今日は3月31日。ミミにイイ日、とかけてオーケストラの日だそうです。渋谷のNHKホールに小林研一郎指揮のオーケストラを聴きに行きました。
「オーケストラに親しんでもらいたい」との趣旨で、10を超える楽団から集まった、100名を超える大所帯の一日だけの贅沢なオーケストラ。
上記の趣旨を受けてか、クラシックのコンサートには珍しく、司会の方が入って曲の説明、コバケンとのかけあいや、コンサートマスターにコメントをもらったりがありました。
おそらくラジオやテレビの番組に使われると思います。演奏は素晴らしかったのでぜひ聴く・観る ことをお勧めします。
演目
★「展覧会の絵」 ムソルグスキー作曲・ラヴェル編曲
先月、日経ホールでアンナ・ヴィニツカヤのピアノリサイタルでピアノ版を聴いたばかりでしたが、私はやっぱりオーケストラのほうがいいなあ。
★「弦楽のためのセレナード」 チャイコフスキー作曲
華麗で美しい旋律の全四楽章。
★序曲「1812」 チャイコフスキー作曲
ご存じ、ナポレオン率いるフランス軍がロシアに侵攻、ロシアはそれを撃退、祝砲が撃たれるという、1812年の出来事を描いたチャイコフスキーの愛国心あふれる曲です。
以前、米国ボストン郊外のタングルウッド音楽祭では、最終日に小澤征爾が1812の指揮をするのが定例でした。野外ホールですので本物の大砲が使われるという凝った演出がありました。
今日は屋内ですので、もちろん大砲はなし。その代わり大太鼓をダダッダダッと大砲の音に模して叩いていましたが、この叩き手がとっても上手。リアルな雰囲気を出していました。
もちろん、全体の勢いも曲の魅力を余すところなく描いており感動しました。
相変わらず「炎のコバケン」はエネルギッシュな指揮で、どの曲も華やかな音色をオーケストラから引き出していました。古希(70歳)なんですって。びっくり
自分よりもオーケストラを常にたてる彼の人柄からでしょうか。10を超える楽団から集まったにわか仕立てのオーケストラですが、一体感があり心を打つ演奏でした。
アンコールにこたえた「ユーモレスク」(ドヴォルザーク作曲)ではコバケン自ら曲の紹介を。「ユーモレスクというのはユーモアという意味だけでなく、“ヒューマン”すなわち人間そのものを指します。 人生のつらさ、あきらめ、そして祈りを描いている。それを感じてほしい」という意のことをおっしゃっていました。
説明があったせいか、オーケストラの音色が哀愁を帯び、せつなく感じられました。
演目が好き、かつコバケンファンの私としてはみのがせないコンサートでしたが、やはり実際足を運んでも興奮冷めやらず・・・・です。
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さあ、以下を読んで/聴いて、あなたもコバケンファンに
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チャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」序曲「1812年」、「くるみ割り人形」組曲 |