「楽しく生きる」~あなたに和みのひとときを

日々のつれづれ・アート・音楽・衣食住。好きな言葉はゲーテ「いきいきと生きよ」デグジュペリ「大切なことは目に見えない」。

自分の機嫌は自分でとる

2017-05-22 | 本・映画・名言

「自分の機嫌は自分でとる」

どの本だったか忘れてしまいましたが、著者が多分高齢女性だったのではと思います。

イライラしたりがっかりしたりの大半は「他者に期待しすぎる」から。自分で自分がいい気分で、幸せでいられるように考えて行動するのが大事です。まずは「足るを知り、幸せを感じる力」をつけることでしょうか。

 

この方の言葉かはわかりませんが、華やかな色遣いのおしゃれをして、家の中に好きなものを飾ってワインを夕食に一杯、と自分を楽しくさせて過ごされているさまが素敵です。

97歳の幸福論。ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣
笹本恒子
講談社

 

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「許す力」伊集院静

2017-01-12 | 本・映画・名言

 

許す力 大人の流儀4
 
講談社

ダイナースクラブの月刊会員誌に伊集院静のエッセイが掲載されていてざっと読むくらいだったのですが、ふっと本屋で見つけて読んでみました。エッセイ集がシリーズになっていてこの「許す力」は第4弾です。内容の主題は各エッセイばらばらですが、やはりタイトルの「許す力」が印象的で、あとがきが示唆に富むものでしたので一部ご紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「人は様々な事情を抱えて、それでも平然と生きている」

許せないのなら、私は許さなくてもよいのではないかと思う。今日の午後、あらたに許せないものと出逢っても、これは私には許せないナ、とつぶやきポケットに入れてしまえばいいのではないか。

大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張り出して凝視しないことである。許せない自分だけがダメな人なのではなく、皆それを抱えて生きていることを知ることである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

個人的には伊集院静はさほど好きな作家ではありません。特にエッセイは「いかにもな男の美学」を演じている感じが強くちょっとわざとらしく感じられるのと、文章がうますぎるのかエッセイの中に出てくるエピソードもできすぎていて創作めいている印象を受けることも。
しかし書いてある内容には深みがあるので、つい読んでしまう作家のひとりです。。

 

 

許す力 大人の流儀4
 
講談社

 

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和賀心(よろこぶこころ)

2016-02-09 | 本・映画・名言

本当、その通りですね。

これとまったく同じことではありませんが、最近読んだ本にも「他者に批判的な気持ちを持つのは人の性。だからこそ、他者のよいところを見つけ、ほめるよう努力することではじめてバランスがとれる」という記述がありました。

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Star Wars スターウォーズフォースの覚醒BB-8Spheroスフォロ

2016-01-09 | 本・映画・名言

昨年のことになりますが、4DXシートが予約できたのでスターウォーズを観てきました。ストーリー詳細は省略しますが、上の画像(公式サイトから拝借)の左の雪だるまのようなドロイド、BB-8(ビービーエイト)がかわゆいです。名前の由来は、この体型から。
いじらしいわんこのような性格付けで、主人に忠実で不在をさびしがる、主人のものを盗ったと推測した相手に攻撃的にふるまうなど、愛らしい場面がいくつも。

【日本正規代理店品】Sphero スター・ウォーズ エピソード7(スター・ウォーズ/フォースの覚醒) BB-8 (ドライブ / ホログラム機能) R001ROW
 
Sphero


本編からディズニー傘下になったせいか上手なキャラクター商売にしてやられた感がかなりありますが、いい年してこのBB-8のロボットおもちゃが欲しくてたまりません。家中を走ってパトロールもするし、話しかけに対応、ホログラフィックを作成して投影、スマホで操作できる、ととても面白そうです。

クリスマスに、お年玉に、とねだったもののそのたび笑っていなされて終わり。もう自分へのごぼうび(何の?)で買ってしまおうかと思う今日この頃です。

夫は全シリーズDVDをそろえるくらい(当然公開されたシリーズも全て観ている)ファンですが、実は私は今まで1シリーズも観たことが無く、興味すらないという状態でしたのでこれまで一緒に映画館に行こうともせず。今回、少しはお付き合いもしなくては、と初体験です。

夫がアマゾンで取り寄せてくれたスターウォーズ特集雑誌でこれまでのストーリーを予習し、当日に挑みました。映画のストーリーは省略しますが、宇宙戦艦ヤマトやガンダム(ファースト)世代からすると、それらの実写版のようなもので、あら結構面白かった、というのが感想でした。ファンの方からしたら今ごろナニ言ってるの?という感じでしょうね。

 ↓ラジコン好きな方はこちらがいいかも。

スター・ウォーズ フォースの覚醒 リモートコントロール BB-8
 
タカラトミー

 

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映画テイクディスワルツTake This Waltz エシレのバタークリームケーキ

2015-05-31 | 本・映画・名言

映画テイク・ディス・ワルツ(Take This Waltz)をTVで観ました(下記、ストーリーに触れていますのでご注意)面白かったというかよくできている映画だと思いました。

若い夫婦のすれ違いと新しい男性との出会い、と割とありふれたお話なのですが、映画館上映時の宣伝文句『しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけ』からすると、自分に合う人に巡り合って幸せになる、というストーリーかと思っていました。

実はニュアンスが違い、ラブストーリーではなく、実はヒロインの心、思考パターンに焦点が当たっている内容でした。ヒロインが魅力的な男性によろめいて夫と別れて、というのは導線に過ぎず、魅力的な男性と結ばれた後どうなるか、がサラ・ポーリー監督/脚本の描きたかったことだと思います。

主演のミシェル・ウィリアムズのキュートな魅力と、燃え上がる恋はいつかは冷めて、という空しさのマッチングがいい雰囲気を出していました(これまた古いですが、林真理子著「不機嫌な果実」に似たものがあります。ドラマは中途半端なハッピーエンドでしたが、小説はかなり主人公を突き放してみている結末)

愛より恋を選んだ。しかしその恋も一時の熱でしかなく、冷めてしまったら何も残らない。でも捨てた愛は戻ってきません。ヒロインがラストで一人で乗る遊園地の乗り物のBGM(「ラジオスターの悲劇」ビデオ(映画)の台頭で、皆ラジオを聞かなくなった=昔のものが新しいものにとってかわられた、昔には戻れないという意の歌詞)もいい味わいを出しています。

それにしても、以前映画「そんな彼なら捨てちゃえば?」についても書きましたが、女性監督、脚本家が同性に対してのシニカルな見方、かつ同性だからこそわかる女性のあまり美しいとは言えない心根についてうまく描いていて深みのあるいい映画なのに、なぜ邦題や宣伝文句を女性に都合のよい甘々なニュアンスに変えてしまうのでしょうか・・甘々な話を期待すると観たらがっかりするのは目に見えているのに。
とはいえ、男性が観たら「自業自得」で終わりそうな映画に思われますので、女性が興味を持ってもらえるようにとにかく宣伝しようということなのでしょうね。

ミシェル・ウィリアムズはTVドラマ「ドーソンズ・クリーク」で知り不思議な魅力がある人だと結構好きで映画「ブロークバック・マウンテン」「マリリン7日間の恋」も観ました。ドーソンズ・クリークで「NYから引っ越してくる都会的な女の子」というのは明らかにミスキャストに思える、素朴な可愛さは何年たっても健在でこのテイク・ディス・ワルツでもギンガムチェックのワンピースがとても似合っていました。

写真はエシレのバタークリームケーキ。
いつも売り切れで、どんなにおいしいだろうとずっと食べたいと思っていました。ついに手に入れてみたところ、もちろん乳臭いバターの香りが活きて美味しかったのですが、想像したほどではなかったなあという感想です。結構なお値段ですし・・。とはいえ映画の恋とは違い、エシレ愛は時々食べたくなるくらい続きそうですが。

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テイク・ディス・ワルツ [DVD]
 
Happinet(SB)(D)


↓同性に意地悪い視線を向ける林真理子作品の真骨頂ではないでしょうか。

不機嫌な果実 (文春文庫)
 
文藝春秋



ある映画製作中、マリリンの世話をする役回りになった雑用係のスタッフの回顧録をもとに作られた映画。演技や共演者、監督とうまくいかないマリリンとそのスタッフ惹かれあい・・という話ですが真偽のほどはどうなのでしょうか。

 

マリリン 7日間の恋 [DVD]
 
角川書店


↓二人が離れた後はお互いに静かに思いあう絆を感じました。しかしそもそも最初はどうしてお互いに惹かれあったのかがあまり描かれておらず、最後まで私にはよくわかりませんでした。自然の映像がとてもきれいです。
ミシェル・ウィリアムズは夫を寝取られてしまう妻を演じています。

 

ブロークバック・マウンテン [Blu-ray]
 
ジェネオン・ユニバーサル




 

   
 
 
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もうすぐクリスマス★シャーロットのおくりもの

2013-12-22 | 本・映画・名言

もうすぐクリスマス。クリスマス商戦まっただ中で銀座の店々はあれこれ工夫された飾り付けがされて、歩いているだけで楽しいです。

このディスプレイは銀座線銀座駅を降りたあたりの地下道で見つけました。たしか銀座三越のもの。
何となく鹿の質感と豚とミスマッチなようでもあり、それが可愛くもあり。

豚さんというと、子供のころ読んだ「シャーロットのおくりもの」を思い出します。豚が牧羊犬ならぬ牧羊豚になる映画「ベイブ」もありましたね。

「シャーロットのおくりもの」とは

頭のよいクモのシャーロットが、一緒の農場にいる子豚の命を救う話です。O.ヘンリの「最後の一葉」と同じ筋書きですが、子豚の世話をする女の子なども出てきて子供が感情移入しやすいお話となっています。友達の家で読ませてもらい、とても感動した覚えがあります。

他者を思いやり、行動する強い気持ちに胸をうたれます。
お子さんのいらっしゃる方はクリスマスプレゼントにいかがですか?英語版もあるようです。

 ↓ローラ・インガルス・ワイルダー著「大草原の小さな家」等のシリーズの挿絵を描いたガース・ウィリアムズの絵が使われているのですが、私が子供の時に読んだ本は3色刷りくらいでけっこうさびしい印象、その分筆のタッチがよくわかる大人っぽい本だったように思うのですが、記憶違いでしょうかね。

シャーロットのおくりもの
E.B. ホワイト
あすなろ書房

シャーロットのおくりもの - Charlotte's Web【講談社英語文庫】
E.B.ホワイト,E.B.White,ガース・ウィリアムズ
講談社インターナショナル

 


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A friend in need is a friend indeed

2013-12-07 | 本・映画・名言

A friend in need is a friend indeed. ということをしみじみ感じた一年でした(英語表記はin deedが本来正しいとする論争もある由)。

このことわざの語源がこちらにのっています。
紀元前3世紀に「ローマ詩の父」と言われた詩人エンニウスが書いた言葉に始まるそうです。Amicus certus in re incerta cernitur(真の友は不確かな状況の間に見つけられる) キケロが『ラエリウスまたは友情について』の中(17.64)で引用したことで有名になったそうです。

上の写真は、石垣新空港の「世果報」(ゆがふ)の飾り幕。世果報=豊作、この世の幸せの意。
信頼、尊敬できる友人に出会うのも”世果報”の一つかもしれません。

上記リンクで引用されているOxford Dictionary of Quotations は私も持っていますが「英国社会、ひいては欧米の考える」歴史、教養とはこんなものなのだろうな~と時々めくると面白いです。ラテン語から多くのヨーロッパ言語は派生しており、近代においても文化、言語、民族、宗教に類似性、同一性がある場合も多く、歴史的にも王族の婚姻、戦争で土地の所属がさまざまに移り変わったりしています。現在の英国王室がドイツ系〈ハノーバー家)であることはよく知られていますが、「欧州」という国の連合体の成り立ちが、各国が独立独歩で進んできたアジア諸国とは異なることを改めて感じさせます。通貨を同一とするEUというものが成立したのも、歴史的な背景あってこそではと推測しています。成立したはいいけれど・・という状況もまた然りでしょうが。まあ、英国は自国通貨を守り抜いていますけれど。

Oxford Dictionary of Quotations
 
Oxford Univ Pr (T)






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目黒五十番の肉まん・香港映画

2013-10-22 | 本・映画・名言

なぜかふと肉まんが食べたくなり、目黒五十番の肉まんを閉店ぎりぎりの銀座松坂屋で買いました。

片手ではもてないほどの大きさで、ひとつでおなかいっぱいになります。特徴のある味ではないのですが、その分飽きのこないお味。八角など中華スパイスの強いのが私は苦手なので、こういったシンプルな味わいが好きです。たくさん種類があり一つ5~600円するのもあるのですが、時々シンプルな肉まん(330円)4つ1,000円などセールもしています。

でもせっかくなので甘い点心をと思い、自宅近くのスーパーの中華コーナーで胡麻揚げ団子の生を買って家で揚げようと思ったら売り切れ。かわりにこのウサギのかわいらしさに惹かれ菜香苑のハスまんを買いました。黄色い蓮の餡が入っていて、白いんげん豆の白餡のようで、あっさりしています。

他にも銀座でいうと維新號(いしんごうと読んでいましたが、正確にはWei Shin Haoみたいです) の肉まん、からし菜まんも好きです。本店ではランチタイムに好きなおまんじゅうと麺のセットがリーズナブルにいただけます。本店は赤坂や銀座の支店とは異なり非常に庶民的で、香港の裏通りのお店に入ったかのような雰囲気。

何年も前、夫の出張についていくことになっていて休暇もとりマイレージで航空券も取り、と準備万端でしたが、当日午前に出張が中止となってしまいました。
でもせっかくだから私だけでも行ったらと夫が言ってくれたので、一人旅に行きました。

夫の勤務先に指定されたホテル(一人でも二人でも料金が一緒なので)に私も泊まろうとしていましたが、私一人ではそのホテルはもったいないので、出発日は家で仕事をしていた夫に急遽そこそこのホテルを取りなおしてもらい、私は午前中出社してそのまま成田へ。成田から電話をしてホテルの名前を聞いて香港の空港で行き方を調べ・・と綱渡りのアレンジも懐かしいです。

香港では、ブランドショッピングには目もくれず、市電に乗って住宅地のスーパーや専門店で食材買い物、飲茶など満喫してきました。夫はごちゃごちゃした生活臭のある場所は好まないので、一人旅の気楽さです。

海産物の干したものを専門に売っているお店でホタテの貝柱のこわれを格安で購入して家でおかゆや青梗菜のあんかけなどに重宝しました。外国人(日本人)だとわかるとあわびや巨大ホタテ貝柱など高級品を薦められますが、目ざとく普段使い用のビニール袋入りを見つけ、かつ三折(30%オフ)のポスターを指差し、(広東語ができないので)筆談で良い買い物をさせてもらいました。一人で、かつ言葉もできないので用心して表通りの店にしか入りませんでしたが、きちんとコミュニケーションが取れる方はもっと珍しいもの、お得なものが手に入るかもしれませんね。

そのころ香港映画の巨匠ウォン・カーウァイ監督の映画を良く見ていたので、ああこれは「恋する惑星」(Chunking Express)で金城武やトニーレオンが歩いていたところね、とか「花様年華」で同じくトニーレオンやマギーチャンがタクシーに乗ったあたりかしら、など思いながらぶらぶらあるきました。

「恋する惑星」は先日テレビで放映されているのを見て、なぜこれを面白いと思ったのだろうかと正直にいって考えてしまいました。ヒロインの店員(フェイ・ウォン)の警官(トニーレオン)へのアプローチもキュートな女の子が演じるから怖さがそれほどないものの、韓国映画の「猟奇的な彼女」の主人公女性と同じく、あるいはそれよりも明らかな犯罪行為(思い人の部屋に勝手に侵入して荒らす)ですし、今女性からのストーカー事件もけっこう報道される中、ぞっとしてしまう人も多いのでは。

「花様年華」もストーリーはロマンティックで良いのですがウォン・カーウァイ監督野映画は映像+雰囲気がいいのであって、主題がどうこうというようなものではないのかもしれません。同じくちょっと前の映画ですが、同監督の舞台をアメリカにした「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(ノラ・ジョーンズ主演)も、言語も舞台も違うのに、まさに「ウォン・カーウァイ作品」でこれはファンにとっては予定調和のよさなのだろうなと感じました。寅さんみたいなものでしょうか。

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加賀の菊姫★重陽の節句

2013-09-09 | 本・映画・名言

菊姫というお酒を夫が買ってきてくれました。

私は小学生のころに読んだ安房直子作「ハンカチの上の花畑」という本が好きでした。内容は今考えてみるとちょっと怖く、教訓めいてもいるのですが児童文学の名作だと思います。

主人公は酒屋のおばあさんから「菊酒を作る壺」を預かりました。「出ておいで出ておいで菊酒作りの小人さん」と歌うと小人の一家が出てきて、小さなハンカチの上でお酒を作ってくれるのです。読みながら、その歌に自分で勝手に節をつけていました。

私は家で機嫌がいい時に、適当な歌を歌っているそうなのですが(夫談)、ある日「菊酒作りの小人さん、小人さん、小人さん(勝手にリフレイン)」と歌いながら掃除をしていたそうで。夫は「数十年たってもそんな歌を歌うほど印象に残っているなんてどんな本だろう」と「ハンカチの上の花畑」に興味を持ち、私の実家に行った時に読んでいました。

そこで「菊酒」はないかと探してくれ、重陽の節句に・・と菊酒ならぬ菊姫を買ってきてくれました。華やかな香り、すっきりした甘さで美味しいです。どんどんいけてしまいます。

重陽の節句だからと食用菊まで探してきてくれたのですが、大きいのしかスーパーになかったそうで、またあまりにきれいな大輪なので、上の写真のように丸ごと飾ってみましたが、本当は下のように花びらを数片お酒に浮かべていただくものです。



菊酒を飲んだ夫も私も長生きできるといいな~

菊姫に合わせたお料理は後ほど。

重陽の節句には、京都の上賀茂神社ではイベントがあるそうです

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↓まだアマゾンで取り扱いがあったなんて・・・感激。

 

ハンカチの上の花畑 (日本の創作児童文学選)
 
あかね書房

 

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人は外見?映画いとしのローズマリー SHALLOW HAL

2013-04-27 | 本・映画・名言

(上の写真は、家のお手洗いに飾っている花。名前を忘れましたが、丸い菊が可愛いいです。
ちょこっと飾る花は一色でそろえるのがさりげなくて好きです)

愛しのローズマリー〈特別編〉 [DVD]

20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント

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「メリーに首ったけ」(キャメロン・ディアス主演)等で知られるファレリー兄弟監督のコメディー映画「愛しのローズマリー」。パーフェクTVで放映していました。ヒロイン ローズマリーはグウイネス・パルトロウが演じています。

私は米国で大ヒットしたTVコメディ”SEINFELD”の大ファン。SEINFELDのジョージ役の俳優ジェイソン・アレキサンダーが出ているということだったので観てみました。

主人公ハルは女性を見かけでしか判断しない男性。・・・といっても彼も外見には恵まれない男性で、おなじく容姿に難ありの友人(この役をジェイソン・アレキサンダーが演じています)とナンパに励む日々。

あるきっかけでハルは催眠術にかかり、心が美しいひとは、男女ともに外見もとびきり美しく見えるようになります。
ローズマリーを一目見て恋に落ちたハルは声をかけ、つきあうようになって内面を知り彼女を深く愛するようになります。
ローズマリーは心優しく小児病棟でボランティアをしている女性。たまたまハルの勤務先の経営陣の一人が彼女の父親だということもわかり、仕事でも引き立てられ、仕事・プライベートともに絶好調。

しかし、スタイル抜群の美人だとハルにはみえるローズマリーは、実際にはすごい肥満体の女の子。
ついに催眠術がとけて本当のローズマリーを知ったハルは・・・・というストーリーです。

原題の”Shallow Hal”(=浅薄なハル)というのはなんとも直截的。これじゃあ日本ではヒットしないよ、ということで「愛しのローズマリー」としたのでしょうね。

話自体はいつもの毒のあるファレリー兄弟のコメディですが、今回も他の作品と同じく、ローズマリー以外の登場人物も、心がきれいだと美男美女にハルの目にはうつり、実物とハルの目で見た姿は別々の俳優さんたちが演じています(ローズマリーだけ、グイネス・パルトローが特殊メイクで演じています。今だったらCGで処理して終わりでしょうかね)。あまり美しくないほうの役を演じている俳優さんたちの心象やいかに・・ということもあって、これがちょっと笑い飛ばすには苦しいものがありました。
また、美しいほうの人たちが外見を鼻にかけていて感じ悪いとかでしたら、類型的なお話になりますが、そんなこともなく、単に美しいだけでごくふつうの感じの人たちなので、なおさら美しくないほうの人と比べると、受ける印象が異なります(要はきれい、ハンサムなほうが良い印象になる)。そういう、映画を見る側への皮肉もファレリー兄弟は込めたのでしょうか。


(以下、結末に関する記述あり)


でもラストは、主人公たちにとっては一応救いがあるようになっているので後味はそれほど悪くはないのですが、デートムービーには向かないような軽いラブコメディはいつ誰が見るのでしょうか。「私たち美男美女でス・テ・キ♪」と信じ切れている二人ならいいのかな。



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 ↓こんな本もベストセラーになりましたね。見た目、とはいっても造形だけでなく身だしなみ、表情(コミュニケーション)等もあわせて「見た目」としているところが救いがあります。

人は見た目が9割 (新潮新書)
竹内 一郎
新潮社

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ウォッキニ - 幸せへの内なる旅★金メダリストビリー・ミルズ

2013-04-26 | 本・映画・名言

(写真は、パーティからの帰り際にホテルの方から頂いたテーブルの飾り花)

映画にもなった「きみに読む物語」を書いたニコラス・スパークスは「メッセージ・イン・ア・ボトル」(これも映画化されました)など他にもベストセラー小説がいくつもあります。

ロマンティックなラブストーリーだけかと思いきや、
ビリー・ミルズと共著で「ウォッキニ - 幸せへの内なる旅」という、ネイティブアメリカンの少年が人生の意味をつかんでいくという小説も書いています。

現代の日本という国に生まれ、健康でいられることが大変幸せなことですが、それを普段意識することはほとんどありません。
そして人から優しくされることも、その時はとてもうれしいものの、それを常に意識することはありません。
しかしこういう本を読むと、幸せと感じるには努力が必要で、その努力をすることが大事。すべて自分がどう感じるか次第だとしみじみ思われます。

以前書いた、リンカーンの言葉「幸福の度合いは自分がどれだけ幸福になりたいかで決まる」を思い出しました。

ビリー・ミルズは、白人からの差別に耐え東京オリンピックで金メダリストをとった人と同姓同名ですが、同じ人なのでしょうかね・・。
メダリストのビリー・ミルズについて

ウィキペディアからの引用にありますが、メダリストのビリー・ミルズは父親から、「成功とは、人生においてはっきりとした望みを見つけることだ」と教えられたことが金メダルにつながったと語っているそうです。

叡智に満ちた哲学を持っていた各部族が、近代的な武器、策略を持ったヨーロッパからの侵略者の攻撃に耐えきれず滅亡の道をたどるというのも皮肉なもので、高潔であることと権力とが相反する一つの例のように思われます。

ネイティブアメリカンの教えの一つ「怒りは自分に盛る毒」についてはこちら


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ウォッキニ―幸せへの内なる旅
ニコラス スパークス,ビリー ミルズ
大和書房

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クリスティの会★シャングリラホテル東京でアフタヌーンティ

2013-03-03 | 本・映画・名言

シャングリラホテル東京でアフタヌーンティをしました。住所は丸の内ですが、八重洲側にある大丸東京の横のビルにあります。

まずは、桜色のスパークリングワインで乾杯。春ですね~
(一人はノンアルコールのレモン色のドリンク)
そのあと、上の写真のように三段トレイが運ばれてきます。



ここは紅茶も茶葉を変えてお代わり自由なので、ホテルオリジナルのヒマラヤンブレンドやマレーシア紅茶(アッサムベース)など堪能しました。茶葉を変えていただくたびにカップも新しいものに変えていただけ、お茶も外でいただくものとしては濃くて美味しかったです。

スペースがゆったり取ってあって、お店の方の応対も感じ良く、週の真ん中というのにほぼ満席というのもうなづけました。ソファも大きくてゆったり座れて優雅なひと時を過ごしました。

写真を撮り忘れたけれど、最後にトリュフチョコレートと桜クッキーも運ばれてきました。
個人的な趣味としてはローズのスコーン、桜クッキーとかパッションフルーツのクリームのタルトのように、色や香りの強いものよりも、バター、クリーム、ナッツ、(よくある種類の)果物、のように無骨でオーソドックスなものが好きなのでスイーツの内容としてはちょっと期待していたものとは違いました。予約係としては、一緒に行った方々は気に入っていただけていたら良いのですけれど。
まあ今回は主目的が他にありますしね

主目的というのは「アガサ・クリスティーについて語る」です。
偶然にクリスティマニアを発見できたので4人で集いました。
クリスティだから当然、イギリスのヴィクトリア期の文化に浸らなくては、とアフタヌーンティに。
あっというまの数時間でした。

好きな作品を皆話してゆくと、結構共通点がありまして「ABC殺人事件」「杉の棺」「ハーレ・クインもの」「オリエント急行」「ホロー荘の殺人」の話などで盛り上がりました。ABCは殺人の場所のことだけかと思ったら、容疑者の名前も頭文字がABCだった新たな発見も。
ホロー荘は日本で映画化もされたとかプチ情報も色々。私が今パーフェクTVで放映されると必ず観る「ジェシカおばさんの事件簿」(Murder, She Wrote。昔のアメリカドラマ)がミスマープルの設定に似ている(主人公が高齢で甥はじめ親戚があれこれ出てきたり、小さな町に住んでいるとか)と話すと、「クリスタル殺人事件」(「鏡は横にひび割れて」の映画化)でジェシカおばさん役の女優さんはミスマープルを演じたと教えてもらいました。そこからヒントを得てジェシカおばさんの番組がはじまったのでしょうかね。

「五匹の子豚」「邪悪の家」「親指のうずき」「スリーピングマーダー」のように、(犯人、そうでないにかかわらず)登場人物が気の毒で私は何度も読む気になれないものも、好きな作品に挙がっていました。それぞれ違う視点があるものだと聞いていて面白かったです。
私は「杉の棺」は最初は同じ理由であまり好みでなかったのですが、だんだんこの作品のロマンティックなところ、主人公に救いがもたらされるところにひかれてゆき、今では好きな作品ナンバースリーに入ります。主人公の高潔なところと俗物の他の登場人物との比較もきわだっていて、クリスティは人間性の描写がうまいものだと感心します。

また、クリスティは短編も含めると著作数が多い、かつ似たストーリーも多いので、細かいところは記憶が定かでないものも話しているうちに出てきます。そういう時は一人が持ってきた「アガサクリスティ辞典」が大活躍
(こんなものまであったのね・・・)

アガサ・クリスティー百科事典 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
 
早川書房

さらなるうれしい驚きとして、皆さんイギリスの歴史(というよりも歴史自体)が好きな方々のようで「フィリッパ・グレゴリーの”ブーリン家の姉妹”は」「レスター大学の駐車場でリチャード三世の骨が見つかった」(←私は別の友人に教えてもらったけれど、話題を出した方は自然にニュースが印象に残っていたみたい)など話も広がり、イギリスつながりで、クリスティ好きというだけでなく、シャーロキアンまで2名いることが分かりました。私は小学生の時に「まだらの紐」を読み怖くて眠れなくなって以来ドイルとは距離を置いているのですが・・読んでみようかしら。

このたびクリスティの会が開催できたのも、ばらばらに話をしていて偶然に相手がクリスティ好きと知った形です。しかもクリスティを語るにふさわしく、フェイスブックなど現代のツールを使わず古典的な手段でメンバーが見つかったのもすごいこと。

何より、大人になって「同好の士」に会えたことはとてもうれしいことです。
スポーツなど、実際表に現れる(行動する)趣味だと自己開示もしやすいですが、読む本の好みなど、ひとの内面に関することは敢えてお互い話さないことも多いですね。本というのは作品と読み手だけの関係も成り立ってしまうので、他者を入れなくても十分満足できることもあるでしょう。
そういうなかで、好きな本のことを語り合える方たちに会えて素敵だわ~幸せ~とお茶を飲みながらしみじみ思いました。

誰が言ったか、次回のテーマは「イギリスの歴史について」だったような気がします。「歴女の会」ですね。勉強しておかなきゃ

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以前、英語の勉強がてらクリスティの長編のペーパーバックを30冊くらい持っていたのに、もう読まないだろうと寄付してしまったのが悔やまれます。

持っていなかった短編集を数ヶ月前に購入して少しずつ読んでいたのですが、クリスティの会があることを予知していたらもっとスパートかけて読んでおけばよかった。
一冊にたくさんのお話が入っていてお得感がありますが、字が小さいです・・。
老眼でない方も老眼鏡があったほうがよいのでは。
ポアロ、ミスマープル、その他の探偵、と三冊に短編がまとめられています。

Hercule Poirot: The Complete Short Stories
 
HarperCollins Publishers Ltd
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夫婦橋地蔵★田辺聖子「返事はあした」

2013-02-19 | 本・映画・名言

空掘商店街のあとは、天神橋へ。大阪天満宮にお参り?と思われるかもしれませんが、今日のお目当ては「夫婦橋地蔵」。想像以上に目立たず、天四商店街横高速の下にちょこんとおられました。

かつてこのあたりに二つの池があってそれを夫婦池(みょうといけ)と呼び、そのあたりの街を夫婦町、かかった橋を夫婦橋と呼び、その近くのお地蔵さまを夫婦橋地蔵と呼び・・・と言ういわれだそう。もともとこのお地蔵さまも特定の一家がお祀りし、町に寄付されたということで、名前も地名から来ているだけで、普通のお地蔵さまと同じようです。
しかし、天神橋商店街の紹介のHPを見ていて「夫婦円満をお祈りするのに最適」みたいな宣伝文句にひかれ来てしまいました。ちょっとヤラレタ!感あり。

しかし拝見すると、何ともいえずよいお顔のお地蔵様です。心が洗われるようです。やはり来てよかったと思いました。しっかり夫婦円満のお祈りもしてきました。

 夫婦橋は横須賀にもあるようです。

↓商店街アーケードの入口。
日本三大祭りの一つといわれる大阪の天神祭に使われる御迎人形を模したものだそうです。

 ↓天神橋商店街の端から天満の方に向かう橋の上から。きれいな夜景ながらさびしい気持ちもします。田辺聖子「返事はあした」の一シーンを思い出しました。
この小説は「愛されるのと愛するのとどちらが幸せか」「自分の人生の主人公は誰か」
という普遍的なテーマを主人公の女性がどう消化してゆくのかが描かれています。

(以下、内容について触れていますのでこれから読む方はご注意)

小説では道頓堀の戎橋の上で、だったと思うのですが、付き合っている人とのデートの帰り道、主人公の女性は「自分がずっとこの人を追いかけているだけであってこの人は私のことを見てはくれない」と気付き、そういう人生はよろしくない、とさっぱりとした気持ちで、あきらめるのではなく自発的に新しい道を踏み出せるという、小説のテーマを象徴するシーンです。
読む側の心にもさわやかな風が吹き抜けます。でもこれまでの主人公の必死な気持ちを思うと物悲しくもなるもので、まさにこの夜景のイメージそのままだと思いました。

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他の本、名言、映画についても書いています。

返事はあした (集英社文庫)
田辺聖子
集英社



 

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新年の感動(美輪明宏・三浦綾子)

2013-01-01 | 本・映画・名言

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
写真は、有楽町の東京国際フォーラム地下に飾ってあるくまちゃんツリーです。今年の干支、巳のマフラーを巻いています。

大晦日の夜まで家をしばらく留守にしており
帰宅したのは紅白の紅組トリの「いきものがかり」登場のころでした。
紅白は、毎年人選の不思議さもあってここ10数年ちゃんと見たことがないのですが、
今年は美輪明宏が初出場ということで気になっていました。

先日見た、同じくNHKの「SONGS」という番組では、年齢とともに声が濁って声量もなくなったなあと印象でしたが、紅白での「ヨイトマケの唄」のパフォーマンスをyoutubeで見てみたら、歌声の部分を表現力でカバーしている感じで劇を見ているようで感動しました。
(若い時は張りのあるきれいな声です。オリジナルの歌声はこちら
この「ヨイトマケの唄」は1966年に発表されました。

美輪明宏は、女装やナルシスティックな発言などからどうしても「キワモノ」扱いされがちですが、苦労をしてきた生きざまを思うと、若い時の美貌もあいまって、凄みを感じさせます。
第二次大戦中、米国が長崎に原子爆弾を落とした際に被爆し、また生家の没落によって20代で実の兄弟だけでなく異母弟まで養い、果ては先妻の子(美輪たちおよび1番目の継母の子)を顧みなかった実父や2番目の継母まで養う、という大変な人生を送ってきた人です。特に後者に対しては仏の心がないとなかなかできないことであったと思います。
また同性愛者に対する世間の風当たりも今とは比べ物にならなかったでしょう。
色々なものを受け止め、はねのけながら生きてきたその強さが「凄い」のだろうと思います。

上記は自叙伝「紫の履歴書」を読んで知りました。この本は、三島由紀夫等、当時の知識人・セレブとの交流や、恋愛遍歴(自分がいかに魅力的でモテルか)についてもかなりのページが割かれているのでそこを受け付けない人もいるかもしれませんが、そういうところを差し引いてもなお彼の生きざま、彼を助けた人達の心の美しさにも打たれるものがありました。

新年の感動といえば、この他にも、故・三浦綾子の「道ありき」を久しぶりに読みかえして、こちらも人の真摯な生きざまにあらためて感銘を受けました。何かの雑誌で読みましたが、電子書籍が世に出たことで、絶版になっていた三浦綾子の作品も読めるようになるそうです。ありがたいですね。夫の光世さんらの尽力によってだそうです。

三浦綾子は長年結核で寝たきりの生活を送るなか、前川正さんという深い思いやりのある婚約者(メンターのような、魂を導く存在)を亡くし絶望的な思いにとらわれていたなか、光世さんに会い心を救われます。またこの光世さんが純粋な人で、読んでいると自分の心まで浄化されるような本です。また「希望を持ち続けることの大事さ」も教えられます。

美輪明宏も三浦綾子も、自分も含め実在した人たちを語っているので、そこには当然何かしらのフィルターがかかっているでしょうし、三浦綾子の語り口も自己満足的でナルシススティックな感じが漂いはしますが、それぞれの人を思い浮かべず、あくまで小説として読むとよいのではと思います。
特に「道ありき」は若い人たちに読んで欲しい本のひとつです。

道ありき―青春編 (新潮文庫)
 
新潮社


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紫の履歴書
 
水書坊



ところで、被爆者、敗戦当時の日本を描いた漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治がクリスマスの日に亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻
 
汐文社
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「わび、さび、かわいい 茶ガールの休日」

2012-06-14 | 本・映画・名言

「わび、さび、かわいい 茶ガールの休日」。この本を読めば、きっとお茶を点てること、楽しむことのハードルがぐっと下がりますよ♪

抹茶アイス、抹茶ケーキなど、世に抹茶を使ったスイーツが多いのだから、きっとお抹茶も皆好きなはず。

でも「点て方がわからない」「いただきかたがわからない」ということで家に茶筅も茶器もないという方も多いのでは?また、それぞれの流派によって型が多少異なるので、その型を知ったり、習わないといけないと思いがちです。

この本には、「点て方」(お湯を注ぎ茶筅をどう動かすかなど)は写真で、しかも英文付きで丁寧に案内がありますが、その前後の流派によって異なる作法は飛ばしてあります。
また、いただきかた(茶碗を何回まわす等)の案内も一切ありません。

しかも登場する先生も「小堀遠州流」という、御三家(裏千家、表千家、武者小路千家)ではない流派です。このあたりも、著者(一品更屋という「茶の湯」を現代風にプロデュースする男女のユニットだそう)に考えがあるのでしょう。

その他には、ピクニックで楽しくお茶を飲もう、可愛いお茶器、合わせるお茶菓子の紹介、とまさに女の子が好きそうな記事ばかり。
すっかり出版社は甲斐みのり著「乙女の金沢」など全国各地の可愛いお菓子、小物紹介の本を出している、マーブルトロンかと思っていました(が、小学館の本でした)。

ちなみに茶の湯を体系化したとされる千利休の「利休七則」(茶の湯に対する考え方)を
著者が現代語訳した「茶ガール七則」とは

1)お茶を美味しく飲むこと
2)美味しいお茶を点てること
3)季節に合わせて
4)自然に、気軽に
5)ゆっくりと時間を過ごすこと
6)人にやさしく
7)みんな仲良く

です。これなら一門に入って先生に習わなくてはいけない、堅苦しい、というイメージがとかくつきまとう伝統文化(この場合は茶の湯)も気軽に楽しめそうですね。
もちろん、特定の流派の先生から習うということは、長きにわたりその流派が培った型や精神を学ぶという別の良さ、意義はあると思いますが。そういう意味とは対極にある良さをこの本は提唱しているのだと思います。

ちょっと視点を変えてみたら新しいことが見えてくる。というのは、
この「茶の湯」に限らないなあと、学ぶところがありまして、ご紹介しました。

※写真は、以前同僚からお土産にもらったおかき。可愛い

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わび、さび、かわいい 茶ガールの休日:一品更屋の現代茶湯   小学館

 

乙女の金沢―カフェ、雑貨、和菓子、散歩道…かわいい金沢案内 (マーブルブックス)   マーブルトロン




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