「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
あれれッ? もうゥ~ふゆッ??」
「がるる!ぐぅっるるぅ!」(←訳:虎です!ちょっと寒ぅ!)
こんにちは、ネーさです。
朝晩の冷え込みに、
穏やかな秋はどこへ行っちゃったんだ~!とお嘆きの皆さま、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 桜ほうさら ――
著者は宮部みゆきさん、2013年3月に発行されました。
現在、書店さんの平台には
発売されたばかりの宮部さん著の文庫版『小暮写真館』上下巻がずら~り!
「ひょうしィはァ、なのはなッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:きれいな色だよ!)
美しさでは、この御本の表紙といい勝負ですね♪
『小暮写真館』では空の色に映える菜の花の黄色、
そしてこちらは、
天も地も甘く染めつくす桜の色……
いえ、しかし、
桜というのは甘いだけのお花じゃないってことは
皆さま、よく御存知でしょう。
この物語もまた、ところどころに切なく、
ほろ苦い何かが見え隠れしているようです――
「あッ、ろうにんさんだッ!」
「がっるるるぅ~…」(←訳:細っこいなぁ~)
痩せて細身なのは
浪人さんには珍しくありませんね。
っていうか、太っちょの浪人さんの方が珍しいでしょ。
この御本の主人公、
古橋笙之介(ふるはし・しょうのすけ)さんは、
写本作りのお仕事を請け負って
どうにか生計を立てている浪人さんなんです。
写本作り、なんて
あまり儲かりそうもないお仕事で、
笙之介さん、毎日まいにち苦労してるんだろうなぁ、
若いんだからお腹が空くだろうなぁ、と
同情してしまいますけれど……
「うゥ~んッ? でもォ、ほんにんはァ~」
「ぐるがるるるぐるる?」(←訳:気にしてないみたい?)
笙之介さんの身辺に、
食い詰めた、というような暗い気配がないのは何故でしょう。
浪人になってまだ日が浅いらしい、から?
江戸の長屋暮らしの厳しさを
本当には分かっていないから?
……いえ、そうではないようです。
わびしい生活の底に、
笙之介さんは、或る意志――目的を持っているのでした。
その目的を遂げるためならば、
浪々の身の苦難など
さしたることでもない、のでしょうか……?
「わけありィ、でスかッ?」
「がるるるぅ~!」(←訳:心配だなぁ~!)
お武家さんなのに剣術は苦手、
押しも弱くて、
頼りなくて、
でも、知らんぷりもできなくて、
見守りたくなる浪人――笙之介さん。
彼が胸中に秘める計画は、
巧くゆくのか、それとも……?
「ようじんしなくちゃッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:壁に耳あり!)
緩急自在、
江戸の町のスリルとサスペンスを
みごとなエンタ魂で描き切るこの御本に痺れた活字マニアさんは
著者・宮部さんが現在『朝日新聞』朝刊に連載している小説も
ぜひぜひ読んでくださいね~!
あれれッ? もうゥ~ふゆッ??」
「がるる!ぐぅっるるぅ!」(←訳:虎です!ちょっと寒ぅ!)
こんにちは、ネーさです。
朝晩の冷え込みに、
穏やかな秋はどこへ行っちゃったんだ~!とお嘆きの皆さま、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 桜ほうさら ――
著者は宮部みゆきさん、2013年3月に発行されました。
現在、書店さんの平台には
発売されたばかりの宮部さん著の文庫版『小暮写真館』上下巻がずら~り!
「ひょうしィはァ、なのはなッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:きれいな色だよ!)
美しさでは、この御本の表紙といい勝負ですね♪
『小暮写真館』では空の色に映える菜の花の黄色、
そしてこちらは、
天も地も甘く染めつくす桜の色……
いえ、しかし、
桜というのは甘いだけのお花じゃないってことは
皆さま、よく御存知でしょう。
この物語もまた、ところどころに切なく、
ほろ苦い何かが見え隠れしているようです――
「あッ、ろうにんさんだッ!」
「がっるるるぅ~…」(←訳:細っこいなぁ~)
痩せて細身なのは
浪人さんには珍しくありませんね。
っていうか、太っちょの浪人さんの方が珍しいでしょ。
この御本の主人公、
古橋笙之介(ふるはし・しょうのすけ)さんは、
写本作りのお仕事を請け負って
どうにか生計を立てている浪人さんなんです。
写本作り、なんて
あまり儲かりそうもないお仕事で、
笙之介さん、毎日まいにち苦労してるんだろうなぁ、
若いんだからお腹が空くだろうなぁ、と
同情してしまいますけれど……
「うゥ~んッ? でもォ、ほんにんはァ~」
「ぐるがるるるぐるる?」(←訳:気にしてないみたい?)
笙之介さんの身辺に、
食い詰めた、というような暗い気配がないのは何故でしょう。
浪人になってまだ日が浅いらしい、から?
江戸の長屋暮らしの厳しさを
本当には分かっていないから?
……いえ、そうではないようです。
わびしい生活の底に、
笙之介さんは、或る意志――目的を持っているのでした。
その目的を遂げるためならば、
浪々の身の苦難など
さしたることでもない、のでしょうか……?
「わけありィ、でスかッ?」
「がるるるぅ~!」(←訳:心配だなぁ~!)
お武家さんなのに剣術は苦手、
押しも弱くて、
頼りなくて、
でも、知らんぷりもできなくて、
見守りたくなる浪人――笙之介さん。
彼が胸中に秘める計画は、
巧くゆくのか、それとも……?
「ようじんしなくちゃッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:壁に耳あり!)
緩急自在、
江戸の町のスリルとサスペンスを
みごとなエンタ魂で描き切るこの御本に痺れた活字マニアさんは
著者・宮部さんが現在『朝日新聞』朝刊に連載している小説も
ぜひぜひ読んでくださいね~!