先週月曜日、14年ほど続けている女性の勉強会で、佐賀県武雄市の樋渡市長にご講演いただきました。
メンバーの一人がよく知っていて、「兎に角楽しくて、おもしろい話がたくさんある人だから」と言うし、確かに武雄市は最近何かと話題が多い市なので、来ていただこうかと、お願いしたのですが、本当に楽しく、おもしろく、そして、本当に元気がでるよううな会になりました。
最近、政治の話って、イヤなことばかり、腹が立つことが多くて、日本の将来を考えてもつい暗い気持ちになることが多かったのですが、意外に地方は元気があって、おもしろいかもしれません。
武雄市長は現在39才。市長になったのは、3年前で、その当時、日本最年少の市長だったそうです。
東大、総務省とエリートコースを歩んできた方ですが、市長に至るまでにいろいろ挫折や悲哀もあり、しかし根っからの楽天家で、思いがけなく出身地の市長になったという方です。
でも市長になってからがおもしろい!失敗したり、議会からたたかれたりしながらも、次々にアイディアを出し、職員をその気にさせ、定住者を増やし、街に活気が出てきているようです。
というのも、実は、私が代表をしているNPOで、4年前、武雄の観光調査に行ったことがあるのです。武雄を元気にしようと動いていた別のNPOと組んで、私たちは、消費者の視点から、街、観光、宿泊、食事などをチェックするというものでした。
その時の感想。駅前に何もない、さびしい。温泉はいいのに、旅館にホスピタリティがない。これといったおいしい食べ物がない。観光案内が不親切などなど、上げたらきりがないほど良くない所が浮かび上がってきました。
これでは、福岡から近くて、いい温泉があるのに、わざわざ福岡からは行かないな、というのがその時の感想。
しかし、3,000年の楠の木や上質の温泉、佐賀牛などいい素材もありますので、仕掛け、努力次第、もてなしの心であるという報告書を作りました。
今回、樋渡市長から伺った武雄は、以前の武雄のイメージとは段違い。役所に営業部(役所に営業部ですよ!)「がばいばあちゃん課」「レモングラス課」「いのしし課」があるというように、積極的に武雄の売りを作り、売り込み、知名度を上げ、人を呼んでいるのです。
がばいばあちゃんは、島田洋七さんの自伝映画で有名になりましたし、そのロケ誘致をしたのも市長。レモングラスも武雄の特産品にするため海外から持ってき、広め、製品化したのも市長。いのししも今レストランのメニューとして開発中だとか。
お話だけではなく、本を読んで良く分かったのですが(この本がまたおもしろいのです。私は東京出張の行きがけに読みきってしまい、危うく電車を乗り過ごしそうになったくらいです)、市長の場合、まったく新しい発想というよりも、これまであったことにちょっとアイディアを加えたり、発想を変えたり、似たようなのをもってきて、アレンジしたりと言われるのです。
でも考え方によっては、こういうのを新しい発想というのかもしれませんね
もうひとつ市長の魅力は、失敗も結構しているし、言いだしたものの、走りながら考える、というような綱渡り的なところもあったりして、東大、官僚出身とは思えないくらい庶民的というか、人間臭いところです。
市長の話。選挙の時はお祭りのように面白くて楽しいそうです。ボランティアもすごいそうです。来年選挙らしいので、行ってみようかな。
人口5万人強の規模の街の良さなのでしょうね。私の住んでいる福岡市、140万都市では、市と自分との係わりなどは、ほとんど見えません。仕事柄、委員などをしている関係で市の動きや問題点が一部見えてくる程度で、自分の街という感覚は遠いですね。ちょっとうらやましいような。
でもまあ、便利で、まあまあ文化的で、仕事ができるという魅力も大きいですが。
よその市長や市の動きを通してですが、私たちの住んでいる社会とは、そして、私たちはそれにどう係わっていくのかなど、考えさせられた武雄市長との出会いでした。
メンバーの一人がよく知っていて、「兎に角楽しくて、おもしろい話がたくさんある人だから」と言うし、確かに武雄市は最近何かと話題が多い市なので、来ていただこうかと、お願いしたのですが、本当に楽しく、おもしろく、そして、本当に元気がでるよううな会になりました。
最近、政治の話って、イヤなことばかり、腹が立つことが多くて、日本の将来を考えてもつい暗い気持ちになることが多かったのですが、意外に地方は元気があって、おもしろいかもしれません。
武雄市長は現在39才。市長になったのは、3年前で、その当時、日本最年少の市長だったそうです。
東大、総務省とエリートコースを歩んできた方ですが、市長に至るまでにいろいろ挫折や悲哀もあり、しかし根っからの楽天家で、思いがけなく出身地の市長になったという方です。
でも市長になってからがおもしろい!失敗したり、議会からたたかれたりしながらも、次々にアイディアを出し、職員をその気にさせ、定住者を増やし、街に活気が出てきているようです。
というのも、実は、私が代表をしているNPOで、4年前、武雄の観光調査に行ったことがあるのです。武雄を元気にしようと動いていた別のNPOと組んで、私たちは、消費者の視点から、街、観光、宿泊、食事などをチェックするというものでした。
その時の感想。駅前に何もない、さびしい。温泉はいいのに、旅館にホスピタリティがない。これといったおいしい食べ物がない。観光案内が不親切などなど、上げたらきりがないほど良くない所が浮かび上がってきました。
これでは、福岡から近くて、いい温泉があるのに、わざわざ福岡からは行かないな、というのがその時の感想。
しかし、3,000年の楠の木や上質の温泉、佐賀牛などいい素材もありますので、仕掛け、努力次第、もてなしの心であるという報告書を作りました。
今回、樋渡市長から伺った武雄は、以前の武雄のイメージとは段違い。役所に営業部(役所に営業部ですよ!)「がばいばあちゃん課」「レモングラス課」「いのしし課」があるというように、積極的に武雄の売りを作り、売り込み、知名度を上げ、人を呼んでいるのです。
がばいばあちゃんは、島田洋七さんの自伝映画で有名になりましたし、そのロケ誘致をしたのも市長。レモングラスも武雄の特産品にするため海外から持ってき、広め、製品化したのも市長。いのししも今レストランのメニューとして開発中だとか。
お話だけではなく、本を読んで良く分かったのですが(この本がまたおもしろいのです。私は東京出張の行きがけに読みきってしまい、危うく電車を乗り過ごしそうになったくらいです)、市長の場合、まったく新しい発想というよりも、これまであったことにちょっとアイディアを加えたり、発想を変えたり、似たようなのをもってきて、アレンジしたりと言われるのです。
でも考え方によっては、こういうのを新しい発想というのかもしれませんね
もうひとつ市長の魅力は、失敗も結構しているし、言いだしたものの、走りながら考える、というような綱渡り的なところもあったりして、東大、官僚出身とは思えないくらい庶民的というか、人間臭いところです。
市長の話。選挙の時はお祭りのように面白くて楽しいそうです。ボランティアもすごいそうです。来年選挙らしいので、行ってみようかな。
人口5万人強の規模の街の良さなのでしょうね。私の住んでいる福岡市、140万都市では、市と自分との係わりなどは、ほとんど見えません。仕事柄、委員などをしている関係で市の動きや問題点が一部見えてくる程度で、自分の街という感覚は遠いですね。ちょっとうらやましいような。
でもまあ、便利で、まあまあ文化的で、仕事ができるという魅力も大きいですが。
よその市長や市の動きを通してですが、私たちの住んでいる社会とは、そして、私たちはそれにどう係わっていくのかなど、考えさせられた武雄市長との出会いでした。