10月8日に、アメリカ・シカゴマラソンで、
ケニアのキプタク選手が、2時間00分35秒という世界新記録で優勝しました。
いよいよ夢の2時間切りが視界に入ってきたのです。
妻とマラソン世界記録の事を話した事があります。
「マラソンで2時間を切る事はできるか?」
その頃はまだ2時間3分台だったのですが、
妻は「それは無いでしょう」的な見解だったのですが、
私は、人間の限界がどこなのかが測れないので、あるいはと思っていました。
男子100メートル走では、
初めて10秒の壁を切って9秒台を記録したのは、1968年でした。
そして、9秒台が当たり前になったのは、それから15年後の1983年でした。
現在の世界記録はウサイン・ボルトの9秒58です。
10秒と9,58では長さで、4,38メートルも短いのです。
50数年間で人間は、4,38メートルも速くなっているのです。
たった100メートルの短い距離でこうなんですから、
42,195キロという長距離では、どれだけ記録は短くなるのでしょう?
そうなると、人間が1時間台で走れる日は、もう視界に入ってきました。
マラソンでは2回の世界記録を出した選手が5人います。
日本人には馴染みの深い、エチオピアのアベベ。
ローマ五輪を裸足で走って、一躍名を挙げましたね。
そして、オーストラリアのクレイトン。
モロッコ(後にアメリカに国籍変更)のハヌーシ。
エチオピアのゲブレレシラシエ。
ケニアのキプチョゲ。
日本人で世界記録を打ち立てたのは、1963年の寺沢徹。
そして、1965年の重松森雄の2人だけです。
マラソンは昔は40キロの距離だったそうですが、
それが現在の42,195キロとなったのは1908年のロンドン五輪からだったそうです。
その時の記録はアメリカ、ジョニー・ヘイズの2時間55分18秒でした。
それから115年で、人間は55分も記録を縮めたきたのですね。
東洋人の記録保持者は、1965年の重松が最後であり、
白人の記録保持者は1985年、ポルトガルのロペスが最後です。
その後は主にアフリカ系黒人選手の独壇場となりました。
これから先も、しばらくはケニア勢の凄さが際立つのでしょうか?
そして、時間の問題で2時間を切る日は来るでしょうが、
果たしてどこまで記録は縮んでいくのでしょう。
私が生きている内に、1時間台の記録を見たいものです。
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