今日までの大観・栖鳳展を見に山種美術館へ。
栖鳳の「班猫」(重要文化財)がお目当てです。大正13年の作。
3年半くらい前に夫の母と見に行き、「班猫」がとてもよかったと話したら、夫もぜひ見たいというので、今日は初めて移転後の新しい山種へ。恵比寿から10分くらい歩いたところにあります。狭いながらもカフェができ、ミュージアムショップも拡大されました。
竹内栖鳳の「班猫」は相変わらず不思議な魅力を持つ絵。ぐっと猫の眼に引き込まれます。栖鳳がモデルの猫を八百屋の店先で見つけた時もそんな感じだったのでしょうか。
(左脳派の)夫によると
「猫の体、毛並みは焦点をぼかして、猫の顔に焦点が合うように描いてあるのでおのずと眼が際立っている」
とのこと。
「なぜ何処から見ても猫がこちらを向いているように見えるのか」については相変わらず謎です・・。夫は「絵を見る人が猫の顔を見るように描かれているから、単にそう思えるのでは」というのですが・・。
でも他の絵では正面を向いている人が描かれていてもそうは思えないのです。どなたかご教示いただけますと幸いです。
栖鳳の絵は他にもいくつかありましたが、蛙と水面のたたずまい、構成のすばらしい「緑池」は今回は展示されていず残念。
私の好きな上村松園の作品が第二展示室に三点飾られていました。
以前「蛍」という絵を見て、描かれている女性が何て美しいのかしら・・と非常に心を打たれたのですが、今日はそれはなく、代わりに「新蛍」という同じ構図の絵が。
女性が蛍の姿に目を留めているというもので、こちらの女性は、低い位置にある蛍を見ているので伏し目がち。
その分松園ならではの生え際、眉のぼかしテクニックが強調されているような。
専門家によると「新蛍」は高い評価を得て代表作の一つに数えられているようですが、「蛍」はそうでもないみたいです。
4月3日からは奥村土牛展です。桜の美しい「醍醐」はじめ、色合いが上品かつ穏やかな絵柄でこの画家の作品も好きです。
その後は浮世絵入門。広重の東海道五十三次全公開だそう。
以前の山種美術館訪問記
1)奥田元栄・酒井抱一・山口蓬春展
2)竹内栖鳳展
山種美術館は、移転後入館料が一気に値上げされていてびっくり(通常1,000円。今回は特別展でさらに高く1,200円)
せめてもですが、お出かけの際にはサイトの100円割引券をプリントするのをお忘れなく(しかも一人一枚)でもこれは移転前もありましたが・・。
美術館に行く前に恵比寿でお昼を。「板そば 香り家」
帰りに「PLUMEのケーキ」を駅ビル(アトレ恵比寿)で購入。
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