あれから3年。
今年もまた海上自衛隊・観艦式がやってきました。
今までに3回、乗艦しました。
最初は、観艦式なるものがあるのを知らずに、
知った時には乗艦チケット申し込みも既に済んだ後だったので、
仕方なく横須賀に行って、停泊している軍艦の艦内見学。
これは行きさえすれば見られるのです。
海上を航行する自衛艦に乗るのに比べれば、
月とスッポンという違いですが、
チケットが無い以上仕方ありません。
会場で買った(自衛艦ハンドブック)を見ながら、
帰りの横須賀線に乗っていると、
隣に座っていた男性から、
「観艦式行かれるのですか?」と訊かれ、
私が「チケットが無いのであきらめです」と言うと、
その男性は「私はチケットが有るんですが急用で行かれなくなってね」
と言って「私のチケット良かったらお使い下さい」と、
まるで夢みたいな話で最初の観艦式に乗艦できたのでした。
その自衛艦は(あおくも)
排水量2150トンの、
帝国海軍時代の駆逐艦その物といった古い形式ですが、
私は逆にそれが嬉しかったのです。
初めて乗った自衛艦はまさに(軍艦)その物。
小学生の時から軍艦好きの私には忘れられない、感激でした。
それから3年後、
今度はちゃんとチケットを手に入れようと数十枚のハガキ申し込み。
しかし・・落選してしまったのです。
もうすっかり乗る気だっただけにあきらめがつきません。
で当日、横須賀まで行って、
駅で(チケット譲ってください)の手製プラカードでアピール。
でもダメでした。
私は(絶対に乗る)と弁当まで買い込んでいるのです。
乗艦場所の桟橋へ行った私は係の自衛官に土下座して頼むつもりでした。
そうして、係官に(頼むから一人だけ乗せてよ)とやっていると、
そばを通りかかった男性が、
「私のチケットが一枚余っていますので、あげますよ」
イヤ~飛び上がる程嬉しかったですね~。
彼にお礼の気持ちの金額をお支払いして、乗れちゃった。
絶対に乗れると信じていたものの強みですかね。
それから、また3年。
今度は身内・親戚の名前を借りまくって、
100枚のハガキで応募しました。
結果は落選。
がっかりする事この上なし。
仕方なくインターネットオークションで買いました。
2万円。
でも、不思議なのは
当選発表があると、即、売り物が、それもまとまった枚数で出るのです。
ドタキャンとかいうなら、精々1枚か2枚だと思うのに、
あっちからも、こっちからもまとまって出るのって、
そんな事本来ならあり得ない筈だと思うんですね。
しかし、これで3回連続で観艦式に乗艦できているのです。
それから3年後。
この時は何枚のハガキで挑んだのか?覚えていない。
またまた落選。
でも、ネットオークションを見た私はあきらめました。
3年前2万円だった物が、5万円になっていたのです。
いくら何でも5万円はないだろう。
それもどういった経路で、あの難関を突破して手に入れたか分からない、
チケットで儲けてる奴がいる、という疑念は捨てきれない。
さて、今年。
私は、もう何十枚、百枚というハガキを書くのに疲れた。
もう今年は無しにするかと思っていたら・・・
何と今年からは、インターネット申し込みのみになっていた。
自衛隊も何十万枚という大量のハガキに疲れたのかも知れない。
よく(プラチナチケット)というが、
海上自衛隊観艦式くらいのプラチナチケットなんて、そうは無い。
昔は自衛隊関係者家族とかが優待があったとか言われていますが、
(昔は確かにそういった見るからに関係家族みたいなのが居た)
でも、今はそれも無くなったみたい。
3年毎に生きるか死ぬかの、大騒ぎする身にもなって欲しい。
よって今年からのネット申し込みには、本当に助かった。
たった1回だけの申し込みでいいんだから。
駅で(チケット譲ってのプラカード)も要らないし、
自衛官に土下座しなくてもいいし、
生きた心地のしない時間も、それほどの負担にはならないし。
今年はもう、ダメでもいいやの心境です。
ダメだったら死んでやる~っと大騒ぎするのは、もうやめよう。
もう疲れ切っちゃったよ。
でもね、やっぱり乗りた~い。
乗せてよね~、乗れなきゃもう死んでやる~ッ!!