goo blog サービス終了のお知らせ 

河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

やっぱり・・木陰の散歩道

2025-03-26 07:15:34 | 音楽
E.Goldman "On the Mall" 「木陰の散歩道」 陸上自衛隊音楽隊 20090531


高校に入学すると、新入生達はあちこちのクラブ活動からの勧誘を受けます。
私の高校はバレーボールが活発だったので、少し背が高かった私もバレー部からの勧誘を受けました。
しかし、入学前から私はブラスバンドに入部すると決めていました。
中学時代の初恋の彼女がブラスバンドでクラリネットを吹く姿に憧れていたからです。
まぁ男が何をやりたいかなんて、大体不純な動機が多いのです。
女の子にモテたいから〇〇部に入るなんて、みんな言う事はほぼ同じ(笑)
でも、そういった不純異性交遊・・
あ、間違った、不純な動機であってもそれが段々好きになって頑張っていると、
挙句の果ては、オリンピック選手になったり・・人間ってそんなもんなんですね。



ブラスバンド部の部室を訪れた紅顔の美少年(俺だよ)に、
そこでたむろしてた先輩らは、驚いて私を迎い入れました。
しかし、私が憧れていた楽器、トロンボーンには空きが無かった。
仕方なくあてがわれた楽器は、それまで知らなかったユーフォニウム。
「エ、これかよ。これを俺がやるのかよ」
もう、家に帰りたくなった。
それでも命じられるままに始めたユーフォニウム。
高音でも低音でもない(中音)みたいな楽器。
しかし、そのまろやかな音色に魅せられ、ハマってしまいました。
もう、明けても暮れてもユーフォニウム。
学校が近かった私は、日曜日も独りで学校に行き練習に明け暮れていました。
とに角、上手くなりたかった。
楽器では誰にも負けたくなかった。必死でした。
死に物狂いでした・・バカ、それはいくら何でも言い過ぎだよ。
でも、何の趣味でも同じ、「上手くなりたい」そう思い続なければ絶対に上達はしません。

そんな頃、近くの高校と合同練習をしたのですが、
彼等が演奏した曲が「木陰の散歩道」
一発でその曲を大好きになったのですが、我が校ではその曲はやってなかった。
なんせバンドを指導する教師すら居ない、生徒たちの自主練習の我がブラバン。
でも、「木陰の散歩道」をチューバで演奏する、その高校の上級生には、凄く憧れました。

2年生になった時、クラブで新しい楽器を購入しました。
中バス・・そんな楽器の名前は聞いた事がありません。
要するにユーフォニウムと、1オクターブ低いチューバの中間楽器。
私は「赤川、お前がやれ」と命じられました。
3年生になると、また新しい楽器を購入しました。



それがスーザホン(形は違うけどチューバ)でした。
「赤川、お前がやれ」と命じられました。
ユーフォニウムに比べて1オクターブ低い、その楽器にもハマってしまいました。
低音の魅力というか、それは(魔力)でした。
しかし、「木陰の散歩道」を初めて聞いた時に、私がやっていたのはユーフォニウム。
出来ればユーフォニウムでそれを演奏したかった。
そんな事でユーチューブ検索をしたら、色々出てきました。


浜松海の星高校 吹奏楽部 「木陰の散歩道」


そんな中で最も心を奪われたのが、浜松海の星高校(現在は聖星高校)でした。
あまりの素晴らしさ、衝撃に心を奪われ、
それを指導している土屋先生に強烈な憧れを抱きました。
その事をブログに書いたら、数年後にたまたまそれを見た土屋先生からコメントを頂き、
それが縁で、浜松まで演奏会に行ったり、フェイスブックで友人になったりしました。
私は今でも、そんな高校の吹奏楽部の指導者になりたかったという思いがあるのです。

高校の吹奏楽部で、京都だったかに超有名な学校があります。



その高校は、そのパフォーンマンスで海外では圧倒的な人気です。
でも、私はあまりそのブラスバンド部の方針は好きになれません。
高校生は高校生らしく、制服を着て、演奏だけで魅せて欲しいと思うのです。
(ホントはスケベ男子にくせに)
外国人には高校生が、ある種悩ましい姿を売りにしてるみたいなのは受けるかも知れません、
しかし、それに私は違和感があって、好きにはなれないのです。
そういった観点からいっても、私は浜松聖星高校が大好き。

行進曲「木陰の散歩道」/On the Mall March(Edwin Franko Goldman)/酒田吹奏楽団


俺は、心底吹奏楽が好きなんだなという思いは強くありました。
それで、離婚して人生が何もかも空しく感じた時に、
やっぱり俺は吹奏楽をやろうと思い、横浜のある民間吹奏楽団に電話をしたのです。
しかし返答はつれなかった。
「現在、我が楽団には空きがなく募集はお断りしているのです、申し訳ありません」
ガッカリ、ガックリしました。
そこでそのバンドに入っていたら、現在の歌声喫茶にハマった私は居ません。
現在の妻、エリカさんとの結婚もありません。
そういった意味では、空きが無かったという、たったそれだけの事で、
一人のバツイチ男の人生は、大きく舵を切ったのです。
そして、皆さん知る人ぞ知る、楽し気に唄う(河童)が登場してしまった(笑)

本当に人生なんて、何がきっかけだか誰にも分からないのですね。
「木陰の散歩道」も、そういった意味ではキッカケだったのかな・・・



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人の声とは思えぬ低音

2025-02-27 04:30:56 | 音楽
Liviu Burz - "Do Not Reject Me in My Old Age" (Chesnokov) Men's Quartet of Vienna Opera Choir


このロシア人男性のバスは凄い。
この方が合唱ではなく普段着で独りで唄っている動画もあるのですが、
この動画が上手く出せません。

Liviu Burz-Olsis & Osiris

これを入力すると再生時間、1分09秒の短い動画が観られます。

「アラスカ魂、North To Alaska」ジョニー・ホートン Johnny Horton


昔は、映画「アラスカ魂」の低音が凄いと思っていたし、

君といつまでも/佐々木襄@やすらぎコンサートin横浜201112


日本人では、元ロイヤルナイツの佐々木襄さんが、
最も低い声を出す歌手だと思っていましたが、
やはりロシア人には、日本人の出せない音域の歌手がいるのですね。
これにはビックリしました。

日本にも男性コーラスグループの方々がいますが、
こんな地を轟かすような低音を聞かされると、
何か人種的なものを感じてしまいます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メル・テーラー

2025-02-10 03:30:18 | 音楽
The Ventures - Wipeout live in Japan 1966


メル・テーラー(1933~1996)ベンチャーズのドラマーでした。

私がベンチャーズを好きになり、そこでメル・テーラーを意識したのでした。
「凄いな、ドラマーって凄いな」
私はその後、多少は楽器(ユーフォニウム・チューバ)を演奏できる様になりましたが、
ドラムだけは「これは俺には無理だ、出来ない」と感じたのです。
だから、歌声喫茶ともしびでも、
あのドラマーのケニアさんを特別な目で見てしまうのです。
ケニアさんは、ドラムという大きな音の出る楽器を、
歌声喫茶の音量に合わせて演奏できるという繊細さを持っています。

これが無い(無神経な)ドラマーは、自分の叩いている楽器の音量。
それが分かっていないで、ただただウルさいだけの雑音、騒音になってしまうのです。
こういったドラマーは何度か経験し、
こんな奴には音楽をやる資格が無いと、あきらめざるを得ませんでした。
それはかなり淋しい思いなんです。
もっと音楽を理解しろよ、解ってくれよ、なんですね。

でもメル、テーラー。
やっぱり一流って、一流だよ、やっぱり一流。

The Ventures-Caravan


ドラムって、楽器の中では唯一、音階が無い(ティンパーにはある)
だから音階を演奏したい私には出来ない楽器だけど、
だからと言って音楽そのものを放棄した訳ではない。
それが無いと、音楽としての幅が圧倒的に薄く淋しくなってしまう重要な楽器なのだ。

そういった観点、思いでドラムという音階の無い楽器に、
人生を賭けている音楽家を、ある意味(凄い)と思い、私は尊敬してしまうです。



後になって気がついたのですが、
あの、オードリー・ヘプバーンの元夫、
名優メル・ファーラーと一字違いでしたね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽家として食べていく

2025-01-05 14:40:30 | 音楽
歌声喫茶にハマってから、色々な知らない事を勉強させて貰いました。
そのひとつにプロとアマの境界線みたいな事もあります。
テレビなどで普通に歌番組など観ている時に、
そこで唄っているのは、プロの世界の歌手たちの歌を聴いている訳です。
テレビに出て来るのは皆さん、プロの歌手だけです。
しかし、どこからがプロであり、どこからがアマチュアか、なんて考えた事はありませんでした。

調べてみたら、プロになるには、
メジャーデビューか、インディーズかの線引きがあります。
メジャーデビューした歌手が、我々一般人が目にする歌手ですが、
中にはメジャーデビューにさほどこだわりは無く、インディーズのままで、
歌手活動を続ける人もいっぱい居るみたいです。

日本ではメジャーというのは、日本レコード協会に所属している、
大手レコード会社をいい、それ以外の小さい組織がインディーズらしいのです。
更にレーベルという言葉も出てくるのですが、
話がややこしくなるので、これには触れません。

これは、あくまで歌手という分野の話ですが、
これが楽器となっても、メジャー、インディーズは同じ話みたいな気がします。
何しろ素人なので、話が専門的になってくると手が出ません。

さて、歌声喫茶という単に唄っているだけの趣味サークルであっても、
時々は、歌であったり楽器であったりの演奏家たちとの触れ合いがあります。
そこでギャラーを受け取っている人はプロと言えるのでしょう。
しかし、ノーギャラでいいから唄わせて、演奏させてとなると、やはりアマでしょう。
いくら歌が好き、演奏が好きと言っても、そこらの線引きは曖昧な気がします。

友人の知り合いにプロの歌手が居ます・・が、
その彼はCDも出しているのですが、そんな歌聞いた人は殆どいません。
本人が「私はプロ歌手なんですよ」とCDを見せられると、
「彼はプロ歌手なんだ~」と思うだけで、それっきりでお終いです。

メジャーデビューしたと言っても、
ヒット曲に恵まれず、消え去っていく歌手は、掃いて捨てるほどいます。
本当に音楽の道は険しいのですね。

音楽が大好き、出来る事ならプロになりたいと思っている人も物凄い数です。
毎年毎年、音大、音楽専門学校を卒業する人の数は、
知りませんが、数千人規模なのではないでしょうか?
押し出しトコロテンです。
新人が入ってくれば、押し出される演奏家もいっぱいいます。

日本で最高のオーケストラはNHK交響楽団(N響)らしいのですが、
そこに入りたかったら・・考えると気が滅入ってきます。
しかし、何としても、例えばバイオリンで喰っていきたい、
となったら流行歌手の演歌伴奏の楽団に入るしかないのかな~?
バイオリンは〇〇バンド、バイオリン部門の一員として活動できますが、
ピアノは独立した楽器なので、そこらが悩ましいと思います。

たまたま、行った先でささやかなミニコンサートがあったりします。
過去にはそういった事が何度もありました。
演奏している本人は、己の音楽魂を何とか聞いている人に解ってほしいと頑張っています。
そういう姿勢はそれを聴く人にも伝わってくるので、
こっちも、身を清め全身でその情熱を受けとめようと耳に神経を集中させます。
小さな場であればあるほど聴く側も疲れます。
そういった瞬間の音楽との出会い・・それはそれで感動したりするのです。

発表の場が大きければ大きいなりに、
小さければ小さいなりに、繊細に音を楽しむ。
ある意味それは「演奏者と客との勝負」なのかな~。
別にメジャーじゃなくても、(いい音)で感動する時はあります。

音楽という(いい音)の世界はあまりにも広い。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢の音楽殿堂ビル

2024-12-22 10:15:27 | 音楽
夢でしかありませんが「音楽」を演奏する、聴く為のビルを建設したい。

勿論、歌声喫茶にはまったからでの発想ですが、
「歌声喫茶ともしび」のスケールを広くした店。
「シャンソンを聴かせる店」・・吉祥寺にあった、
閉店になった銀座「音楽ビアプラザ、ライオン」の復活。
ヨーデルをメインに唄い聴かせる「ツミビアホフ」
「吹奏楽」をメインにする演奏、拝聴する店。







ともしび、家路、ふるさと、ピープルズ、バラライカといった歌声喫茶。
そういった店のスケールを格段と大型化した、本格的な歌声喫茶を造りたい。
店の広さも70坪(約15×15)くらいあるのが理想。
営業時間は14時~20時くらいまで。年中無休。





かつて、吉祥寺にあった素晴らしいシャンソニエ、「ベル・エポック」
あの優しく、まるで絹の肌触りといった繊細なシャンソンの店。
大人の店の匂いに溢れた店、そんな店を復活させたい。









銀座の一等地に、分かる大人だけが飲み、唄い、いい音を聴く店。
音楽ビアプラザ・ライオン。
音楽大学・音楽専門学校の道を歩んできたプロの音色。
華やかで麗しく、例えいっときであっても、自分は今(華)の世界に居る。
そんな夢の世界でもあった店。
再びそんな世界に身を置きたい。







そして「ヨーデル」を専門とするドイツレストラン。
日本人には殆ど歌手が居ないので、毎回ヨーロッパから歌手を呼びたい。
北川桜さん、石井健郎さん、凄く楽しく華やかな店にしたい。





最後に、これは私の個人的趣味ですが、
「吹奏楽」をメインとした、演奏する為と、それを聴きたい人との店が欲しい。

単純に考えても5階建て。
音の広がりを考えると、その1,5倍の高さが必要かもしれない。
そうなると約8階建て。
機材を運び込む車の駐車場や、練習室なども入れると、
10階建てになるかも知れない。

毎日どこかの店に行っても5日間必要。
こんなビルがあったら「今日はどうしようかな?」なんて考える必要は要りません。
行った時の気分でいいのです。
日本国はこういった「音楽文化」を大切にしよう、
「音楽」は人生にとって無くてはならない文化なのだ。
そういった事は、平和であるからこそ可能なのだ。
それを毅然として提唱しようなんて議員さんはいないのかね~。

日本人の頭の中は「金ばかりじゃないよ」
「音楽という生死とは無関係の文化」を大切にする人間が沢山いるんだよ、
そういう国なんだよと世界に発信できたら、どんなに素晴らしいのでしょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする