久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

一人の人の要望が・・・

2011-07-13 17:11:40 | Weblog
 早々と梅雨が明け、毎日強い日差しと、夕方の雨、ジメジメむしむし、体調管理が大変です。子供の頃は暑さが苦にならなかったのか、昔はこれほど暑くなかったのか、年齢と共に体力が衰えているのか(自分ではそう思いたくないのですが)暑さ対策を真剣に考えている毎日です
 最近は、一人サマータイム。なるべく早く出社して(8時前にはオフィスに到着するように)夕方6時過ぎには退社するようにしています。(勿論勉強会やパーティ、付き合いがある時は別ですが)
 今年は連年より半月ほど早く、歩いて電車の駅まで行くのをやめて、バスで通勤。多くてなかなか座れませんが、随分楽です。兎に角この暑さと上手に付き合って、元気に乗り越えていく、ちょっとした工夫や無理をしないことでしょうかねー

 さて、先週の金曜日開催された、前回書いた、行政相談関連の私が20年ほど係わっている「行政苦情救済推進会議」という何とも長い名称の会議についてお話しましょう。
 この会議は、昭和56年に九州管区行政監察局に行政相談業務研究会として発足。今年30周年を迎えるということで、金曜の会議は、30年を振り返る座談会となりました。
 
 昭和56年当時からの委員は、長く座長を務められた川上先生が残念ながら昨年亡くなられましたので、お一人だけになってしまいました。。私も20年になるので、委員としては2番目に長いことになり、川上座長の思い出や、印象に残っている案件などの話をさせていただきました。中でも印象に残っているのは・・・
   
   ・お父さんからの相談で、息子が保育園に勤めているが、履歴書などに「保母」と書くことに抵抗が
    あると言っている。どうにかならないだろうか。
                ↓
    ここからまずは「保父」という言葉が生まれ、最終的には「保育士」という言葉に改善された。

   ・ラッシュ時の地下鉄天神駅の乗降客が大変多く、階段の上り下りが大変危険である。どうにか整理    できないものか。
                ↓
    今では当たり前になっているが、この相談によって、階段に上りと降りの矢印が書かれるようにな    り、人がぶつかることなく階段を使えるようになった。

   ・独立行政法人の大学の図書館を日曜も開館してほしい。
                ↓
    すでに日曜開館している大学もあったが、開館にあたっての人の手当の問題などで、出来ないと回    答した大学もあったが、今回のあっせんで、地域に開かれた大学になるためと、九州内の独立行政    法人大学が日曜も開館する所が増えた。

 などなど、まだたくさんあっせんにより改善されたことがあるのですが、この20年間びっくりすることは、「役所って、まだこんなことをしているの」ということがまだたくさんあること。自分に関係がないことは、知らないまま見過ごされてきています。たとえば、看護師の試験の発表が4月か5月だったのを就職の時不利になるので3月に改善されたとか、このようなことは直接係わりがないと知らないですよね。
 
 しかしたった一人の方の意見、要望によって、制度が変わったり、法律が変わったりもするのです。わがままなクレーマーは困りますが、前向きな意見で世の中が良くなる、改善されていくのはいいことですよね
 今私は、国に50年も30年も前からこのような受け入れ態勢、制度があることに感動しています。今後私たちも、もし「これはちょっとおかしいな」「ここはどうにかならないだろうか」ということがあったら、言っていきましょう。何でもお役所任せではなく、私たちがいい国、いい地域を作っていくという気持ちをもっていないといけないのでは、と思う今日この頃です