中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

雷雨は嫌だ!

2007-08-01 | 仕事
今北京空港にいます。

空港に到着して既に6時間が経過しています。

今日は朝から天気予報は雷雨でしたが、夕方近くまではなんと言う事もありませんでした。
しかしながら、夕方会議の場所に向かうときには真っ黒な空で、ものすごい雨が降ってきました。会議の最中にもものすごい雨です。

ものすごく嫌な予感を抱きつつ、空港に着いてみると電光掲示板が真っ黒です。
すべての飛行機が時刻未定。一番早いのはなんと午前中の時間が書いてあるではないですか!

しばらく待っていると、上海行きは統合便が飛ぶというので、一応チェックイン。
そう言いながら、待っている時間に入手した明日朝一番7時30分の別便のチケットも持っています。
過去の経験から言うと、前日遅れた飛行機より、その日のまじめなスケジュールの飛行機の方が先に飛ぶケースが多いのです。

チェックインしてから、ゲートの係員に聞きました。
「何時飛ぶの?」ではありません。「飛行機は今どこにいるの?」です。

予想通り回答は「上海」でした。

一般的にこの国ではある空港の天気が悪いと出発地を飛びません。
到着地の天気が回復してから飛んできます。

上海から北京まで約2時間。

もうすぐ飛んでくると連絡があったらしいです。
もう12時です。(もちろん夜中の方です)これから飛んできて2時。乗客おろして乗り込んで、
無事に飛んでも3時。 
上海到着は、うまくいって5時の予定です。

お願いだから取消にだけはならないで欲しい。。。。。
明日昼からとっても大事なお客様。。。。

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と書いてから、既に2時間が経過しています。今、夜中の2時です。
乗りたい飛行機は、まだ上海にいます。

いろんなところで喧嘩しています。

それでなくても権利意識と自己主張の強い人達です。
原因が天候であろうと航空会社の原因であろうと、黙って遅れたんだ。。。と従う日本の人達とは全く違います。

することがないので、野次馬見物しています。

冷静に対応する人、自分が喋っている言葉にどんどん激高してくる人達。
机たたいて怒鳴る人々。人を見物するには絶好の機会です。

私も昔は結構参戦した物ですが、最近ではもっぱら見物係。
だって何叫んだところで飛行機がいない事には何にもできないのが真実。

こういうときに航空会社の人でなくてよかったね、と心の底から思います。
思いつく限りの屁理屈と自分勝手な意見の前でも、冷静に対応している若者を
見ていると、本当に君は立派だね、と褒めてあげたくなります。

さっきから興奮して、なぜズルズルと遅れるんだ!と戦っていた人は
食物や飲み物を確保する作戦に出たようです。
これで航空会社も戦う人々も、引き下がるきっかけができたという物です。

衣食足りて礼節を知る、というよりもお腹がすいていると怒りっぽくなると言う単純な話かもしれませんね。

早く来い!飛行機
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またまた時間が過ぎています。

今はなんと、もうすぐ5時という世界。もちろん明け方の5時です。

飛行機はまだ来ません。
係員が言っている事が本当だとすると、あと小1時間で飛行機は来ますが、
既に何回も係員の言っている時間は変更されています。
空港にいる時間だけで、もうすぐ11時間です。

久しぶりに完全に徹夜です。

こんなんで明日、いやいやもう今日です。偉い人と一緒に出張なんかできるんでしょうか。

周囲の人々は航空会社の人間を取り囲んで賠償の交渉をしています。

そういえば、食事も出ていませんね。クッキーと水でごまかされないぞ、と気勢は上がっています。

何でも良いから早く帰りたい。。。
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結局外は完全に明るくなりました。

飛行機は5時45分位に北京空港に到着しました。

何事もなければ、6時半には飛行機は飛べるはずですが、ここは中国です。

搭乗口が決まって、係員が来て。。。 始まりました!恒例の補償交渉です。

「なんでこんなに遅れたんだ。」「食事も飲み物もまともに出ていないのは人権無視だ。」「責任者が出てきて謝るまでは飛行機に乗らない!」

そうです。飛行機を人質にして幾ばくかの保証金を勝ち取ろうという作戦です。

どうせ上海から来る飛行機がズルズル遅れたのも同じ理由に決まっています。


7時25分の飛行機に乗るべきか、このままここでつきあうか。。。
悩ましいところです。

7時25分に乗るためには、一回今のチケットをキャンセルして、安全検査を戻って搭乗手続きをしに行かなくてはいけません。安全を見ると6時半には決断が必要です。。。


結局7時25分をあきらめて、責任者のオバちゃんの「ごめんなさい」と現金200元なりを手に7時45分に飛行機に乗りました。

このまますぐ飛べば、9時半過ぎには上海空港、12時ちょっと前に浦東空港に到着するお客様を迎えに行くには、ギリギリ間に合うはず。。。 そう思いながら徹夜の疲れから眠ってしまいました。

ふと目覚めると、まだ地上にいます。30分以上過ぎています。

「書類が揃わないのでもう少しお待ちください。」
ここまで来ると もうどうにでもなれという気分になります。

飛んだのは8時半過ぎ。。。 上海空港に着いたのは10時半過ぎ。。。

もちろん浦東空港に12時前、そんな出迎えに間に合うはずもありません。

お客様は事務所の若者に出迎えに行ってもらって、私は車で目的地に向かいます。

少しだけ救われたのは、お客様の車に途中で追いついた事。


そんなお客様は誰だったのでしょうか。 ○○だった、なんていう事は口が裂けても言えません。