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軽自動車の始まり

2025-02-11 12:02:13 | 自動車
日本最初の軽自動車であり・・今もなお走る オートサンダル FS型 おそらく最後の現存車。


これは、日本の軽自動車の元祖であり、
1951年(昭和26年)に製造された、中野自動車工業製の、オートサンダルFSです。
勿論、私も初めて見る車で、驚くと共に興味津々です。

エンジンはサイドバルブ(SV)今どきサイドバルブなんて皆無です。
その後、バルブはOHV・ OHC・ DOHCと進化して行きました。
348cc、馬力は5馬力、今どき50ccのバイクでも7馬力は普通です。
勿論冷却は空冷、単気筒、 車重は390キロ。最高速度45キロ。
エンジンの始動方式が、何とキックペダル。こんなの見た事もありません。
そして変速機が、これまた信じられない方式、勿論初めてみました。
この車はあまりに低速で高速道路は走れません。
まぁ、これで高速道路を走りたいと思う人は誰も居ないでしょうけど(笑)



さて、初めの軽自動車は、1955年(昭和30年)の、
鈴木自動車が製造したスズライトという事です。
私はこの車は全く覚えていません、全然知りませんでした。
初めて軽自動車(軽四輪)という車種を意識したのは、スバル360でした。
スバルは、かつて数々の航空機を製造した中島飛行機の後身、富士重工業が、
自動車業界に乗り出したデビュー車です。







かつての戦闘機の技術で造った、モノコック構造の優れた車でした。
私も確か一度だけ運転した記憶があるのですが、
軽い車体に優れたクッション構造の、紛う事なき(名車)です。

ドイツのフォルクスワーゲンは(かぶと虫)と言われましたが、
スバルは(てんとう虫)と言われ、親しみを感じさせました。
16馬力、トルク3,0KG、車重385キロ。
1958年ー1970年まで造り続けられ、39万2000台を販売しました。
このスバルは、現在でも元気に走っているのを見かける事があります。







人気のスバルに一死報いるべくマツダがクーペスタイルの軽四輪を造りました。
マツダR360クーペです。
1960年ー1966年。30万円。
30万円といっても、現在に換算するとその4,5倍、135万円くらいの感覚でしょうか?



これは工業デザイナーの小杉二郎がデザインしました。
16馬力、トルク2,2キロ。OHV空冷V型2気筒。車重380キロ。
スバルは大人4人が乗れる車でしたが、マツダはクーペだったので、
大人2人、後席は子供2人の造りでした。
生産台数は約65000台でしたが、あの頃はこんな小さくて狭い車にも、
諸民は(マイカー)意識で大切にしたんですね。





しかし、R360はあまりにも狭い、
家族4人がみんなでドライブに行きたいよね、というので、
マツダが、如何にも自家用車と見える軽四輪を新たに造りました。
キャロルです。1962-1970年まで約26万台と、売れましたね~。
何しろ計四輪初めての4ドアセダンなんですから。
水冷4サイクル直列4気筒、それは当時のクラウンなんかと同等ですからね。
18馬力、トルク2,1キロ。車重525キロ(これはあまりにも重かった)
だから例えば家族4人が乗って箱根なんかに行ったら、ホントに登れたのかね~?

あの頃は、日本人が段々と金持ちへと右肩上がりになっていった時代ですから、
庶民は(一家に一台、自家用車が欲しい)と涙ぐましく、ささやかに、健気に、
貯金をして、ローンを組んでキャロルなんかを買ったのですね。
いつだったかテレビでそういった昔話をしてたのを観ましたが、
「今はベンツを買ってもそんな嬉しい思いは感じない。
それより昔、初めて軽自動車を買った時が、どれほど嬉しかった事か」
そんな話をしてました。

本当に時代は変わっていくんですね。
半世紀50年、あるいは60年経つと、人も心も変わってしまいますね。



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ロータリーエンジン

2025-02-10 03:07:25 | 自動車
ロータリーエンジン(RE)という言葉を聞いた事があるでしょうか。
自動車のエンジンのひとつの形式です。
そして、それを実際に取り入れ販売したのは、世界でも日本のマツダ1社だけでした。



マツダは1967年に「コスモ・スポーツ」にREエンジンを、
世界で初めて市販車に採用しました。
そもそも、ロータリーエンジンとは何なんでしょう?



それは、ドイツ人の発明家、フェリクス・ヴァンケル(1902~1988)が、
発明した画期的なエンジンでした。

Wankel animation


従来のレシプロエンジン(ピストンがシリンダー内を上下する)と違って、往復運動する部品が無く、
ローター(ピストンに該当する)が、回転運動をするのです。
往復運動するのと、回転運動する、そこが決定的に違っているのです。

私はこういった動画を見る度に、
天才発明家の物凄い頭脳を感じざるを得ません。
レシプロエンジンだって、物凄いと感じるのに、そういった従来の常識を覆す、
天才の頭脳には、如何に自分が無能かと思わさせられるのです。
ロータリーエンジンは最初の頃は、発明者の名を採ってヴァンケルエンジンと呼んでいました。

マツダキッズチャンネル アニメーションで分かるエンジンの仕組み


現在、私達が普通に見ているレシプロ(ピストン運動)の自動車は、
エンジン内部ではピストンが忙しく上下運動を激しくやっている訳です。



ピストンの上下動の差を、ストロークと言います。
それが一般的に8センチとすると、
普通の走行時にエンジンが3000回転していたとすると、
ピストンの運動速度は、時速160キロに達します。



それがレッドゾーン(これ以上高回転にするとエンジンが壊れる)では、
この写真では6500回転、ピストン往復速度は、時速520キロになります。
私達の身の回りに普通に走っている自動車のエンジン内では、
これほど凄い事が、普通に行われているのです。

初めは世界中の自動車メーカーは、ロータリーエンジンにみな注目し、目を剥きました。
しかしマツダ、たった1社しか、それを実用化はしませんでした。
何故?
ロータリーエンジンには凄いメリットがあるのですが、
反面、デメリットも大きく、
各社はそれに尻込みしたからです。

(長所)
小型・軽量・低騒音・低振動・高出力・部品点数が少ない。
(短所)
燃費が悪い・冷却損失が大きい・エンジンブレーキが弱い・エンジンオイルの消費量が多い・
エンジンの寿命が短い→(マツダ以外の他社はこれを嫌った)

ロータリーエンジンは、普通のレシプロエンジンと違って、
エンジンオイルの量を絶えず気を付けていなければなりません。
また、レシプロエンジンの2~3倍、点火プラグが多く発火するので、
プラグの交換もそれと同じで交換回数が多くなります。
点火プラグという部品は安くないので、高くつきます。
エンジンブレーキの効きが悪いという点も私は好きになれません。

ロータリーエンジンなど無かった時代には、
バイクには4サイクルエンジンと、2サイクルエンジンの2つの形式がありましたが、
私は構造的にエンジンブレーキの効きが悪い、2サイクルエンジンが嫌いで、
4サイクルエンジのホンダが好きだったのです。
私のホンダ好きは、そもそもそこが原点なのです。

私はマツダのロータリーエンジン車には、全く興味はありませんでした。
いくらレースに強いとかいっても、
普通に車を日常的に使うドライバーであれば、
故障知らずで、テキトー(いい加減)に使っていたい人、
毎日、レースをやってる訳でもないオーナーには敷居が高いエンジンでした。

マツダではロータリーエンジン車を復活したとかあるらしいのですが、
まるで私には無関係の事です。
自動車会社では、ロータリーエンジンをこのままでは終わらせたくない、
ロータリーエンジンの未来も視野に入れて研究は怠ってはいないみたいなんで、
今後の動きには注目していきたいと眺めています。

確かにその発明には、無視などできない素晴らしい面が多数あります。
しかし、短所も多い、駄々っ子みたいな、色気たっぷりで悩ましい女性みたいな、
男から見たら、とてもじゃないけど気が狂いそうなオナゴ。
それがね、ロータリーエンジンなのかも知れないね。




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新型路線バス

2024-04-12 19:29:40 | 自動車
数年前から、都心部だけかも知れませんが、
新型の路線バスが走っていますね。
あれは、ひょっとしたら電気式なのかな?







最初に見たのは、高田馬場だった様な気がします。
そこから歌仲間の家に行った時、これに乗った様な記憶が(曖昧)



今までは何処の会社のバスでも全部がこの型でしたから、
どうせ乗るなら新型バスに乗ってみたいけど、
あまり多くはないトコを見ると、やはり電気なのかも知れません。





都内観光にこういった2階建てバスが走っていますが、
あれの2階部分に乗ってみたいと思っています。
雨と強風の日は絶対に乗りたくないけどね。



昔、香港の夜景を見に、2階建ての路線バスの2階に乗りました。
山の頂上まで曲がりくねった山道を走るので、
ローリングをかなり強く感じました。
だけど面白かったし、いい思い出になりました。



時々、ロンドンバスからの払い下げ2階建てバスを見かけますが、
乗客を乗せるのではなく、何かの宣伝用みたいです。
妻は車の事など興味は無いみたいだし、
新型バスの事など話してみても、きっと全然わかっていないんでしょうね(笑)

もし新型バスに乗れたらラッキーだし、
その時はジロジロと眼がきっと忙しくなりそうだ。


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ダイハツは自動車という舞台から降りなさい

2023-12-21 05:22:44 | 自動車
ダイハツは、主に軽自動車を看板とするメーカーです。
大阪発動機(大発)から、社名をダイハツとした企業です。

そのダイハツが、大変な不正をしていた事が、発覚してしまいました。
それは安全基準といった、自動車の根幹に係る重大事であるだけに、
今までダイハツだからと、安心してファンであったユーザーの気持ちを台無しにしました。
その不正は1989年からと言いますから、
34年間もユーザーを裏切っていたという許されない事です。



主力車種は、タントという車らしいのですが、
それがどの車種であろうが、基本的に不正行為からくる不信感は同じです。

ハッキリ言いましょう。
「ダイハツは自動車生産から撤退すべきです」
「あなたは自動車という舞台から降りなさい」

日本には乗用車を生産する企業が8社もあります。
トヨタ・日産・本田・スバル・マツダ・三菱・スズキ・そしてダイハツ。
以前は、いすゞ・日野・も在りましたが、現在は乗用車部門からは撤退しています。

私は以前、私のブログにも書きましたが、
「三菱は自動車の生産から撤退すべきだ」を書きました。
三菱という大企業は「自分達が日本を支えている」といった社内バカの輩が多く存在し、
一般社会の人々との落差が大き過ぎる弊害に危険を感じているのです。
それが顕著になったのは、
あの大企業「東芝」の凋落です。
いつまでも、いい気になっている様な企業は、滅びていくのです。

乗用車を製造している企業が8社。
それは無駄というものです。
イタリアではフィアットという会社の車のシェアが昔は8割といった時代がありました。
現在はドイツのフォルクスワーゲンなどが入ってきて、
国内市場占有率は大幅に変わってしまいましたが、
フィアットが如何にイタリアを代表する企業であったかがわかります。

乗用車を製造する為には、多くのスタッフ、デザイナー、プレス機など。
それは何処の会社であっても同じです、
大企業、小企業でも、全く同じ事を必要とします。
それが、この日本に8コも・・要らないでしょう~。
精々3社か多くても5社あればいいでしょう~。
8社、それは全くの無駄というものです。

ダイハツ、日産、マツダ、三菱、それらは全部要らない会社だと、私は思っています。
トヨタ、ホンダ、スズキ、スバル、それだけあれば、
日本の車好きは全然、不満は感じません。

ダイハツさん、ダイハツよ、おさらばです。
貴方たちは自動車という舞台から、降りてください、要らないのです。



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16代目のクラウン

2023-10-13 06:46:34 | 自動車




16代目となる新型クラウンが発売されたのは昨年。
あれから1年くらい経ったのだろうか・・・



先代、15代目のクラウンは、2018年6月からの販売だったらしいので、
4年でフルモデルチェンジとなった訳だ。
しかし、15代目と16代目とは、それまでのモデルチェンジと違い、
大改革といった、クラウン史上最大の変更だった。

しかし、最近になってようやく16代目を見かける事は多くなった気がするが、
昨年などは、一体新型クラウンなど何処にいるのかという位、存在感がなかった。

以前の15代目だと、信号待ちなどで隣にクラウンがいると、
「あ、クラウンだな」とすぐに感じたのに、
16代目は、そういったクラウンらしい独特の存在感を感じることが無いのだ。
何処のメーカーの何の車種だという感覚を感じない。
どこにでもあるフツーの車的な感じしかしないのです。
それでもクラウンだと感じるのは窓枠の位置が高い事から、ようやく感じる程度。

トヨタというメーカーは、必ず顧客を満足させます。
どこかのメーカーみたいに、「二度とこんなの買うか!」といった、
不満を感じさせないのです。
それは本当に凄いことです。
ですから、新型クラウンに乗ったら、「何といい車だ」と思うでしょう。
しかし、問題はそのスタイルの希薄な個性。
私はこれを買う気にはなれません。
(尤も買えないけど、買えるにしても買わない)
何故なら車というのはスタイルだと思うから。







こういった心から「美し~い」といった車を見た後で、
クラウンを見せられたら、もうイヤになる。

車を買って最悪なのは、事故は別にして、故障する事。
そこにくると日本の車というのは、もうイヤになるくらい壊れない。
特に、トヨタというメーカーの車に「故障」という文字は無い、というくらい壊れない。

しかし、美し過ぎるイギリスの車など、
故障とは縁が切れないほど、故障の悩みからは解放されない(みたいだ)
でも、いくら故障しようが、じゃじゃ馬だろうが、
その美しさの虜となったら、何だって許せちゃう。
ジャガーEタイプ。アストンマーチンDV4なんかに魅せられたらね、
もう故障云々など関係ない。
路上に停めて必死に油まみれになって修理する。
でも、彼女の魅力、魔力からは絶対に逃れられない、のだ。
それこそが車好きの真骨頂。

クラウンを買ったら、絶対に「いい車だ」と感じるでしょう。
でも俺は要らないな、オーナーにはなりたくないな~。
尤も、これを読んだトヨタから「そんなに言うんだったら、プレゼントする」
「乗ってから文句言うんだったら言ってみろ」と言われたら、
その日から手の平返したように、チョーチン記事書きまくる。
トヨタよ、俺にクラウンくれや。



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