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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

リラックマニア・コントことはじめ。

2007-10-12 22:57:56 | 博士と助手?
 テディちゃ、今日は前々からやってみたかったコント形式で行くわよ!

「こんとォ? どゆことでスかァ、ネーさ?」

 かの有名な《博士と助手》スタイルよ!
 題して――


 
 ――《ネーさ博士とテディちゃ助手 / リラックマフェアに酔う!》――


 テディちゃくん、テディちゃくん、おお、そこにいたかね。

「わッ、もう、こんとがはじまってるでス……えェーとォ。
 はァいっ、どしたでスか、ネーさはかせェ~?」

 これを見たまえ!
 ただいまローソンで展開中の『リラックマフェア』から
 実験用試料が届けられた!
 名称『リラックマのパンプキンプリンクリームパン』だ。
 さっそく分析解剖にかかるぞ。記録の用意を!

「ふァ~いィ。
 ぶんせきだい、しょうめいきぐ、きろくでぃすく、
 すたんばい!でスゥ。
 じっけんたいをォ、よいしょッ、せっとかんりょうッ」

 よし、パンナイフ……いや、待ちなさい、
 ここはダイナミックに手で行ってみようじゃないか。
 弾性のある白いパンの中には……
 おおッ?

「とろりんくりーむ、でスよゥ♪」

 うむ! これがパンプキンプリンクリームだな。
 テディちゃ助手、そちらのパーツを分析してみなさい。
 私はこちらを解析する!

「はいッ、はかせッ♪ (もぐもぐもぐ)
 むぽッ♪ んまいでス~♪ 
 かぼちゃのおあじ、してるでスゥ♪」

 うむ。『評価=美味/ランクA』と。
 味の点は問題ない。
 しかし、クリームの粘度がやや低いようだ。
 クリーム科プリンクリーム目ではなく
 亜クリーム科ソース目に分類すべきかもしれん。
 ……残念だよ、テディちゃ助手。
 これは我らが理想とする実験試料ではなかったな。
 ああ、完璧な分析解剖実験対象はどこにあるのだろう。

「はかせェ、じゅうぶんおいしでスよォ」

 いや、まだまだだ! 
 新たな実験試料の探索と確保にむかうとしよう。
 ついてきたまえ!
 
「はかせェ、これ、こんとになっていないでスうゥ~」

 
                      ――つづく(たぶん)――
 

職人がつなぐ老舗の、研究考察本。

2007-10-12 13:37:49 | ブックス
 地味ながら、話題になっている御本ですね。

「しんしょ、でスね、ネーさ。ちッちゃいでス……」

 小っちゃくても内容は濃いんです、テディちゃ。
 はい、本日ご紹介いたしますのは、こちらです。



       ―― 千年、働いてきました ――



 著者は野村進さん、’06年11月に発行された作品です。
 副題が、『老舗企業大国ニッポン』。
 本作では老舗企業19社が取り上げられています。

「しにせ……ふる~いおみせ、でスよね」

 その定義はなかなか難しいんだけれど、
 百年以上の歴史があり、組織の形態が会社である、と条件付けて
 野村さんは国内で調査を開始します。
 と、驚くべきことに、一万五千社余が該当したんですね。
 個人商店や小規模な会社を含めると、十万社以上と推定される――
 その次が、さらにびっくり!

「えッ、どしたのでスゥ?」

 日本にはこんなに老舗企業があるのに、
 海外ではとても少ない、というのです。

 ネーさは、銀行業のメディチ家や、
 ロスチャイルド家はどうだろうかと考えました。
 ヨーロッパでは古株の会社さん、ですよね。
 それでも創業期はせいぜいルネサンス頃。
 ところが。
 日本でいちばん古い会社は、西暦593年創業。
 なんと、飛鳥時代のことです!

「えッ? えェッ??」

 1400年もの歴史がある会社が、日本に在る――
 ふう、もうびっくり仰天ですよ。

「せ、せんン~?……ふひゃァ?」
 
 世界的に老舗企業が集中しているのが日本であるのは何故なのか。
 老舗企業の基本理念とはどんなものなのか。
 非常に興味深く、一気読みしてしまいました。
 野村さんが書かれているように、
 『職人』が尊敬される風土、
 つまり、ものを造る、ということが尊ばれる……
 これこそキーワードかも知れません。

 それにしても、老舗ってすごいのですね。
 ’07年の現在、操業を続けている老舗さんて、
 バブルに負けなかった会社さん、でしょう?
 狂騒の波に呑まれた会社さんは沈んで、
 冷静に本業を全うした会社さんは被害が少なかった……。
 考えさせられる御話です。
 
 西洋と東洋の感覚の違い、
 東洋の中でもそれぞれの地域で異なる思考方法や慣習、伝統。
 どんどん『次』へ発展していきそうな論題ですね。
 本作の続編が出ないものかと、期待してしまいます。

 評判に違わぬこの御本、
 読みやすいので、中学生さんにもOKかも。
 頑張って挑戦しちゃえ!
 
「よめば、かしこくなった、きぶん!でスね」