芸能人の(ヒロシ)という方のキャンプが凄く話題になっています。
実は、私はヒロシという芸能人を全く知りませんでした。
また、現在もそうですが、
彼の芸能人としての活動映像を見た事が一度もありません。
彼を知ったのは、キャンプ動画を観てからです。
何でも(ソロキャンプ)をこよなく愛する方だそうですね。
芸能人という、普段は他人から見られない事には仕事にならない、
見られてナンボという世界だからこそ、
仕事を離れた時くらい、孤独で居たいと思うのかも知れません。
孤独で居たい、他人から見られたくない。
それが高じて、自分用の土地(山)を購入してしまい、
そこで思う存分のソロキャンプをされているとか。
そういった点が、普通のキャンパーから羨ましがられ、
ユーチューブ動画も、彼の著書も大好評となっているのですね。
でも私は彼のキャンプを羨ましいとは全然思わないのです。
そもそもソロキャンプというのはあまり好きではないからです。
キャンプを最初に始めた30代の時から、
キャンプというのは誰かさんらと複数で行くものであり、
ソロ(単独)でのキャンプなど考えた事もなかったし、
そういったキャンプをやりたいなどと思った事もありませんでした。
結婚して妻子と共に3人で行ったキャンプほど楽しい世界はありませんでした。
自然の中で遊ぶ娘の姿を眺めてるのは本当に素晴らしかった。
料理がまるで不得意な私でしたが、
それでも何とか頑張って何回もキャンプに行き、大いに楽しんでいました。
ですから、離婚した時は、
「これで、あの楽しかったキャンプに二度と行かれなくなった」
そう感じた時のショックで、ひどく落ち込んでしまいました。
あまりの淋しさに独りっきりでのキャンプに2、3回行ったのです。
しかし、それは淋しさを余計に強く感じるばかりでした。
去年まで、そこに居た妻と娘の姿は何処にもなく、
思えば思うほど、自分一人だけでのキャンプを思い知らされ、
その虚しさ、切なさをヒシヒシと感じて落ち込むばかりでした。
思えばバカな事をしたもんです。
現在の妻と知り合って最初に行ったキャンプ場は、
静岡県富士宮市の田貫湖キャンプ場でした。
2010年5月のゴールデンウィークの事でした。
しかし、田貫湖に着いた私は目の前の光景に、
腰を抜かすほどビックリしたのです。
いくら予約の要らないフーリーサイトのキャンプ場とはいえ、
まるで芋の子を洗う様な大混雑。
それはキャンプなどと言える代物ではない(難民キャンプ)でした。
私は以前、ここでたった独りっきりでキャンプをした事があるのです。
田貫湖は景色が雄大でロケーションとしては第一級なのです。
しかし、いくら何でもこれじゃキャンプとは言えない。
田貫湖を見限って行ったのは、
そこからそれほど遠くない表富士キャンプ場でした。
ローケーションとしては田貫湖よりかなり劣ります。
しかし、妻は(その時はまだ妻にはなっていませんでしたが)
彼女は「世の中にこんな楽しい事があったのね」と言ってくれました。
それから10年。
私達は50回以上のキャンプライフを楽しく過ごしてきました。
私のキャンプはいつも必ず誰かと行くキャンプであり、
独りっきりのキャンプは私には合わないのです。
私が好きになったブログに、
「すまいるキャンプ」というのがあります。
40代のその男性は、殆どがソロキャンプ。
スクーターでかなり広範囲のキャンプ場に行っていて、
とても参考になっていましたが、
最近は趣味がランニングに移行してしまったみたいで残念です。
その方は奥様も娘さんも居る普通の家庭です。
たまに家族と一緒のキャンプもしますが、基本はソロキャンプ。
しかし、家に帰れば家庭がある上でのソロキャンプと、
独身で家庭が無いソロキャンプとでは意味が違います。
私は本来が淋しがり屋なので、大勢が好きなのです。
独りっきりは耐えられないのです。
妻とキャンプに行く基本は最低でも2泊3日。
ですから最初の日は大体、金曜日に行く事が多いのですが、
その日のキャンプ場は私達だけの貸し切り状態。
翌日になると大勢の家族つれキャンパーがやって来るというスタイルです。
私達だけの貸し切り状態というのは何度となく経験していますが、
やはり多少は他のキャンパー達の姿がウロチョロしてるのを、
眺めながらのキャンプが好きですね。
家庭という、心の拠り所を持つ人と、
家庭を持たない、心の拠り所を持たない人と、
同じソロキャンプであっても、意味は違っている風に私には思えます。
でも家庭など持たなくても淋しいとも思わないという方も居ますから、
それは個人の自由ですが。
そういった心から独りで居られる精神力を持つ人は凄いですね。
私みたいなタイプには考えられない凄さがありますね。
でも、私は私。
誰かさんと一緒のキャンプをやっていればいいのですね。