久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

専門高校が変わりつつあります

2010-11-19 09:39:52 | Weblog
 兎に角毎日出かけることが多く、いろいろなことがあり、書きたいことは山ほどあるのですが、何しろ時間が足りません。すぐ書かないと気持ちが色褪せてくるしなーと思いつつも・・・

 今日は、先週11日に教育委員会で視察した専門高校、すなわち小倉商業高校と八幡工業高校のことをお話ししましょう。
 小倉商業は、大正5年小倉商業学校として始まった、途中校名が変わったり、分離独立したりとありましたが、大変歴史のある商業高校です。
 今回校長先生から話を聞いたり、授業参観もさせていただいたのですが、何しろ新しい授業風景にびっくりしました。一番驚いたのは、マーケティングの授業で、インターネットで小石原焼の窯元・販売店とライブで繋がっており、携帯電話で先方と話しながら授業を進めているのです。
 たとえば、「どんな商品が売れていますか」とか「どのような年代の人が買いにきますか」など。実践的なリアルな授業でびっくりしました
 また、パソコンの入力競争をしたり、損益計算書の書き方を学んだり、商業高校とはいえ、就職にすぐ役立ちそうですね。
 どの教室を見ても、先生と生徒がイキイキと授業をしているのも印象的でした。学校内には、模擬の会社もあり、実際に本社と支店でのやり取りや銀行とのやり取りなども実践でやるそうです。

 ここの高校は、実は80%近くは進学で、先輩たちの会社での働きで、就職組もほぼ100%決まるそうです。素晴らしいですねー。きっと普通高より大学に行くよりも、目的意識を持ち、勉強への取り組みの意識も高いのではないかと思われます。

 次に訪問した工業高校は、大半が男子生徒ということもあり、前の商業高校とは随分雰囲気が違いました。授業内容も旋盤実習や外ではフォークリフトの運転講習までやっており、ここでの授業風景にも驚くことばかりでした

 正直、専門高校の認識がすっかり変わりました。これからの時代、多様な生き方が考えられるなーと思いました。このような専門高校に行って、実践を学び、将来どのような仕事がしたいのかよく考え、就職してもよし、大学に行って、もっと専門的な学問を勉強して就職するのもよし、一旦就職して、また大学に学びにいくのもよし、途はひとつだけではないなーとつくづく思います。

 ホワイトカラーやエリート官僚などだけがもてはやされるのではなく、技術者やしっかりと実践を学び働いている人をしっかりと認める、そんな社会でなくてはいけませんね