静岡県網代の海の見える旅館「月のあかり」に泊まりました。全7室の小さなお宿です。部屋から海が一望できます。遠くに見えるのは初島です。
大川温泉の「いさり火」同様、お部屋に露天風呂がついています。
チェックイン直後、予約制の共同展望風呂(ジャグジー付き。屋内)にも入りましたが、あとはもっぱらお部屋のお風呂に出たり入ったり。ベランダには木のいすとテーブルもおいてあり、もっと暖かい日ならのんびりお茶を飲みながらくつろぐ・・なんてこともできます(部屋の間取りはお部屋によって異なるようです)。
夕食は会席コースをお部屋出し。
食前酒はあんず酒でした。前菜は奥がいくら乗せくみ上げ湯葉(大好物)、左からいちごのドーナツ、エビの春巻皮包み揚げ、鮭押し寿司。
一番早い時間のスタートにしたのに揚げものは冷め切っていたので、たとえばいちごの白和え、エビの酒蒸し冷製、みたいにもともと冷たくして食べる調理法にしたほうが良いのでは(プロの調理人に失礼ですが)。包み揚げにかかっていたソースは市販のサルサソースです。
お刺身はとても新鮮。海の近くに来たなあ~と実感。金目鯛と平目のお刺身には岩塩をつけるようになっていました。とてもおいしかったです。
他にもカブのアン肝射込み、鴨鍋(お鍋に粟生麩を入れるのは良いアイディアだと思いました)などのコース料理が続き、お食事(まいたけ釜飯と赤だし)のあとのしめは柿のムース。ピンク胡椒が色合いがきれいなだけでなく淡白なお味を引き締めています。
ちなみに、八畳のお部屋だったのですが、京畳というのでしょうか、かなり小さいサイズの畳で板間もなく狭く感じました。六畳のお部屋もあるのですが、せっかくいらっしゃるなら絶対八畳のほうをおすすめします。
なお、もしかしたら静岡県旅館協会?などの偉い人の係累の会社が納めているのでしょうか(「いさり火」にもあったので)、備え付けの馬油シャンプーはちょっとにおいが気になりました。他にも”古い角質を消しゴム方式で落とす”ジェルも同じでした。「いさり火」は、部屋は馬油だったものの共同浴場はオレンジシャンプーだったのでよかったのですが。こだわらない方以外はご自身の好きなシャンプーを持参したほうが気持ちがいいと思います。
ここのお宿の不思議なところは、旅館=「和風」をうたっていながら、お風呂のタイルやベランダの椅子セットなどが洋風で、かつ食事のメニューにも上の前菜だけでなくにんにくのきいたパン粉をかけた「香草焼」が会席の”焼き物”として出てきたり和洋折衷があちらこちらにみられるところです。「お客が喜びそうなことは何でもやってみましょう」というこだわりのない感じが面白いです。エステルームはバリ風だったかも。
東京から近く駅からの送迎もあるので、お友達と誘い合わせて金曜に午後休みを取り一泊旅行のような使い方もいいかなと思います。
↓お部屋入り口の下駄箱の上の飾り。
朝食もご馳走です。右は干物の炭焼き。前日の夕食の際に希望の種類を選びます。えぼ鯛、金目鯛、かますの中から選べました。写真に写っていませんが左にはおぼろ豆腐もあります(その場で熱して作られます)。赤いぷちぷちした歯ざわりの海藻(ふのり)のお味噌汁もありました。
ほぼ食べつくし、二人ともお昼抜きでした・・。
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