私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

庭のエビネが咲きました

2010-04-28 10:30:14 | Weblog
 もう四半世紀も前になるのですが、私の生家の近くを流れていた谷川に面した山際の一角にエビネが群生している場所があり、毎年四月の中ごろから、それは見事な小さな花園を見せてくれていました。本当に心を癒してくれるような一幅の絵にでもなるような風景でした。
 ところが、ある時です。心ない者の仕業でしょうが、それこそ根こそぎ、総て、引き抜いて、持って行ってしまい、エビネの姿はどこを探しても見当たりません。「やられた」と思ったのですが後の祭りです。それでもと、そこら辺りをよく探してみます。すると、心なしさんの忘れものでしょうか、それとも、全部持っていくのを引け目に感じたのでしょうか、二,三本でしたが、土の中からわずかに顔を覗かせているエビネがあるではありませんか。それを、大切に拾ってきて、私の庭に植えておきました。
 それが、今では十数本に増えて毎年可憐な白花を付けてくれるようになりました。そのエビネに、何かもっと彩りを添えれないかと考え、数年前に、園芸店から黄色のエビネを買ってきて植えておきました。すると、何年ぶりですか、今年は、初めて、それが花芽を出して、今朝、開花しました。白と黄色の私が頭の中に画いた通りの見事なコラボレーションが展開されているではありませんか。

                   

 なんだかとても晴れやかな嬉しい気持ちになって、早速、写真にパッチリ。たった一本の異株も、紅一点ではないのですが、なかなかな乙なもんだと、一人で悦に入っている朝です。
 そなん気持ちを、綱政侯の旅をほっておいて、今朝は書いてみました。

 なお、残念ですが、その昔あった谷川のエビネの花園は、今では雑草が生い茂って、エビネを語るものは何も残ってはいません。