こんにちは、ネーさです。
今年のスギ花粉は長引くなぁ~と思っていたら……
風邪を引いちゃってました。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさ! もうゥ、すぎかふんはァ、おわッてるでス!」
「ぐるるー!がるぐるがるーる!」(←訳:虎ですー!今はヒノキ花粉だよ!)
そうなのよね~、現在ピークなのはヒノキ系の花粉らしいわ。
ヒノキに弱い御方は気を付けて下さいね。
また、今春の風邪はノドから来るようですので、
ノド弱な方々は対策を厳重に~!
では、ノドをいたわりながら、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 空き家課まぼろし譚 ――
著者は ほしおさなえ さん、2011年1月に発行されました。
くまおり純さんによる表紙の美しい画からは、
ファンタジー作品なのかしら?と思い、
いやでも、講談社ノベルズってミステリでしょ?と
活字マニアさんは戸惑うことでしょう。
「ふむふむッ!
それでェ、どッちィ??」
「ぐるるるる?がるるるる?」(←訳:ファンタジーなの?ミステリなの?)
舞台に限っていうならば、
とてもファンタジック……と申しておきましょうか。
そこは、
日本海に面して築き上げられた
あのヴェネツィアのように美しい水上の都市――
『海市(かいし)』。
街中に運河がめぐらされ、
日本のベニスと呼ばれる海市は、
かつては寂れた時期もありましたが、
観光を中心をした再生に成功し、
以来、水の都は大きく生まれ変わりつつあります。
運河を改めて清掃整備、
水路を運行する水上バスで街のあちこちをつなぎ、
美術館を作ったり、
ホテルを誘致したり……
でも、古いものも大切にしたい、と
海市の人たちは考えているんです。
「ふァ~いッ♪
それはァいいことでスゥ~♪」
「ぐるがるるるぐる~♪」(←訳:レトロっていいよね~♪)
主人公の間宮明(まみや・あきら)くんのお仕事は
その考えを実践する現場。
味のある古い建物は、
外見はステキだけれど実際には現住者がいないことも多いんです。
空き家にしておくなんて、もったいない!
街の振興のために、
建築保存のために、
いえ、空き家となってしまった家自身のためにも、
新たな、
家と相思相愛になれるような借り手さんを探す――
それが、間宮さんの仕事であり、
心底からの願いです。
まあ、その、お若いだけに、
ちょこっと頼りない『空き家課』職員さんなのですが。
「りらッくすゥ~、でスよッ!」
「がるぐるるるる~!」(←訳:肩の力を抜いて~!)
間宮さんには、或るウィークポイントがありました。
弱点というか、アキレス腱というか、
ええ、その、ブッちゃけちゃいますとね、
古い写真マニア、なんです。
「ふるいィ~しゃしんッ??」
「がるぐるる?」(←訳:アナログな?)
デジタルではない、
古めかしい写真が間宮さんの弱点です。
このまま空き家に放置しておいたら捨てられてしまう!
そんなホコリだらけ、蜘蛛の巣だらけの
古写真やアルバムを見捨てられなくて、
こっそり集めていたのですが、
或る日、それがバレてしまいました。
知られたくないなあ、と思っていた人物に……。
古い写真。
家族が写った思い出の写真。
こう記せば、震災関連の報道を連想する御方もおられるでしょう。
水に晒され、
痛ましく泥にまみれたアルバムも……。
正直に申し上げますと、
この御本をご紹介すべきか否か、長く迷いました。
けれど、まずは読んでみて下さい!
間宮くんが見つけるもの、
空き家に、運河に、日本のベニスと讃えられる街に、
彼が見つけてゆく、
大切なもの、とは――
「あおいとりィはァ、きッとォ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:すぐそこにー!)
今年のスギ花粉は長引くなぁ~と思っていたら……
風邪を引いちゃってました。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさ! もうゥ、すぎかふんはァ、おわッてるでス!」
「ぐるるー!がるぐるがるーる!」(←訳:虎ですー!今はヒノキ花粉だよ!)
そうなのよね~、現在ピークなのはヒノキ系の花粉らしいわ。
ヒノキに弱い御方は気を付けて下さいね。
また、今春の風邪はノドから来るようですので、
ノド弱な方々は対策を厳重に~!
では、ノドをいたわりながら、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 空き家課まぼろし譚 ――
著者は ほしおさなえ さん、2011年1月に発行されました。
くまおり純さんによる表紙の美しい画からは、
ファンタジー作品なのかしら?と思い、
いやでも、講談社ノベルズってミステリでしょ?と
活字マニアさんは戸惑うことでしょう。
「ふむふむッ!
それでェ、どッちィ??」
「ぐるるるる?がるるるる?」(←訳:ファンタジーなの?ミステリなの?)
舞台に限っていうならば、
とてもファンタジック……と申しておきましょうか。
そこは、
日本海に面して築き上げられた
あのヴェネツィアのように美しい水上の都市――
『海市(かいし)』。
街中に運河がめぐらされ、
日本のベニスと呼ばれる海市は、
かつては寂れた時期もありましたが、
観光を中心をした再生に成功し、
以来、水の都は大きく生まれ変わりつつあります。
運河を改めて清掃整備、
水路を運行する水上バスで街のあちこちをつなぎ、
美術館を作ったり、
ホテルを誘致したり……
でも、古いものも大切にしたい、と
海市の人たちは考えているんです。
「ふァ~いッ♪
それはァいいことでスゥ~♪」
「ぐるがるるるぐる~♪」(←訳:レトロっていいよね~♪)
主人公の間宮明(まみや・あきら)くんのお仕事は
その考えを実践する現場。
味のある古い建物は、
外見はステキだけれど実際には現住者がいないことも多いんです。
空き家にしておくなんて、もったいない!
街の振興のために、
建築保存のために、
いえ、空き家となってしまった家自身のためにも、
新たな、
家と相思相愛になれるような借り手さんを探す――
それが、間宮さんの仕事であり、
心底からの願いです。
まあ、その、お若いだけに、
ちょこっと頼りない『空き家課』職員さんなのですが。
「りらッくすゥ~、でスよッ!」
「がるぐるるるる~!」(←訳:肩の力を抜いて~!)
間宮さんには、或るウィークポイントがありました。
弱点というか、アキレス腱というか、
ええ、その、ブッちゃけちゃいますとね、
古い写真マニア、なんです。
「ふるいィ~しゃしんッ??」
「がるぐるる?」(←訳:アナログな?)
デジタルではない、
古めかしい写真が間宮さんの弱点です。
このまま空き家に放置しておいたら捨てられてしまう!
そんなホコリだらけ、蜘蛛の巣だらけの
古写真やアルバムを見捨てられなくて、
こっそり集めていたのですが、
或る日、それがバレてしまいました。
知られたくないなあ、と思っていた人物に……。
古い写真。
家族が写った思い出の写真。
こう記せば、震災関連の報道を連想する御方もおられるでしょう。
水に晒され、
痛ましく泥にまみれたアルバムも……。
正直に申し上げますと、
この御本をご紹介すべきか否か、長く迷いました。
けれど、まずは読んでみて下さい!
間宮くんが見つけるもの、
空き家に、運河に、日本のベニスと讃えられる街に、
彼が見つけてゆく、
大切なもの、とは――
「あおいとりィはァ、きッとォ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:すぐそこにー!)