今年の年末温泉の旅は,菊鹿温泉へ。
福岡からそれほど遠くないのに今まで行く機会がなかった山鹿。
4年ほど前に,山鹿出身の方からいただいたワインがとても美味しくて
それ以来,行こう行こうと思いながら,ようやく実現。
ワイナリーにはセンスのよいショップが併設されている。
ぽかぽか陽気に誘われて,外でワインの試飲(ドライバーのえせ蔵はジュース)
目の前に広がるブドウ畑と,周囲の山を眺めながら。
試飲して美味しかった白ワインを購入。
ワイナリーを後に,今夜の宿「花富亭(かふうてい)」にチェックイン。
コロナ以降,予算内でよい宿を探すのが困難になっていて,
今年はあまり選択肢もない中で(えせ蔵が)決めたらしいけれど,
これがリピ決定!の素晴らしい宿だった。
内湯のあるお部屋。
大浴場があれば十分だけれど,内湯があると,ちょっと温まりたいときや
早朝に気軽に入れるので便利。
和室にベッドスタイルが一番快適に感じる。
ベッドを置くにはやや狭い部屋なので,もともとは布団を使用していたのかな。
そしてお待ちかねの夕餉。
日本酒の利き酒セットはいろいろなところで頼んだけれど,
ここのセットは採算度外視のラインナップ。
思わず「〇〇」も入れていいんですか?と聞いたのは,他とは倍ほどの値段のお酒も選択可だったから。
「むしろ選んでほしいです!私も大好きな日本酒なので,飲んで欲しいです」と,サーブ係の方の山鹿愛あふれる接客も素晴らしく,一升瓶から小さなグラスに,一滴もこぼさずなみなみに注ぐ技にも見惚れた。
前菜五種盛りの段階で,このお宿のお料理は素晴らしいことが分かった。
素材がよいこと・素材が活きる味付けであること・料理が引き立つ器に盛られていること・量が多すぎないこと(もう少し食べられる,の手前。最後まで美味しく食べられる量)・ボリューミーすぎる料理がないこと・料理が運ばれるタイミングが早すぎないこと,という私の中での美味しく食べられる要素がすべて満たされている。
お造りはスモークの演出で楽しませてくれる。
お刺身もとても美味しかったけれど,それ以上に「馬刺し」の美味しさにびっくりした。
この馬刺しを食べにまた行きたいと思うほど。
日本酒だけではなく,山鹿ワイナリーのワイン4種類のテイスティングもできる。
もちろんグラスでも頼めるのだけれど,あれこれ飲んでみたくて,結局4種類ともテイスティングでお試し。
これが,テイスティングという量ではない・・
どこかの高級フレンチなら,通常のグラスがこのくらいでは?という量。
天婦羅に赤ワインって最高。
山女魚の塩焼き
最後の炊き込みご飯とデザートまで美味しく完食。
食後は足湯をしながら珈琲タイム。
部屋に戻って,満月を眺めながらお風呂に浸かり,今年一年を振り返る。
生きているといろいろあるけれど,こうして年の瀬に
ふたりで温泉に来ることができれば,それなりに頑張った,いい一年と言えるのではないかな。
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