ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

8/29~8/30日 針ノ木岳と蓮華岳山行 その3:今の時期の針ノ木雪渓歩きは距離が短かった。

2017-09-04 07:09:50 | 草花
この記事では、日本三大雪渓の一つとして名高い、針ノ木雪渓歩きの部分に差し掛かりました。
この時期の雪渓は、だいぶ縮まっている、と聞いてきていますが、一応アイゼンを持ってきています。

実際にアイゼンを着けて雪の上を歩いてみますが、実にあっけなく終わってしまいました。

道は雪の詰まった沢を左岸から右岸に、そしてまた左岸に高巻きしながら高度を上げていきます。

今回の記事では冒頭のコメツツジのところで午前8時31分、そして末尾のジンヨウスイバのところで10時22分まで、2時間弱の部分をレポートします。
標高は1800~2130メートルくらいで、亜高山帯の上部になっています。
コメツツジ ↓

これは花弁が4裂しているように見えますのでオオコメツツジかもしれません。やや地味目に咲いている感じでした。



イワショウブ ↓

やや湿った丈の低い草地に花の穂が抜き出ていました。



トリアシショウマ ↓

道端に頻繁に出現する花です。ヤマブキショウマかも?と思いましたが、トリアシショウマの方みたいです。



ニガナ2種類 ↓

手前の黄色がハナニガナで、後方の白いのはシロバナニガナのようです。



お花畑 ↓

山の斜面が小規模のお花畑になっています。ゼンテイカ、ギボウシ、トリアシショウマ、シモツケソウなどで賑やかです。



お助け橋 ↓

この木橋を渡って雪渓の末尾に取付きます。ここでアイゼンを装着。



雪渓歩き ↓

東京方面から来た団体さんはご年配の方たちばかりでしたが、小生たちを簡単に追い越して、雪渓をすいすい歩いて行きます。


(私たちが雪渓歩行中の写真は撮り忘れていました。)


右岸に取付き高度を上げます。


モミジカラマツ ↓

こういう花が出てきて、高度は着実に上がってきていることを実感します。



ミヤマダイコンソウ ↓

この花は3000mを超す山上でも見られる高山植物ですね。



雪渓の紅ガラ ↓

雪消が進んで、雪渓が途切れてしまっていますが、名残の紅ガラは残っています。




高巻き ↓

雪渓が途切れて、落差の大きな部分は左岸を高巻きします。



ノドと言われた部分 ↓

雪渓の幅が狭まった部分を「喉」と呼んでいるようですが、ここは急傾斜で危険ですので、高巻きしていく道がついています。



コキンレイカ ↓

別名ハクサンオミナエシですが、花には少し遅かったようです。



ミヤマママコナ ↓

優しい色の花が時々現れて来ます。



”トリカブト” ↓

前記事でも”トリカブト”を出しましたが、高度を上げてミヤマハンノキの下で涼し気に咲いていたのでもう一度向き合います。



コゴメグサの仲間 ↓

コゴメグサの仲間ですが、びっくりするような群生をしていました。



タカネシュロソウ ↓

もう花には遅いですが、その片鱗を写させてもらいます。



クロトウヒレン ↓

黒っぽい蕾の中から、ピンクのきれいな花を見せてくれています。



ネバリノギラン ↓

ここのものは群生していました。これは小生的には珍しいものを見た気持ちです。



タカネヨモギ ↓

こういうものを見るに至り、いよいよ高山帯が近いということを実感します。



ハクサンフウロ ↓

ハクサンフウロは高山植物の定番ですが、今山行では、どういう訳かこの一か所でのみ見ました。



判別不能 ↓

これはオンタデでしょうかそれともイタドリでしょうか。
オンタデは氷河期の残存植物で、イタドリの方は平地にもある草ですが、相当高山まで登ってきています。



ヨツバシオガマ ↓

植物相はどんどん高山帯の様相を呈してきています。



雪渓の上部 ↓

高巻く道はここで雪渓の最上部に達しました。背後の高い山は爺ヶ岳です。



ジンヨウスイバ ↓

ジンヨウスイバを見るのは随分久しぶりの感じがしました。この草も立派に高山植物帯の”住人”ですね。
コメント (6)
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