中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

また一軒好きな食堂が潰れました。

2006-08-27 | 生活
今のアパートに引っ越すときに近所に「東北料理」の店があって、結構キレイそうだったのも実は大きなポイントでした。

なのに、昨日行ったら、福建味海鮮料理店 に変わっていました。

ビルの2階にあるので、階段上がっていくときに「なんか何時もと違って凄く賑やかな感じだなぁ。」と違和感があったのは確かです。

田舎町の人達は、地元味の料理が大好きで「東北料理」のように塩辛くて油多め、と言う物は「食べれらない!」と拒否します。
北の方の生活が長かった私は逆に、地元味 が苦手です。
この町に来てから3年半ほど経過していますが、今では仕事の宴会でも結婚式でも、食べたくない物には全くと言っていいほど手を出さなくなっています。

普段は自炊が多いのですが、東北料理屋のそばに引っ越してからは結構外食が増えて来つつあったところです。

なのに、1週間日本に帰っている間に潰れてしまいました。わずか4ヶ月ほどの糠喜びでした。

福建味海鮮料理屋に入ってしまったので、仕方なく魚1匹と野菜一皿で夕食にしました。味はまだ許せる範囲だったのですが(もちろん「砂糖は料理に入れるな!」と強く要求し、料理人が調理場から出てきて、「砂糖を入れないとうまくないが本当に良いのか?」と確認される1工程を踏んでいます。)あまりの喧噪にそうそうに逃げ出し、多分もう二度と行くことはない店に認定してしまいました。

開店直後の割引期間中(3割引+ビール飲み放題でした)と言うことで、店は満員。私にとっては不幸なことに店に入ったときにちょうど1組客が出ていったばかりでテーブルが空いていたのですが、地元の人達でスゴイ音量です。地元の人達はまあとにかく大声なのです。もともとどうしてここまで大声でしゃべるのか?と聞きたくなるくらいの大声に飲み放題のビールが追加されて、大変でした。


この町の人達はとにかく独立したがります。ちょっと小金が貯まると「食堂やろう!」「洋服屋始めよう!」と不足する金額は親類縁者から借りまくって商売を始めます。

無論何の経験も見込みもありませんので、開店するときには周囲にあるような店と大して変わらない種類の店が出来上がります。人通りや住んでいる人々の市場調査などするわけもありませんので、地元民の居住ブロックに「東北料理」が」できたり普通の所得層の住居ブロックに突然高級ブティックが開店したりします。

真面目に調べたわけでもありませんが、3ヶ月、長くても半年ほどで店が変わっていきます。開店した途端から「この店は長くて3ヶ月!」なんていう予想が出来てしまう店も中にはあります。


というような話をほぼ毎週一緒にいる中国人の友人にゴルフをしながらしていたら、「この町の商店街は、田舎から出てきたばかりの按摩屋のお姉さん達とナイトクラブで働く高給取りのお姉さん達の購買力で成り立っているんだ。」と笑っています。確かに彼らは働いたお金を実家に送金するだけではなく、自分たちも一生懸命買い物をします。週末に繁華街へ行けばどこを歩いても若い女性ばかりです!


いずれにしてもまた東北料理屋を探さなくてはいけません。それと四川料理屋!家族が上海にいた間は、「上海に行けば!」というのがあったのですが、日本に帰ってしまって上海に行くチャンスが激減した今は、結構切実な問題になっています。