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広辞苑

2017-10-31 08:30:47 | 読書
新村出(しんむら・いづる)


皆さんの家に「広辞苑」は置いてありますか?
私の家には、勿論あります。
第5版・・価格は7300円。

しかし、実はこれは買い直した本なのです。

あれは、今から何年前の事だったか?
まだ私がパソコンを始める前の事でした。
当時住んでいたマンションの玄関前のゴミ出し場に、
「広辞苑」が捨てられていたのを見た時は、
目がテンになりました。

「広辞苑」を捨てるか~ッ!
それは信じられない思いがして、本当に驚きました。

所が、自分がパソコンを始める様になると、
段々と辞書を広げる事が少なくなり、
分からない時はパソコンがあればすぐに分かるからと、
遂に私自身が「広辞苑」を捨ててしまったのです。

あの分厚く重たい「広辞苑」はもう邪魔な気がしたのです。
しかし、何年もしない内に私は「広辞苑」を捨ててしまった事を、
後悔し始めたのでした。

パソコンは直にその言葉だけは分かります。
ですが、その前後関係とか背景とかが分からないのです。
調べたい言葉が、他の言葉とどう繋がっているとかが分からないのです。
そういった背景も知りたいのにと思っても出来ないのです。

遂に私は一度は捨てた「広辞苑」を買い直す羽目になりました。
しかし、思ったほどは「広辞苑」を開かないね~。
でも、いいんです。
これが有ると何か安心すると言うか、そんな感じがあるのです。



この本は一体どういった背景から生まれたのでしょうか?

大正末期から昭和にかけ、民族・民俗学や考古学の名著を多数、
世に送り出した、岡茂雄からそれは始まります。
辞書を作る必要を思い立った岡は、
旧知の新村出(しんむら・いづる)に依頼します。
最初は断った新村でしたが、結局それをやる事になりました。


1935年(昭和10年)
「辞苑」は完成しベストセラーになります。
「辞苑」とは、中国の著述家・葛洪(かつこう)283年~343年、
の書いた「字苑」にちなんだものです。

「辞苑」刊行後、岡茂雄はすぐに改訂版の編集を、
新村に進言します。

途中、第二次世界大戦の空襲で改訂版の原稿が消失。
1955年(昭和30年)
名前を変えてやっと「広辞苑」、初版が刊行されました。
価格は2000円。
これは公務員の初任給が9000円の時代だったので、
現在に換算すると4~5万円程度の感覚ですが、
これが飛ぶように売れたのです。

1969年・・・第2版
1983年・・・ 3
1991年・・・ 4
1998年・・・ 5
2008年・・・ 6
そして、来年2018年に第7版が刊行予定になっています。

2000年までの累計発行部数は1100万部。
中型国語辞典では売り上げ1位を誇ります。
しかし、1983年の第3版・260万部をピークとして、
減少に歯止めがかかりません。
これは一重にパソコンの普及でしょう。



新村出・1876年(明治9年)~1967年(昭和42年)90歳。
父親が山口県と山形県の県知事だった事から、
「山」の字を重ねて(出)という名前を付けました。
恥ずかしながら、私は新村(しんむら)を、
長年(にいむら)だとばかり思っていました。

辞書を作るという作業は、一日に何語作ると決めていないと絶対に出来ないそうです。
この言葉は難しいから明日にしようというのはダメなんだそうです。
そう考えると、これは実に気の遠くなる様な地道な作業で、
凡人のなせる技ではないのですね。
ご苦労様と頭が下がります。

「広辞苑」は日本が誇る辞書であり、
こういったキチンとした形での辞書がまだ無い国もあるのですから、
本当に日本の誇りだと思います。

「広辞苑」の分厚さに、「こいつは昼寝の枕に丁度いい」
なんてね、アナタ、ぶっ飛ばされますよ。

この重くて分厚い辞書をひく、ひかないに関係なく、
一家に一冊は置いて欲しいものだと願っています。





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貴方は和菓子派?洋菓子派?

2017-10-30 10:37:50 | グルメ
貴方は、和菓子が好きですか? 洋菓子が好きですか?

2013年に行われた調査では・・
和菓子派・・・51%
洋菓子派・・・47% という統計があります。







和菓子というのは、芸術的な繊細さを感じますね。
そして、みずみずしい。
それもその筈、洋菓子に比べて和菓子は水分が6割と多いのですが、
洋菓子は、水分ではなく、生クリームやバターなどを多く含むそうです。









しかし、最近の統計によると、
洋菓子派が7~8割になっていて、和菓子派は2~3割だと言ってました。
わずか4年間で、これほどまでに差が開いている事は、
チョッと素直には受け取れない気がしますが、
街中での体感では、洋菓子店がずっと多くに感じます。

私の家の最寄り駅にも、小さな洋菓子店が2店舗あります。
和菓子店は1店舗ですが、
手作り和菓子ではなく、何処にでもある、お仕着せの和菓子しかありません。



和菓子というのは、時々無性に食べたくなる時がありますが、
それは手作りの、如何にも綺麗で上品な物が食べたくなるのであって、
ただの饅頭やどら焼きなどは、別にそれほど食べたい気にはなりませんね。

和菓子&洋菓子の好き嫌い比率は、
60歳を境にまるで変わるそうです。

60歳以上では、和菓子派が70%・・洋菓子派は30%以下なんだそうです。
私は若い頃から、和菓子派です。
あの美しい姿を見ると、こんな綺麗な物、食べちゃっていいのかな?
と眺め入ってしまいます。

駅近くの小さな洋菓子店には、
まだ30代と思われる男性が、いつも作業場でケーキを作っています。
店内には女性店員も一人居て、
その他には年配の男性が、やはりケーキ作りをしているみたいです。
そんな小さな店でも商売が成り立っているのですから、
やはり洋菓子というのは、人気があるのでしょう。

そう言えば、最近はそういった手作り菓子を食べていないな~。
以前、前を走っているトラックの運転手の名前がプレートに表示してあって、
その名前が「菓子」さんでした。
珍しい名前があるものですね~。



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NHKのど自慢大会が好き

2017-10-30 00:50:54 | 音楽
NHK のど自慢のテーマ


「NHKのど自慢」が好きです。
日曜日の昼にテレビでやってますね。

私の母はこういった手拍子で始まる番組が、あまり好きでなく、
その影響で私も以前はあまり観る事は無かったのですが、
最近は大好きで、日曜日の昼に在宅している時には、
必ずと言っていいほど観ています。

何がいいかと言うと「人情味」がいいんですね。
涙あり笑いありの、まるで「寅さん」みたいな感じ。

その歴史を見てみると、
1946年(昭和21年)の終戦後すぐに始まっています。



第一回の司会者は高橋圭三でした。
その当時の番組名は「のど自慢素人演芸会」でした。
1960年からはラジオ・テレビ同時放送となりました。



1966年、それまで17年間司会を務め、
のど自慢大会の(顔)だった宮田輝アナウンサーが降板すると、
視聴率が急降下し、出演者も減り、
NHKでは廃止論まで出る状況になります。

1970年に番組名が「のど自慢素人演芸会」から、
現在の「のど自慢大会」になります。
「素人演芸会」は歌の上手い人に限られていのですが、
「のど自慢大会」になってから、
不合格者の中から熱演賞を選ぶ様になり、
「あの程度なら私も出られる」となって、出場者の幅が広がり、
これが「熱演賞」最大の功績でした。
今は「今週の特別賞」になっています。

NHKのど自慢:東京都八王子市◆合格♪91歳!高校3年生!


ここで歴代アナウンサーを紹介しましょう。



金子辰雄・・1970~1987



吉川精一・・1987~1993



宮川康夫・・1993~2005



宮本隆治・・2005~2007



徳田章・・2007~2010



松本和也・・2010~2011



小田切千・・2013年~

ただ、この継続は正確ではなく、同じ人が再登場したりしています。
私は、現在の(小田切千)アナウンサーの持つ、
人懐っこさ、人間味がとても好きです。
歴代アナウンサーの中でも出色ではないかと感じています。

テレビに出られるのは毎回20組に限定されていますが、
その前に行われる予選会には250組の方々が出場します。
その250組に出場するには、
平均倍率4~5倍という難関を突破しなければなりません。
テレビに出るというのは、物凄い狭き門なんですね。

のど自慢大会に出場して芸能人になった方は、
美空ひばり・若原一郎・坂上二郎・北島三郎・五木ひろし・
森進一・島倉千代子・牧伸二・里見浩太朗・賠償千恵子・
京塚昌子・遠藤実・大津美子・田中星児・などとても多いですね。

北島三郎は鐘2つ。
島倉千代子・作曲家の遠藤実は鐘1つだったそうです。

応募ハガキから出場者を選出する時点では、
選曲が重視されるみたいです。
そして、
歌で何かを伝えたいとか、自分の人生を歌に重ねる方、
歌を通じて人と触れ合いたいという思いを持つ方が多いそうです。

アナウンサーは1分間のインタビューの中で、
その人の人生、人柄を引き出せれば大成功なんだそうです。

テレビ番組の終了後には、
出演者が別室に集まり、感想を語り合うのだそうですが、
話が盛り上がって、このまま別れるのは名残惜しい、
「どうでしょう、皆さんとこれから同窓会をやりませんか」と、
まるで家族の様に盛り上がるのだそうです。

そういった中から愛が芽生え、結婚していった人達が、
何組も居るんだそうで、
司会者が結婚式に招待されたり、司会を頼まれたり・・
のど自慢大会って、ホントに人間味があっていいんですね~。





コメント (2)
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セキセイインコが卵を産んだ

2017-10-29 07:59:36 | 日記
おしゃべりインコのピーポ「一人二役で電話ごっこ!?」


4年前から飼っている我が家のセキセイインコが、昨日卵を産みました。

これにはビックリしました。
何故って、
私は卵というのは(交尾)があるからだとばかり思っていたからです。
我が家のインコは相手が居る訳じゃなし・・
何で産卵なんだと信じられませんでした。
しかし、これは完全に私の認識不足でした。



有精卵・無精卵という言葉は知っていました。
でもそれは単語を知っているというだけで、
その意味は知らなかったという事です。

交尾をしなくても卵を産むんだという事を初めて知りました。
こういった形での卵が(無精卵)なんですね。
人間の女性が毎月、排卵するのと同じだという事です。
私が男だから知らなくて、
女性たちはみなそんな事くらいは知っているんでしょうか?

卵の大きさは直径1センチくらいですが、
妻から知らされて見た時には殻が破れて、
中の黄身が見えていました。
妻が言うには「きっと卵をつついて破ったんだろう」という事でした。

このインコを飼う前にも同じセキセイインコを飼っていましたが、
そのインコはよく喋るインコでした。
しかし、今のインコは殆ど喋らなく、私をガッカリさせました。
飼育本によると、よく喋るのはオスで、
メスは殆ど喋らないといった事が書いてありましたが、
それはまさしくその通りでしたね。

でも、ホームセンターのペット売り場でこのインコを見た時は、
一番元気いっぱいだったので、こいつにしたのですが、
元気があり過ぎるというか、
あまりにも攻撃的で飼い主に噛みついてくるので、
以前のインコに比べて可愛げがないのです。

籠から出して部屋の中を飛んでいる時に、
天井から下がっている蛍光灯の糸に羽根をからませてしまい、
それをほどくのに時間がかかり、その間も暴れるので、
余計に羽根を痛めて少し羽根が変形してしまいました。
それもあるんでしょうが、とに角飛ぶのが下手。

飛ぶというより墜落するみたいで、
思った場所に着陸できずに激突してばかり。

最近、以前に比べ大人しくなって「オヤッ?」と思っていたのですが、
その矢先の産卵だったので、きっと何か因果関係があるのかも・・
人間の女性だって毎月の何やらの時には、
万引きが始まったりとか、色々男には分からん理由があるみたいだし。

それにしても、女性って大変なんだな~と思いますね。
全く男どもは無責任で、女性の身体の事も知らずに、

ピーコちゃん(我が家のインコの名前)ごめんね。



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歌声の始まり時の、ときめきは・・

2017-10-28 09:26:26 | 歌声喫茶
歌声喫茶遍歴を重ねる私達ですが、
今月はいつもより多い回数をこなしています。

1 (日) 新宿ともしび
4 (水) 東神奈川かなっくホール・・ゲスト・新井満さん。
6 (金) 千葉県・久留里
7 (土) 仙台バラライカ(深浦前夜祭)
8 (日) 青森県・深浦(仙台~深浦歌声旅行)
10(火) 国立・うたOH会
14(土) 町田
17(火) 国立・天笑楽とうたうべ
18(水) 新宿ともしび(昼&夜)足利・たかちゃんの誕生会
20(金) 西新宿・トミ
21(土) 船橋ゴリ(仙台・柏夫妻と一緒)
22(日) 亀戸なつかし会(仙台・柏夫妻と一緒)
24(火) 清瀬アミュー
      国立・さんたま屋
26(木) 長津田・廣瀬めぐみさんの歌声
27(金) 新宿ともしび(昼&夜)(梶野さんからのお誘い)
28(土) 三鷹の歌声
31(火) 国立・ピースソング特集

18回・・これは二人で行った回数ですが、
妻のエリカさんは、これより更に3回多い、21回です。

2 (月)昭島フォレストIN昭和館
5 (木)世田谷・上馬の歌声
12(木)新宿ともしび(昼&夜)

これは正気の沙汰じゃないと言わざるを得ません。



これは何年前の府中どんちゃかだったでしょう?
お嬢様たちがセーラー服を着て、
チョッとスカートを持ち上げてとは言ったのですが・・

しかし、歌声会場に行き、さあ始まるぞという時に感じるのは、
これだけ行ってるのに、ワクワクするのです。



廣瀬めぐみさんのお母様が娘の様子を見る為にはるばる長崎から上京。
新宿ともしびでタケちゃんと一緒に・・



東神奈川かなっくホール・星と涼風では、
ベイビーブーのユウさんが飛び入り参加。
隣で唄っていた妻は、いきなり隣から低音の美声が聞こえてきたので、
ビックリしたら、そこにユウさんが居たそうで感激していました。
唄ったのは「花のメルヘン」だったそうです。

歌声喫茶には、こういった具合に連日行っては、
唄いまくっているんですが、
それでも、あのワクワク感は一体何なんでしょうね?

「さぁ~始まるぞ」という瞬間の気持ちは、
毎日行っていても全く同じで感じるのです。

会場に行くと、毎回見知った顔。
「昨日会ったばかりじゃんか」という顔もあれば、
「久しぶりに会うよね」という顔もある。
また、まるで知らない顔もあるし、
何処かで見た顔だとは思っても、それが何処であるかまでは分からない顔。

そんな様々な顔に囲まれ、
いざ、司会者が「さァ~皆さんお待ちどう様」と言って、
にこやかに開始の掛け声を発する時のトキメキ。

歌声仲間の誰かさんから、
「今度一緒に行きませんか?」とお誘いを受け、
そこに向かう時って、あれは一種独特の良さ、感激性がありますね。

以前、私が言いだしっぺで船橋ゴリに10人で行った時は、
船橋駅でみんなの到着を待つ間のワクワクは凄く良かった~。
そういったのがあるのも、これ歌声喫茶あればこそ。

昨日も、梶野さんからのお誘いで、新宿ともしびへ。
やっぱり、人生お誘いがある内が華。
だから梶野さんには中生いっぱいサービス。
お誘いの無い人生ってそりゃつまらないよね。

さぁ今日は、ともしび合唱団主催の三鷹の歌声に、突撃~~ッ!









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