河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

楽符を読む

2016-08-31 06:26:14 | 音楽
歌声喫茶でもよくある事ですが、
いわゆる(楽符を読む)という状況があります。

何か知らない歌、新しい歌を紹介する時などに手渡される資料に、
歌詞とは別に、あるいは同じ紙に楽譜が印刷されていたりします。

その資料を皆さんが見る訳ですが、
その時、私は楽譜をまず見ません。
見ても、その歌のメロディーは殆ど読めないからです。
私は高校時代にブラスバンドに入っていて、
ユーフォニアム・中バス・スーザフォーンという3種類の、
低音部を受け持つ楽器を一年間づつ演奏をしていました。
なのに楽譜が読めないという情けない男なんです。
(これは実は公表したくなかったのですが・・・)

楽譜というと皆さんはまず(ト音記号)というのを思い浮かべると思います。



左側が、その(ト音記号)です。
右側の記号は・・(低音部記号・ヘ音記号)と言います。
私の受け持っていた楽器の楽譜は、3種類ともに、この低音部記号でした。

だから楽譜(ト音記号)が読めないのかと言うとそれは違います。
私には、楽譜を読むセンスが欠落しているのかも知れません。
というのは、私の母、姉、彼女達は楽譜を読む事が出来たのです。
母は昔はオルガンを弾いていました。
姉はエレクトーンを弾いていました。
私はラッパを吹いていました。
なのに、私だけが(楽譜を読む)事が出来なかったのです。

母や姉は、何かのメロデイーを聴くと、
その場で音階(ドレミ)を口ずさむ事が出来ました。
ですが、私はそれが全然できなかったのです。
この事は私のプライドをひどく傷つけました。
(何で俺だけが出来ないんだ!)

姉はエレクトーンの演奏をしていたと書きましたが、
その演奏センスはまるでありませんでした。
つまり(下手)なのです。
姉が弾くエレクトーンを聴いて、
私は姉に「そこはこう演奏しなければダメだよ」
「何でそこをもっと小さい音で弾かないの、そこが一番大事な部分なんだよ」とか、
口うるさい弟だったのです。

私は、こと音に関する限りいい加減な音は、我慢できないのです。
音楽というのは、私には真剣勝負的な感覚があったのです。
楽器に関する限り、絶対に他人には負けたくなかったので、
必死に練習し、かなり上手かったと思っていたのです(チョッと自慢)
なので、何で俺が楽譜を読めないのかと、本当にクヤシイ。

「アンニー・ローリー」なんかでも、
母や姉は、当たり前の様に「ミレドード・ドーシシーラー」とやっているのに、
私には手も足も出なかったのです。
その情けない事ったらありませんでした。
でも、いざ楽器となったら姉など、まるで勝負にもならなかったというのに。

先日の歌声喫茶で、ともしびの修平さんが、
初見の楽譜を見ながら唄った時は、本当に情けなかった。
彼はプロだな~、それに比べて俺は・・・情けなかった。

私は初めての歌を紹介された時は、楽譜を殆ど見ないと書きましたが、
では、どうやるかと言えば、
ひたすら(耳)に頼るのです。
耳に全神経を集中させている時には、目から入る情報はむしろ邪魔なのです。
目で楽譜を追いかける事に気を奪われてしまい、
肝心のメロディーに気がいかなくなってしまうのです。

一番はひたすら耳で聴きます。
二番になると、何となくメローディーを追える様になっています。
そして三番になると、殆ど唄える様になっています。
こうやって私は新曲を覚えるのです。
いつもこういうやり方で覚えていったのです。
母や姉の様な覚え方は私には出来ないのですから仕方ないのです。

しかし、姉はどうして楽器のセンスが無かったのかな~?
俺以上のものを持っていたというのにな~?

歌声喫茶でも、
あいつはどうしてあんなに音楽のセンスが無いんだろうな~?
そういう奴は居ますね。
やっぱり(耳)がダメなんだろうな~。
その人の耳が、音の何たるかを知らないんだと思います。
音楽の基本は、何と言っても(耳)であり、
それがダメな人は、いくら音楽をやっても無駄だと思うのです。

しかしな~、楽符を読めない俺は・・・
音楽をやる資格、センスが・・・無いのかな~?
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人を指さしながら唄うのはやめろよ!

2016-08-30 15:47:00 | 歌声喫茶
菊池章子(オリジナルシンガー)/「星の流れに」(昭和22)


歌声喫茶でこの歌を唄うと、若干の問題点が起こるのです。

歌謡曲が大好きなエリカさんがこの曲を時々唄うのですが、
分りますよね・・

♬「こ~んな女に誰がした・・」のその部分。
そこに至ると、何故かその辺に座っている女どもの目に、
怪しげな光がギラリと輝きを発するのです。

そして、あろう事か・・
女どもが一斉に私の顔を睨み付けて、指さすのです。

ヤメナサ~イッ!
あのね、やっていい事と悪い事があるって、アンタ達知らないの?
ダメじゃんか!
そんな事されたら、俺、立場ないじゃんか!

俺がいったい何をしたってんだよッ。
何も悪い事なんかしてないじゃんかよ~。

他人を指さしちゃいけないよって、お母さんから教わらなかったの?
そんな事するとサーカスにさらわれちゃうよって言われなかったの?

アンタ達が一斉にそんな事するから、
その辺に居る無関係の人まで、面白がってクスクス笑ってるんだよ。
俺が如何に心に傷を負い、責め苦に喘いでいるかと思わないの?
この前なんかエリカさんまで皆んなと一緒になって、
俺んとこ指さして笑ってやんの。
あ~、何でこんな歌があるんだよッ!
人の迷惑を少しは考えろよ。

そんでだ。
誰か作曲してくれよな。
「そんな男に誰がした」って歌を。

そしたら男どもはみんな一斉に女を指さしてさげすんでやろうぜ、な。
このままやられっ放しじゃ、男の意地が立たないよな。




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圧巻・・滝雲

2016-08-30 08:41:38 | 登山
枝折峠の滝雲 October 2012 "clouds flowing like a waterfall" Lapse


ブログにも書きましたが、
槍ヶ岳の頂上で、生まれて初めてブロッケン現象に遭遇しました。
その時の感激・感動は、ただただ呆然として立ち尽くし、鳥肌が立ちました。

その後、何回かブロッケン現象は見ましたが、
私の登山経験で、後にも先にもたった一度だけという珍しい体験があります。

それが「滝雲」です。

それは33歳くらいの事だったと思います。
場所は、私のホームグランドの丹沢です。
その日は真夏の平日で、天気は小雨で、まったく悪かったのです。
大体、真夏の暑い盛りともなると、
登山者は涼しいアルプスに行ってしまい、
暑いばかりの丹沢に登る登山者など殆ど居なかったのです。

しかし、その当時の私はまだ北アルプスも知らずに、
山に行くと言えば丹沢だけの山男だったのです。

人っ子一人とも会わずに、丹沢山塊の最高峰・蛭ヶ岳(1673m)に、
私は向かっていました。
その頂上にある蛭ヶ岳山荘に宿泊するつもりです。
頂上に着いた時は既に夕方になっていました。



山小屋に入ろうとした私の眼前にとんでもない光景が出来つつありました。
それを眺めている内に、その光景(滝雲)は最盛期に差し掛かってきました。

目の前にある山は檜洞丸(1601m)ですが、
そこに至る尾根が真っ直ぐに伸びているのですが、
右側にはその尾根より低い場所に雲海が広がっていて、
強風に押されて右から左へと勢いよく流れています。
雲は、一旦尾根を目指して駆け上がり、
そこから一気に左側の谷を目指して落下して行くのです。

そのスピードの速い事。
まるで、滝の音が轟いているかの様に私には感じました。
この素晴らしいシーンを見ているのは、私だけ、たった一人っきり。
自然のなせるそういったシーンに出会うと、
ただただ呆然とするばかりなんですね。

勿体なかったのは、ザックの中にカメラはあったのですが、
こういう動きのある光景は動画でなければ無意味なんですね。
写真などで撮っても意味がないんですね。

あれは本当に凄いシーンでした。
写真家は天気が悪い時こそ山に登れといいますが、それがその時でした。
でも、あれは私の目に焼き付けた、たった一回きりの感動でした。

しかし、その夜の山小屋の泊り客は私が一人だけ。
おまけに夜になって雷鳴が大音響で轟き、
外は雨と強風音で小屋はガタつき、心細い思いをさせられました。


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ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団

2016-08-29 21:41:18 | 音楽
行進曲軍艦  ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団ver Gunkan March


ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団は、
フランスが誇る吹奏楽団です。

昔、持っていた行進曲のレコードジャケットの解説には、
こう書いてありました。
パリのコンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)
出身の首席卒業者のみに加入が許されたマーチングバンド。
(ホンマかいな?)

今、そのレコードはもう無いので確かめようがありません。
ネットで検索しても、そういった事は出てこないのです。
ですから、昔見たその解説を信じるしかありません。

しかし、こと行進曲に関してはダメなバンドです。
この「軍艦行進曲」を聴いてもその感は否めません。
この曲に関しては、
海上自衛隊東京音楽隊などの方がはるかに優れています。
また以前、ドイツの軍楽隊の「軍艦行進曲」を聴いた事がありますが、
それも変に編曲してあってダメな感がしました。

何の曲でもそうですが、
原曲にというか、世間によく知られた演奏形態に忠実にというのが一番ですね。
それを変に変えられてしまうと、もう受け入れられないのです。

その点、日本の軍楽隊は(いい線いってる)のです。
行進曲に関して、
私が最もいいと思うのは、ロイヤル・ネビーバンドです。
この楽団がイギリスなのかオランダなのかアメリカなのか?
よく分らないのですが、
もし貴方が行進曲のCDを買いたいと思ったら、
このロイヤル・ネビーバンドである事を確認して買った方が良いですよ。

(フランスが誇る)とかの言葉につられて
ギャルド・レピュブリケーヌなど買うと後悔しますよ。
行進曲は、別に首席卒業者でなくてもいいのです。
センスの問題だと思います。


しかし、この「軍艦行進曲」の映像。
これは、まさに3年に一度だけ開催される、
海上自衛隊観艦式に他なりません。

くやし~~いッ!

私はもう2回連続の落選。
という事は6年前に行ったのを最後に、行きたくても行かれなかったのです。
この口惜しさ、悲しさ、恨みつらみ・・・
もう誰かをぶっ飛ばしたくなります。

ギャルド・レピュブリケーヌの連中を、みんなぶっ飛ばしてやる~~ッ!
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残念な安岡力也

2016-08-29 07:22:27 | 音楽
追悼 安岡力也 1997.LIVE


私が、最も声のいい歌手だと思うのは、安岡力也です。





力也はイタリア人を父に持つハーフでした。
若い頃は「シャープ・ホークス」という混血児だけのグループ・サウンズに入っていました。
シャープ・ホークスの代表曲と言うと「遠い渚」です。
ユーチューブで検索しても、この曲くらいしか出てきません。

しかし、力也の声が最も顕著に出ていたのは、
「レッツミーゴー」という曲だったのです。
以前は、この曲が動画で観られたのですが、現在は全く無くなってしまいました。

他のメンバーが普通に唄っている中を、
力也の低音がビンビンに響いているです。
目だとうとがなり立てているのではなく、普通に唄っているのですが、
その艶のある低音は嫌でも聞こえてくるのです。

力也の声は、いわゆる東洋人の声ではありません。

ダーク・ダックスや、ボニー・ジャックスにも、勿論バスの歌手は居ますが、
そういったグループのバス歌手は、東洋人のバスです。
ですが、力也のバスはそれとは全然、違っているのです。
そこが他の歌手にはしたくても出来ない声なのです。
特に若い頃の彼の声には、独特の良さがありました。

しかし、力也という異端児は、途方もない(バカ)だったのです。

そのバカぶりは、もうどうし様もない程のバカでした。
喧嘩が大好きとかで、
何処かで喧嘩をやっていると聞くと、
電車に乗ってでも殴り込みをかけに行くというバカだったのです。

そんなバカを積み重ねていった挙句は、
あちこちの被害者たちから訴えられて、刑務所入り。
かなり長い期間、ムショ入りしてたみたいですが、よくは知りません。

ムショからシャバに戻った力也は、
もう、あの華やかな芸能界には戻れないと覚悟してたみたいですが、
それを救ったのが、ロック馬鹿の内田裕也だったとか。

力也を(芸能界で喧嘩最強)とかの伝説がありますが、
彼はけっこうほら吹きで、
あのジョー山中には敵わないと思いますよ。
確かにムード的には、強そうですけどね。
(一時期キックボクサーもやってたし)

そんなバカだったので、彼に真っ当な歌手になれよと言う方が無理です。
力也があれほどのバカでなく、
真面目に(力也の辞書に、真面目という言葉は無い)
歌手だけをやっていれば、どれだけの歌手になれた事かと思うと本当に残念です。

外国の歌手を見ても、あれほどの声の持ち主は知りません。
チョッと異なった色合いの歌手は居るのですが・・・
やはり安岡力也という歌手は、勿体なかった。
ホンマもんのバカタレでしたね。



その力也に顔が似ている人が、
このアメリカの俳優、リー・マービンです(笑)

彼の低音も独特で、顔も声も彼等は良く似てるんですよ。
バカかどうかは、知りませ~ん。

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