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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

はッぴき♪はろうィん♪

2007-10-31 22:37:17 | おまつり
「はッぴきはろうィン! はッぴきはろうィン!!」

 はっぴき……? それは何ですか、テディちゃ?

「あッ、ネーさ! はッぴきはろうィン!」

 ……もしかして、ハッピーハロウィンて言いたいの?
 ああ、驚いたわ。
 つい、『発緋奇 波炉宇印』なんていう字面が
 アタマに浮かんできちゃって。
 『夜露死苦』とか『喧嘩上等!』のノリかと思っちゃいましたよ。

「はッぴきィ!
 はッぴきィ!
 おかしでェ、はッぴきィ!」

 お菓子ね、はいはい。
 こうやって、プーさんのチョコ菓子を用意してあるでしょ。

 それにしても、本場アメリカと比較すると
 日本のハロウィンはずいぶん違っちゃってますね。
 あちらでは、仮装で騒ぐ一方で、
 けっこうダークな歴史も抱えているらしいけれど。
 
「むつかしこと、いいでス。
 おかしがあればァ♪
 テディちゃはァ、はッぴきィ♪
 もぐもぐもぐゥ♪」

 ディズニーとグリコのコラボお菓子『パピー』が
 本日のテディちゃの餌食と相成りました。
 ……ちょっと、テディちゃ、
 一箱一気食いは止めなさいってば。

「かぼちゃあじの、ちょこ♪
 おいしでスッ♪」
 

ハロウィンの宵は、こんな御本で。

2007-10-31 13:32:32 | ブックス
 今日は10月31日……ハロウィンですね!
 ではハロウィンに相応しい御本を、と探してみました。こちらです!
 


            ―― 百鬼夜行抄 ――


 
 著者は今市子さん、第一話は1994年に発表され、
 現在もシリーズは続いています。

「ネ、ネーさ、
 ひゃっき……おに……テディちゃ、いやなよかん、するでスよゥ」

 あらッ? わかっちゃいましたか。
 そうです、この御本は『怖い』お話のコミック。
 おばけ、出てきます。
 幽霊も、出てきます。
 妖怪とかも出てきちゃうのです。

「ぴえエ~ッ! こわいのォいやでスッ! ぶるぶるッ」

 昨日は、同じ今市子さんの『文鳥様と私』をご紹介しました。
 文鳥さんのお話を支流とするならば、
 この『百鬼夜行抄』シリーズは今さんの本流、代表作です。

 主人公は、飯島律(いいじま・りつ)くん。
 律くんのお祖父ちゃんは、有名な幻想小説家さんでした。
 お祖父ちゃんの血を引いたのか、
 幼い頃から律くんには、
 他の人には見えないものが見えるのです。
 それは大概が、見えてもあんまり嬉しくないもので……。

「ぴイィッ、こわいィ~ッ」

 怖い?
 ええ、怖いお話ではあるんです。
 でも、巧みに『笑い』のセンスが織り込まれていて、
 読後感はほんわかしたり、さっぱりしたり。
 怖い、だけじゃないんですよ。

 笑いをもたらしてくれるのが、
 お祖父ちゃんが律くんに遺してくれた式神の『青嵐』や、
 律くんを《若さま》と仰いで御仕えする妖魔の
 『尾白』と『尾黒』コンビ。

「お、おじろォ? おぐろォ……?」

 ミニサイズの鴉天狗さんみたいなこの二人組(二羽組?)、
 とってもファンが多いんです。
 以前は海洋堂のフィギュアにもなったくらい。

「えッ? こわくないようかい、なのでスか」

 この二人組に限っては、あまり怖くはありません。
 物語も、ホラー色よりもファンタジー色が強く、
 恐怖夜話はごめんだわ!という人も抵抗なく読めるでしょう。
 巻が進むにつれ、律くんのいとこさんたちも登場し、
 お祖父ちゃんの過去なども明かされたり、
 律くんの世界は広がってゆきます。
 
 画像は、ネーさ所蔵の文庫版ですが(現在9巻まで発行)、
 やや大きなサイズの単行本も出ています。
 また、舞台化、ドラマ化もされていますし(DVDになっています)、
 ドラマCD(こちらは音声のみ)も製作されています。
 本好きな御方には、『画集 百鬼夜行抄』をお奨めしたいですね。
 今さんが描いたカラー画が素晴らしく美しくて、
 うっとりしちゃうのです。
 ぜひ本屋さんで実物を!
 
 さあ、テディちゃもそうビビらずに、
 ほんの少し怖いけれど
 素敵に綺麗なアナザーワールドを覗き見てみませんか……?

「すこしィ? ほ、ほんとに、すこしィ、かなァ……?」