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仙台バラライカ閉店の日

2015-09-27 07:16:44 | 歌声喫茶
10.6.5.仙台にバラライカあり


「東北・杜の都・仙台にバラライカあり。歌声喫茶の最高峰は仙台バラライカ」

私は常々そう言ってバラライカを讃えてきました。

最初にバラライカを体験したのは、
深浦歌声バス旅行に参加した時(2009年10月)でした。
一発でバラライカに魅せられてしまいました。
バラライカこそ「歌声喫茶」であり、歌声喫茶の最高峰でした。

この映像は翌2010年6月の映像で、
バラライカには2回目の参加で、歌声仲間を誘って4人で行った時です。

その年は10月に3回目のバラライカ。
11年・・3回。 12年・・4回。 13年・・3回。 14年・・2回。
並行して春の三神峯公園のお花見にも2回参加させて頂きました。

行くたびに顔馴染みが出来ていきました。
店長の南部さん。奥様のよし子さん。息子さんの大地君。
応援団の信太さん。仙台ロシア合唱団の団長スケ(三橋)さん。
池田さん。門倉さん。金さん。アベちゃん。神居さん。佐藤さん。
流れのギター弾きこと、柏潤さんと奥様の京子ちゃん。
その他、名前と顔が一致しない沢山のバラライカファンの方々。

行く度にそういった方々と会えるのが嬉しくて嬉しくて・・・
あの南部さんの天才的アコーディオンに乗って唄えるのが、
楽しくて楽しくて、これぞ最高の歌声喫茶時間を過ごしました。
それは、この歳になってこんなにも素晴らしい瞬間、
素晴らしい仲間たちに巡り合えた事が、まるで信じられない気持ちでした。

南部さんのアコーディオンとは一体どういうものなのでしょうか?
他にもアコーディオン奏者は沢山います。
その中には凄いレベルな方もいます。
そういった人と違う点は、
南部さんのアコーディオンは(鳥肌が立つ)という点です。
それは楽譜を正確に弾くというのとは違う次元なんですね。
その素晴らしさは他を圧倒するのです。
それが、まさに鳥肌が立つという事なんですね。

バラライカの夜は、それはそれは素晴らしい夜です。
仙台在住の方には、それがどれほど素晴らしい事かと、
あまり感じていない方も中には居るみたいです。
だって、ご近所にそれが有るのですから。
でも、私達・東京勢はその店がどれほど高い交通費をかけて来る価値があるか、
それがよ~く分かっているのです。
だから目いっぱい(その夜)を楽しむのです。

柱時計の針が進む度に、あと何時間、あと何分と、
終わりの瞬間が来る事が恨めしくなります。
私はそんなバラライカを15回経験しました。


そして、とうとうあの日がやって来てしまったのです。
2014年3月2日。
それは仙台バラライカ閉店(3月3日)の前夜祭でした。

明日はいよいよ閉店ですが、
バラライカらしい夜の歌声は、その日が最終日でした。
あの日くらい、時計の針が恨めしいと思った事は、経験がありませんでした。
一刻一刻と、その時間は迫っていました。

皆はいつもと変わらずに唄っていますが、
一曲が終わる度に、残された時間は確実に減っていくのです。
一曲・・そしてまた一曲。
その度に私達バラライカファンの胸は締め付けられ、
胸の苦しさを歌にぶつけてぶつけてぶつけていったのです。


そして、遂に最後の歌は始まってしまいました。「ケサラ」

♪押さえ切れない怒り こらえ切れない悲しみ
 そんな事のくり返しだけど 決して負けはしないさ
 ケサラ・・・・・・・・
 僕たちの人生は 平和と自由求めて
 生きてゆけばいいのさ  ケサラ・・・・・・

最後の瞬間を映像に残そうと、私はカメラを回して動画を撮りました。
しかし、撮れませんでした。
途中でカメラをぶん投げてしまったのです。
(その時の映像は私のYouTubeに出ています)

肩を組んで「ケサラ」を唄うバラライカの仲間たちの胸は、
もう張り裂けそうでした。
中には涙を流しながら唄っている人、
また中には涙をグッと堪えながら唄っている人。

あの時の事を思い出すと泣けて泣けて・・・
「終わっちゃうよ、終わっちゃうよ、バラライカが終わっちゃうよ」・・
切なかったですね、悲しかったですね~。


「東北・杜の都・仙台にバラライカあり。歌声喫茶の最高峰は仙台バラライカ」!!
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