コロナになってから2年8か月(かな?)経ちました。
生活が大変化したものは、色々ありますが、
そんな中で「洋服を買わなくなった」というのもあります。
私は去年も今年も、全く、一着も買っていません。
買う必要が無いからです、だって外出しないんですから。
いえ、全く外出しない訳ではなく、外出回数が圧倒的に減り、
コロナ前には、多い月だと1ヵ月に13回以上は行っていた歌声喫茶なんですが、
現在は、たった3回しか行かなくなっています。
その3回も、全部が車で行くので、普段着で行っているのです。
だって、歌声に行った所で酒が飲めない会場なんですから、車で行かれるのです。
そうなると普段着のままで充分という訳なんですネ。
以前みたいに歌声喫茶は電車で行くもの、
酒が飲めない車など、もっての他という世界は過去のものになってしまいました。
でもね、ホント言うと私は、服を買うという行為はあまり好きじゃないんです。
面倒くさくて、したくてやってる行為ではなかったのです。
特に嫌いだったのが、ズボンを買うってやつ。
数本のズボンを持って試着室に入り、パンツ姿になって、とっかえひっかえ試すのがヤ。
近くに、いいオナゴが居たりすると、
「ヤイ、見るんじゃね~ぞ、覗くんじゃね~ぞ」と警戒の眼で威嚇して入るんです。
だって、いい女がスカートやらを持って試着室に入るのを見ると、
何とかして覗き見できないかと悩ましくなって狼狽える自分が居るんですから。
でもネ、ホント言うと私は着道楽というのをしたかったんです。
シャーロック・ホームズみたいなファッションで決めたかったんです。
でもね、オレがこれをやっちゃうと、他の男どもが霞んじゃうでしょ。
だからネ、思いやりを持ってやらないんだよね(嘘だよ~ん)
昨日、歌声喫茶の会場で、歌声喫茶ともしびの女性司会者とお話をしました。
彼女いわく「11月からの新規開店に備えて洋服に目が行く様になった、それがとっても嬉しかった」
分かるな~。
だって、ある意味、女性にとって最高の喜びであるファッション。
それがコロナになってから封じられ、抹殺されてきた不自然な姿。
女性だったら誰だってファッションに、ある種の思いを込めたい気持ちはあるでしょ。
それが封殺されるなんて不自然な事など本来あってはならない事ですよね。
再び彼女いわく、「お客さんより私達ともしびの人の方が、一番嬉しがっているんじゃないのかな」
同感です。
我々は言わばその時だけのお客さん。
でも彼女たちには生活そのもの。
服装に賭ける思いの比重が違います。
素敵な舞台衣装でお客さん達に出迎えられる喜び。
女性として着飾り、自分をアピールできる喜び。
きっとそうなんだろうな~と、全く同感です。
それにしても、女って奴ァ、何だってあんなにも服を買い込んでいるんだッ!
妻のエリカさんと一緒の生活をした時、
彼女の洋服の量は、私の10倍はあったのにはボーゼンとしました。
パンツが何百枚・・あ、そんなには無かったか。
俺なんかパンツは2枚しかないのに。
だから洗濯が出来ない日があると、昨日履いたパンツを裏返して履いてる。
昨日と同じ服で歌声喫茶に行くなんて当たり前。
(昨日と同じ顔が来てない事を願いながら・・)
裏返しのパンツは見えないからバレないけど。
そして今年はタンスの模様替えを遂にしなかった。
だってやる必要など、まるで無かったんだから。
こんな不自然な生活が日常となっているコロナ禍の今。
皆がある種の着飾りをして、お洒落しまくって、お逢いしたいもんですね。
男どもとの再会は穏やかに静かに冷徹にすると思うんですが、
女性との再会は派手にニギニギしく羨望の眼で眺められながらやりたいモンですね。
「あら~河童さんお久しぶり~、ハグしましょ」
「チョッとくらいなら触ってもいいわよ~」な~んてね。
キスは? あ、エリカさんが見てるからダメだよね。
じゃ後で彼女が見てないトコで秘密にね。
早く、洋服を買わなきゃって(時)が来る事を願う私です。
お洒落な女性たちとの再会を楽しみにしてますよン。