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河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

思い出深かった、あの日の京都

2023-11-27 20:13:10 | 旅行
先日、テレビで最近の京都観光事情の事をやっていました。
それを観た私は、いくら京都観光をしたくても、
こんな大混雑の京都には行けないなと思いました。

私が初めて京都に行ったのは、中学の修学旅行でした。
当時の国鉄車両4人掛けのボックス席に5人くらいが詰め込まれて行きました。
清水寺、南禅寺、金閣寺、二条城といったお決まりのパターンです。
中学3年ともなると、色気づいた頃ですから、
古色蒼然たる神社仏閣などより、可愛いあの子の存在の方が気になって気になって。

その後は京都観光など行った事は無かったのですが、
20代になると仕事がらみで、ついでに京都観光を何度かしました。
しかし、あまりにも古い話しで、殆ど覚えていないのです。

それが2019年11月に、日本の歌声祭典が京都で行われたのを幸い、
この時とばかり、長く憧れていた大原・寂光院へ行ったのでした。



早朝まだ6時前に、朝焼けの最寄り駅を出発。



京都の宿で、観光ガイドブックに胸を膨らませました。





寂光院の門前はまるで、世をはかなむ若い建礼門院の女ごころを表すかの如く、
浮かれた観光客とは隔絶し、ひっそりとしたたたずまいでした。







ずっと憧れていた平家物語、悲劇のヒロイン建礼門院ゆかりの寂光院。
平家滅亡から834年の悲しい歳月。



壇ノ浦で我が子、安徳天皇と共に海に身を投げた彼女は、幸か不幸かすくい上げられ、
平家一門全滅の中で、たった一人生き残ってしまいました。
数年前には蝶よ花よと天国を謳歌していた若い彼女が見るのは、この世の地獄。
わずか数年という短い時間に、天国から地獄へと突き落とされた憐れな自分。
ごく数人の付き人と共に京都郊外の寂光院へ向かう道から、
振り返り見れば、遥かに霞む華やかなりし京の都は遠ざかるばかりの切なさ。
その時の彼女の心を思うと、それはあまりにも、あまりにも悲しいものでした。

寂光院から歩いて行ける所に、あの三千院があります。
ついでにそこへも行ってみました。







寂光院に比べ観光客は格段と増えましたが、
先日のテレビからすると、まだそれほど多くはありませんでした。

しかし、コロナが解禁されてコロナ前同様に観光客や外国人が増えてしまった京都。
もう京都という、本来静かであるべき場所であって欲しい地は、
もはやどうにもならない様相になってしまいました。

そういった意味から言えば、私が憧れていた大原・寂光院。
もうそれ以上、喧騒の京都に行く必要はないと思うのです。
たった1か所を見る事によって、京都の良さに触れたという思いが残っているのです。



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大井川鉄道の旅

2022-05-11 19:40:30 | 旅行


先日放送されたBSテレビ東京「ローカル路線よくばり絶景旅」
私達は2017年8月にキャンプで訪れた場所でもあり、懐かしく観ました。
出演は村井美樹で、太川陽介とのバス・鉄道対決旅では「鬼軍曹」と呼ばれている、
おっかない、いえ、とっても素敵な女性で、現在は1児の母だそうです。
彼女が、途中まで市川紗椰&勝村政信と旅をしました。



私達が行ったのは、くのわき親水公園キャンプ場で、
ネットを通じて知った方がアップしていたのを見て行きたくなったのです。
天気にはあまり恵まれなかったのですが、とっても心に残るキャンプでした。

大井川鉄道というのは東海道線の金谷駅から、千頭駅までの39,5キロ。
また千頭駅から先は井川線と呼ばれる25,5キロ。総延長65キロの鉄道です。
村井美樹はいわゆる「鉄女・てつじょ」であり、
井川のひとつ手前の駅までは行った事があるのですが、井川まで行くのは初めてだったそうです。
井川線には日本で唯一の、アプト式鉄道区間があります。





日本一の急勾配を登る為に、アプト式と言われる、
レールとレールの真ん中にギアが刻まれており、
電車に搭載されている歯車をギアに嚙み合わせて滑らない様にしているのです。
その特別な電車を後部に繋ぐ儀式が、乗客たちに人気となっています。
確か昔は碓氷峠にもあったと思うのですが、現在はここにしか残っていません。







しかし、村井美樹は自他とも鉄女と認めるだけに詳しいし、
心底、大井川鉄道を楽しんでいる心意気が伝わってきて、こっちも楽しくなりました。





機関車トーマス号なども走っていて多くの観光客に大人気です。
実は私は、まだ一度も乗った事の無い蒸気機関車に乗ってみたいという願望があったのですが、
乗ったにしてもキャンプ場まで帰らなけらばならず、
それを計算に入れると・・残念ながらその夢は叶いませんでした。
本当に無念で後ろ髪引かれる思いです。



千頭駅からはバスで寸又峡温泉に行かれますが、
今回の日程ではそこまでは行く事は出来ませんでした。
妻は過去に行った事があり、そこには「夢の吊り橋」というのがあるだとか。
エメラルドグリーンの川(湖面?)は村井美樹は行きましたが、
テレビで観てもそれは本当に素晴らしかった。



終点から少し歩くと井川ダムがあります。
電源開発の為とは言え、このダムを造る為に延々65キロの鉄道を造ってしまう。
本当に人間って物凄い事を成し遂げてしまうものですね。



キャンプ場から歩いて30分くらいか、そこには塩郷駅があります。
ただしそこに行く為には220メートルという大井川で一番長い吊り橋を渡らないと行かれません。





これがその塩郷の吊り橋。
この地区に伝わる地名の基になった恋の伝説から、
平成14年(2002年)に町制40周年を記念して、
愛称を「恋金橋・こいがねばし」に決めたそうです。



この吊り橋で有名になったラブシーンがあります。
映画「炎の舞」で三浦友和と山口百恵の熱いキスシーンです。

村井美樹はこの橋を半分くらいまで渡ったのですが、
この映画・・山口百恵たちのラブシーンの事はまるで触れませんでした。
「アレッ?」
考えてみれば、映画は1978年封切り。
村井美樹はその翌年の1979年生まれで全然知らないんですね。

あ~あ、私達はそれだけ年取ったって事なんですね。
でも、とても懐かしく、楽しめた番組でした。
また村井美樹の路線旅が早く観たいもんです。


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お遍路さん

2022-01-29 07:39:58 | 旅行


お遍路さんとは、
四国八十八か所巡りをする人のことを言います。

それをする為には、正装としてこういったスタイルを思い浮かべますね。
でも、絶対にそうでなければならないという事はなく、
あくまでも基本形を保っていれば、自由な歩きやすいスタイルでもいいそうです。

歌声喫茶の人で、
ある女性がこれをやってるらしいと聞いた事があり、
また、ある男性は数回に分けて実行しているという話を聞きました。





四国八十八か所巡りは、空海(弘法大師)774年~835年(61歳)が始めたそうです。
空海は香川県善通寺市生まれの人でした、
空海は徳島を起点として、時計回りに四国一周をし、香川県で完結しました。
その全行程は測り方にもよりますが、
一周1100~1400キロと言われています。
東京から九州に行く距離と思えばいいのです。



お遍路人口は、年間数十万人と言われますが、
こうして統計を見てみると、みなさんチョッと不純じゃない?
やっぱり徒歩でやるべきだと、私は思います。
でもたった3パーセント(それでも2500~5000人)の人達は歩きでやってるんですね。
私は心が純粋な人なんで、やるとしたら徒歩しか頭にはありません。
(ホントです、私は嘘がきらいです)



必需品として、納経帳。



納札。



経本。



数珠。



輪袈裟。

こういった必需品や、グッズを専門に売っている店が、宝塚市にあります。
装備一式全部を揃えると10万円とかになるみたいですが、
例えば、靴は長距離歩行に適したウォーキングシューズの方がいいみたいです。

1000キロ以上を歩くのですから、全部廻ると50日とか60日とかかかるみたいで、
費用も旅館などを多用すると50万円かかったり、
テント泊でやると、もっと安くなりますが、けっこう大変みたいです。
一度の旅で全部廻るのをーーー通し打ち
何回かに分けて廻るーーーーー区切り打ち
逆に廻るーーーーーーーーーー逆打ち
順序にこだわらないーーーーー乱れ打ち

全てを廻り終える事を、結願、または満願と言い、
いわゆる満願成就となる訳ですね。



菅傘は、これにビニールで覆いをすると、
雨天にも対処できる、とても実用性の高い物だといいます。
「二人」と書いてあるのは、独りで行っても二人なので、
それは弘法大師様といつも二人という意味だそうです。

今はまだ行くムードにはない私ですが、
いつかそういった気持ちになった時は、是非歩きでの(通し打ち)でやりたい。
でも、淋しがり屋の私はやっぱり独りだと淋しくなりそうで、
そうなった時には、淋しがっている女性を見つけて一緒に歩こうと思います。
そしてあげないと可哀想でしょ。

いえ、ね、最初からそんな不純な気持ちなどサラサラありませんけどね。ホント。
私は嘘をついた事など一度もありませんから。




コメント (2)
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諏訪湖の御神渡り、出現か?

2022-01-23 19:40:50 | 旅行




諏訪湖の御神渡り(おみわたり)が4年ぶりに出現か?
というのが話題になっています。
地球温暖化の影響で近年はなかなか出現しなくなっていて、
関係者をヤキモキさせているのだそうですね。

私はずっと以前から、諏訪湖が全面凍結した時に、
「御神渡り」という氷同志のぶつかり合いによって盛り上がる現象がある事は知っていました。
4年前の2018年2月18日に、
妻の提案で、今行けば「御神渡り」が見られるという事で、
信州・諏訪湖へ旅行に行って来ました。





諏訪湖周辺に車で行くと、諏訪湖の畔に天守閣が見え、
それが高島城である事も知っていましたが、
そこに行ったのは初めてでした。
高島城は戦国武将の日根野高吉、38000石(1539~1600)が、
7年の歳月をかけて造った城です。
その日は、城の堀も凍り付いていました。











行ってみた諏訪湖は思い通りに氷結していて、御神渡りにも会えました。



ホテルの風呂からも諏訪湖が展望でき、
ゆったりと浸かりながらの風景を味わえました。





寒い日でしたが、湖畔には多くの観光客が訪れ、
皆さん、思い思いに御神渡りを楽しんでいました。



諏訪湖周辺は精密機器の工場が多く、オルゴールの産地としても有名です。
オルゴール記念館もありました。



これは、本物のアコーディンを組み合わせた珍しいオルゴールです。



翌日の朝は、氷点下の外気温で、
車のフロントガラスは、見事な模様がありました。



諏訪湖はそれほど遠い場所ではありませんが、
信州の空気に触れる事ができる、いいトコですね。
さて、4年ぶりの出現となるのでしょうか?
行ってみるのも悪くないと思いますよ。






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伊豆半島の黒船・伊豆急開通

2021-12-20 07:33:56 | 旅行
昭和の電車 「伊豆急行」開通!大騒ぎぶりが微笑ましい❤電車の乗り方実習も!伊豆半島近代化の瞬間。


伊豆半島は、以前は伊東までしか鉄道がありませんでした。
それは関東に在る三浦半島、房総半島に比べると、まるで少なかったのです。



三浦半島は半島の突端近くまで鉄道が在ります。



房総半島にも、三浦半島と同じくらいに鉄道が通っています。
房総半島は鉄道で半島を一周できるのですね。



それに比べ、伊豆半島には伊東までと、
修善寺までとの2本だけ、半島の付け根くらいまでしか鉄道が無かったのです。

伊豆半島に鉄道を、というのは住民の悲願でした。
それまでは昭和13年に伊東まで国鉄(JR)伊東線が開通。
しかし、あくまでも伊東までであり、
住民の悲願である下田までの開通は中々実現しません。



これに立ち向かったのが、伊豆をこよなく愛した、
五島慶太率いる東急電鉄でした。

昭和31年、東急は伊東~下田間の鉄道敷設免許を申請します。
これは地元住民にとっては、まさに青天の霹靂でした。
明治以来の悲願達成の光になったのです。

昭和34年、免許申請から3年。
待望の鉄道敷設免許が交付されました。
そしてそれから2年後の、
昭和36年12月10日、伊東~下田間が開通したのです。
それは地元住民にはペリー提督の黒船来航以来の大事件でした。
まさに黒船騒ぎでした。





房総半島や三浦半島に比べ、「眠れる獅子」状態だった伊豆半島。
遂に悲願の鉄道が下田までやって来たのでした。



しかし、開通を待たずに五島慶太氏は亡くなられてしまいました。
下田の寝姿山、山頂にはその碑が建っています。

私達、歌声バカ仲間達は、
横浜の歌声「星と涼風」主催の石原さんの故郷である下田で、
過去に2回(?)歌声喫茶の祭りの開催で下田へ行きました。







下田駅前のこのレストランで食事をしましたね。
ペンション「百万本のバラ」で宿泊して歌声喫茶もやりましたね。
本当に楽しかった。
コロナさえ無かったら、もう一度歌声を開催する直前までいったのに(涙)

それと話は違うのですが。
前田さん主催の「歌声バス旅行」で三浦半島に行った時に、
北久里浜駅の前をバスが通ったのです。
その駅はあちこちの歌声喫茶によく出没するS氏の住んでいる場所なんです。
彼は駅から更にバスで数十分行くそうです。
「へ~、こんな遠くから彼は来るんだ」とビックリしました。







コロナが終息したら、伊豆急の素敵な電車に乗って、
「百万本のバラ」で歌声喫茶をやりたいものですね。





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