←訳:大波乱!)
異人の侍・弥助さんが本能寺の変に遭遇したのと同じく、
ヴェルサイユに襲い来る革命という嵐。
嵐の中で、レオナールさんの運命は?
「のんふぃくしょんッなのにィ~!」
「ぐぅるるぅるがる!」(←訳:フィクション以上!)
ああタカラヅカの劇団関係者さんに
この御本を読んでいただきたい!
舞台化を真剣に検討していただきたいわ!
と、私ネーさは空想してしまいました。
野心に燃え、
才能豊かな美青年(←事実美青年だったらしい!)。
宮廷の名花たちと、王妃と、その恋人。
革命の狼煙と業火。
これで、もう――
「やくしゃはァ、そろいィましたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:あとは拍手を!)
巨星――歴史の主役さんたちの輝きの強さに
つい見落としてしまいがちだけれど、
小さく、鋭く輝く星たちもいるのだと
読み手に痛感させるこの御本、
歴史好きな活字マニアさんに
とびっきりのおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね♪