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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

♪5周年おめでとう~♪

2008-07-11 23:02:04 | くま
 ゲームセンターにて発見しました!
 なんて素晴らしい!
 リラックマちゃんの《スモールログハウスクロック》ですって、テディちゃ!

「くろッくゥ?
 それなァにィ、ネーさ?」

 たぶん、鳩時計のリラックマちゃんバージョンなのでしょうね。
 鳩の代わりに窓から出てくるのは、
 キイロイトリちゃん!という仕組みらしいんです。
 
「らりぽ~ッ♪
 すッごォ~いィッ!
 テディちゃ、ほしいィ~ッ!」

 ネーさも欲しい~っ!

「じゃッ、きゃッちィ、してきてェ~ッ!」

 ゲーム下手ぴぃだからぁ、無理ぃ~、不可能ぉ~、有り得ませぇ~んっ!

「じゃッ、テディちゃがァ、ちょうせんッ、するもんッ!」

 あっ、それはネーさの百円玉よっ! こらっ、待ちなさい!

「ぷんぷんッ!
 またないもォんッ! テディちゃが、とけいィ、げッとォするんだもォんッ!」

  
        (……しばらくのち……)

 
 あっ、テディちゃ! 帰ってきたのね!
 本当にゲームセンターへ行っちゃったの? それで、結果は?

「………………………」 (←雄弁な沈黙)
 

黄金シャチくんの野望とは。

2008-07-11 14:07:02 | ブックス
「これはァ……えッとォ、しゃちィ!
 しッてるでスよォ、しゃちッてェ、うみにィ、いるのでス!」

 それが、ちょこっと違うのよ、テディちゃ。
 このシャチくん、陸の上の、お城の上の、屋根の上にいます。
 日本でも有数の大商業都市、名古屋に、シャチくんのお城はあるんです。

「なごやッ!
 しんかんせんでェ、とおッたでスねッ、ネーさ!」

 はい、本日ご紹介いたしますのは、
 その名古屋の都市(まち)を主人公にした物語です。
 こちらを、どうぞ!



              ―― 金鯱(きんこ)の夢 ――


 
 著者は清水義範さん、単行本は1989年に発行されました。
 画像はネーさ所蔵の文庫版です。

「まちがァ、しゅじんこォ?
 ふむふむッ、きッとォ、れきしのォ、おはなしィなのでスねッ♪」

 その通り、歴史です。
 ただし、この世ではない世界の。

「みぎょッ?」

 むかぁし、むかぁし、その昔。
 或る少年が居りました。
 父の名は豊臣秀吉、母の名は寧々(ねね)。
 少年は幼名を日金丸(ひかねまる)、長じては秀正(ひでまさ)と申します。
 そうです、太閤秀吉の、彼こそは正嫡の男子なのでした。

「ふへッ? それッてェ??
 き、きいたことないィでスゥ~!」

 《歴史》の額のド真ん中に手袋を叩きつけたのが、この御本。
 史実って、いったい何でしょう?
 定説って、どんなものでしょう?
 
   東京が、京都がなんだ!
   名古屋の底力を見るが、いや、読むがいい!
   金鯱の城が統べる国の黄金の輝きを!

 そう、題名が示すように、これはシャチが見た一睡の夢。
 それとも、金色のシャチの体内で今も回り続ける《世界》の記録。
 お城を見上げて、耳を澄ませば……ええ、確かに、聴こえてくるでしょう、
 秀正青年が築き上げる『豊臣幕府』年代記の物語が。

「そ、そうなのォ? えッとォ?」 (←クマ耳をそばだててみる)

 英名と世評高い秀正、
 いずれは来るものと覚悟していた危機と相対します。
 偉大なる父、太閤秀吉が世を去り……
 遺されたのは、ふたりの男子。
 正嫡である秀正と、
 側室『淀君』の子である幼い秀頼。
 天下人の座に昇るのは、はたしてどちらか?
 そしてまた、
 隙あらば我もと覇権を狙う大名たちもごろごろと!
 それぞれの野心に導かれ、草木も人も、なびくは関ヶ原の地!
 
 東軍の総大将となった秀正は采配を掲げます。
 勝っただと?
 まだまだ!
 狸親父がやらかしたせこい戦に満足するな!
 このまんま一気に大阪へ攻めのぼれぇっ!!

「ええッ? そんなのォ……いいのォッ?」

 語りにきらめきを添える楽しい名古屋弁、
 有名なあのキャラこの人物も名古屋人に華麗なる変身を遂げ、
 連綿と綴り織られる大河ロマン!
 さあ、金鯱男爵法螺絵巻、
 いえいえ、金鯱幕府大日本史の世界へ!

「……そッかァ! 
 しゃちくんッてェ、さッかさんだッたんでスねッ♪」