河童の歌声

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月桃・・昨日は沖縄戦終結の日でした

2023-06-24 19:58:42 | 歌声喫茶
16.3.29.月桃・国立の歌声


昨日6月23日は、沖縄戦終結の日という事で、
それは今では、あちこちの歌声喫茶で「月桃」が唄われる日でもあります。
私達は一日置いて、今日、「月桃」を唄ってきました。

この名歌「月桃」については、
2015年8月16日、ブログ「河童の歌声」にも書いています。

この美しいメロディー、優しい歌詞を見ると、
それが、沖縄県民、女子供を悲惨な目に遭わせた歌とも思えません。
悲しい事に、こういった反戦の意思、戦争体験は後世には中々伝わらないそうです。

反戦の強い思いが、そのまま伝わるのであれば、
第二次世界大戦で、悲惨な目に遭った人達が大勢いるロシアが、
まさかウクライナを相手に、侵略戦争を仕掛けるといった事態は起こらなかった筈です。

戦争反対、と言って皆で反戦歌を唄っていても、それが基になって二度と戦争をしないかと言うと、
そんな簡単な事ではないのです。

実際に戦争の為に悲劇的な事態を体験したり、
自分の周囲で、そういった悲劇を見た人は、思い出すのもイヤで、
多くを語ろうとしません。
でも、語らずにそのまま沈黙を続けていたら、もっと酷い事が起きるかもしれません。
では、語り部として後世に伝えても・・・
その意思は容易に後世の人達には伝わらないみたいなのです。

人間とは何と不完全な生き物なんでしょうか。
反戦歌を唄わないより、唄った方が多少はいいのかも知れません。
でも、歌では戦争は回避できません。
一人一人の人間が、自分の心に「戦争だけは絶対にしない」という、
硬い意思を持ち続けていかないと、戦争は再び起こる可能性があります。

特に、日本人という体質は、過去の戦争で判る様に、
一旦戦争となった日から、上官からの命令には絶対服従し、
兵士以前に、独りの人間である事など無視され、
それが民間人であろうが軍隊の命令は「絶対」であると信じ込み、
非人間的なロボットになってしまう、そういった恐るべき体質を持っています。

例え上官であろうが、対等な一人の人間として堂々と意見を言える民主主義のアメリカ。
階級がひとつ違えば虫けら同然としてしか見ない日本体質。
戦争は二度とやらないと言う事も、ひとつの反戦意思ではありますが、
もっと具体的な悲劇、反人道的行為、などを噛みしめて、
強い強い意思を持ち続けないと、中々難しいのだと思います。



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